From:山田光彦
From:山田光彦
今日はあなたに紹介したい話があります。前から知っている話だったのですが、最近、この話を聞いた時に、ぜんぜん違う話に聞こえたのです。真剣にビジネスをやっている社長・起業家のあなたには、役に立つと思うので、ご紹介したいと思います。
ある町に、2軒のマッサージ店が並んで、お店を構えていました。2軒のマッサージ店がお客さんにしているのは、カラダの疲れを癒やしたい30代以上の男性と女性。マッサージの腕やお店の清潔感もこの2軒にはほとんど変わりがありませんでした。
ですが、違いもありました。
一方のお店は、お客さんにマッサージをするのですが、仕事が終われば、さっさと後片付けして、代金を受け取る、少し素っ気ない対応をするお店。もう1つのお店は、お店を取り仕切っている社長である女性。彼女を全面に押し出して、お店を運営していました。
彼女はお客さんに親切に対応し、マッサージが終わった後も、笑顔で、、、
「ありがとうございます。あまり無理をせずに、体を大切にしてくださいね」
と、お客さんを気持ちよく送り出していました。
その数日後、彼女から1通の手紙が、お客さんに送られてきました。お店で話した何気ない会話について書かれた、まるで友人に送るような手紙です。こんなやりとりをした結果、お客さんはマッサージをしてもらうことはもちろん、彼女に会うためにお店に行くようになりました。
そして、少しすると、、、1軒目のお店は、店をたたむことになりました。
もう1つの別の話。
最近では、あまり珍しくなくなってきた返金保証。その返金保証に少し手を加えただけで、ある企業は大成功しました。
なにをやったのかというと、それは、
「返金保証の保証書に販売店の署名を付けた」
これだけです。
なぜ、これが成功したのか?
その理由は、返金を保証をしてくれる人が、誰かよくわからない「会社」ではなく、よく知っている「あの人」(話したことがある販売店の人)だったからです。
1つ目の話も2つ目の話も、商品や価格、取引条件で差がついたわけではありません。その商品を売っている人、サービスを提供している人に焦点を当てた結果、うまくいきました。
同じ商品やサービスを売っているセールスマンでも、成績が優秀な人とそうでない人がいるわけですから、当たり前といえば、当たり前の話です。人はどこの誰かわからない会社からよりも、よく知っている人から、商品・サービスを買いたいと思う生き物です。
たとえ、同じ商品を売っていたとしても、売っている人が違えば、お客さんが感じる価値も変わってきます。
では、
ここであなたに質問です。
あなたがお金をもらって提供する商品・サービス以外で、あなた自身はお客さんに、どんな価値を提供していますか?お客さんが他の人からではなく、あなたから商品・サービスを買う理由は何でしょうか?
そして、ビジネスの主役は、商品やサービスではなく、商品・サービスを提供しているあなたと商品やサービスを受けるお客さん。
だと、思うのですが、あなたはどう思いますか?
山田光彦
PS.
ちなみに、この2つの話は、ある本にでてきた事例を、わかりやすくするために少しだけアレンジしたものです。
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