From:北岡秀紀
From:北岡秀紀
経営本やビジネス書やコンサルタントは語らないけれど、とても重要な話をします。どうやって売上をあげるのかetcには関係ないですし、ある角度から見れば常識に反している部分もあるので、真正面から誰も言ってくれないことです。
でも、あなたが長くビジネスを続けるうえで、いつか歳をとって安心した老後を過ごすためにも本当に大事なことですから、バカにせずこの教えを心に留めてください。
その教えとは・・・パートナー(配偶者)にあなたがいくらい稼いでいるか言わない、ということ。
すでに、そうしている人にとっては、普通の話で特段驚くものではありません。そして、起業当初の人は全くピンとこないかもしれません。しかし、ある程度ビジネスが軌道に乗ってくると、これをしていなかったことを激しく後悔することになります。
その理由はいくつかありますが、大きなものを2つ紹介しましょう。
まずひとつめ。
もしあなたのパートナーが男性であれば、自分より稼ぐということに対して強い嫉妬を覚えます。特に日本人はその傾向が強く、「身近な人よりも稼いでいること」が幸せのバロメーターのひとつになるという研究結果もあるくらいです。この嫉妬が夫婦関係にヒビを入れることになります。
もちろん最近は、専業主「夫」志望の男性もいるにはいますが、まだまだ少数派です。
上げた生活水準は下げられない
そして、理由のふたつめ。
こちらの方が重要ですが、あなたのパートナーが男性であれ、女性であれ、一度上げた生活水準は下げることはなかなかできません。ある程度、ビジネスが軌道に乗ってお金を稼げるようになると、それに比例して生活水準は上がります。
しかも、自覚なくです。いつの間にか移動がタクシーやグリーン車になり、ホテルもワンランク上になり、スーパーで買うものの値段を見なくなります。
当然、ビジネスをがんばって成果を出したわけですから、まァ、それくらいの贅沢は全然していただいて構いません。それがなければ、自分でビジネスする意味はないわけですから。
ただ、問題は10年もビジネスをしていると実力以上に稼げるときが2、3年あります。そこに生活水準を合わせてしまうと・・・自分の実力分の売上に戻ったときキャッシュが足りないということが起こります。(ちなみに、この1、2年は実力以上に稼げる人が、かなり増えるはずです。)
その時、自分がお金の管理をしていれば「売上が落ちたから」と思い直し、気持ちを新たにやり直すことができます。しかし、パートナーがあなたの稼ぎを把握していると・・・一番高い水準のときのイメージでお金を使います。売上が落ちたからといっても役員報酬を落とすなんてことをしようとしても、一度上げた生活水準を下げることに強い抵抗をしてきます。それが悪いというわけではなく、自分で苦労してビジネスをしているわけではないですから、その反応が普通です。
そして、場合によっては、それが原因で離婚なんていうことも少なくありません。稼ぎを把握されていなければ、起こらなかった悲劇です。
また、あまりに多めの金額を渡しすぎるとパートナーがヘソクリを貯め込み、それが十分に貯まったところで離婚届を突きつけられる・・・という事例もあります。
決まった金額を渡す
なので、私がオススメするのは毎月決まった金額だけを渡す、というやり方です。その金額を生活費とパートナーの遊興費にあててもらう。足りない分は都度お願いすれば渡すという形にします。将来への貯金、投資はその金額内ではなく、あなたが責任を持ってすることを伝えます。(その金額を伝えるor伝えないは任意です。推奨は一部、伝えておき「しっかり貯金している」ということをアピールしておくことです(笑))
そうすれば上記の金額以上のものは全てあなたのものになります。頑張れば頑張るほどお金が入り、頑張りがいもあるというもの。
儲かったお金で遊んだとしても固定費にせず変動費にしておけば、報酬が減ればそれらをやめるだけです。自分のビジネスが下降線を辿るときに遊ぼうとは思えないですから、それほど苦労せずにやめられるはずです。
そんな社長はショボいから頑張る?
もちろん売上が下がるなんて考えず、どんどん追い詰めて頑張る、というのもひとつの手です。
が、面白いことにお金の管理をしっかりしている人ほど、結果として、会社の売上があがります。「絶対に稼がないといけない金額はこれだけ」ということが明確にわかっていて、残りはあぶく銭と考えられるから肩の力を抜いてビジネスができるからです。
一方、追い詰めて頑張るという人はあるところまではいいのですが、途中で息切れします。追い詰められると、いいアイデアも出ませんからブレイクスルーが起こりにくい、というわけです。
すでにあなたの稼ぎがパートナーに握られているなら・・・一刻も早くそれを取り戻してください。この記事に反響があるようであれば、その方法もお伝えしたいと思います。
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