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ごめんなさい、売れませんでしたm(__)m

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From:寺本隆裕

From:寺本隆裕
大阪の自宅より、、、

先日、ちょっとした用事で息子の隆星とスポーツ用品店に行ったときのこと。
(ちなみに隆星は4月で8歳になりました(^^)僕も気がつけば、パパ歴8年です…)

その用品店はちょっと大型で、横にテニススクールが併設しているようなところでした。コートは全部で5面くらいあって、そこそこ大きなところです。

店で商品を見ていると、若いテニスの「コーチ」が「体験レッスン」を終えた家族3人組(父・母・娘(中学生くらい))とコートから店内に戻ってきました。

店内のポスターによると、合計2回、無料体験レッスンが受けられるようです。無料体験レッスンを2回受けて、その後正式入会にクロージングする、、、という感じです。

家族は3人共、別々の「クラス」で体験をしていたようでしたが、どうやら今日で2回目の体験レッスンが終わったところのようでした。なので僕は、20代前半だと思われるそのコーチが、彼らに向かってどんなトークをするのか、少し観察してみることにしました、、、

が、最初から、コーチは自信なさそうでした。

コーチ「えーっっと、、、、
今回2回体験・・・していただいたと思うんですが、、、にゅ、入会の方は・・・・」

父「うーん、ちょっと家から通うのが遠いからねぇ」
母「私も来るとき、送ってもらわないといけないしねぇ」

コーチ「え、あ、そ、そうですよね~
じゃ、ど・どうしますか?」

父「また時間出来たらお願いしようかな」

コーチ「そ、そうですね。
む、無料体験レッスンいつでもやってるんで、
も、もしよければまた、き、来てください」

父「そうするね」

コーチ「じゃ、と、とりあえずこの用紙にき、記入してください
た、体験お疲れ様でした…」

見事に、クロージング失敗しました…(笑)

この瞬間、このスクールは、3人分×2時間の無料体験レッスンの分と、それにかかったオーバーヘッドの分のタダ働きが確定しました。もし売れたら、毎月のレッスン料と、プラスアルファのクロスセルの売上が継続的にゲットできたのに…

この日、上司へのレポートには、「無料体験レッスンを2回、やってもらいましたが、入会されませんでした」というような報告が行くのでしょう。。。

レジが鳴る瞬間に執着せよ

何が悪かったのでしょうか?
この家族が冷やかしだったのでしょうか?

僕は違うと思います。

この家族は少なくとも、テニスに興味を持ち、少しの勇気を出して、「無料体験レッスンに参加する」、というマーケティングで最も困難な難関を乗り越えて、時間を使ってわざわざ来てくれた見込み客なのです。

そもそも、「家が遠い」なんて、体験を申し込む前から完全にわかりきったこと。なので、今回、断る理由としてはあまりに非合理的です。恐らく僕が想像するに、「家が遠い」というのは申し込まない言い訳(コーチを傷つけないための優しさ)であって、実は違うところにその原因があったのだろうと思います。

では、
このコーチがアホで出来の悪い、セールスマインドの乏しいスタッフだったのでしょうか?

これも違うと思います。
もしかしたら、テニスの体験レッスン自体がイマイチで、このコーチがセールストークをする前に、既にこの家族は入会しないことを決めていたのかもしれません。例えば1回目の体験レッスンが終わった後の家族会議で、次回(今回)2回目おわったあと、入会するかを聞かれると思うけど、そこでは断ろう、と決めてから、今日の2回目の体験レッスンに望んだのかもしれません。(実際も、そんな雰囲気でした…)

そうでないにしても、このコーチを責めることはできません。彼らはテニスが得意な人であって、セールスマンやマーケッターとして、明らかにトレーニングされていないからです。もちろん、「そんなの自分でやれ!」「そんなところまで面倒見切れん!」と思うかもしれませんが、自分の会社に起こること全てに100%自己責任を持つのが、ダン・ケネディの生徒であるわれわれのマインドセットです(笑)(そして責任を持てば持つほど、コントロールを手にできるようになります)

だから、、、

体験レッスンの流れを最適化する、とか、(つまり、体験レッスンの時間がたてばたつほど、テニスをすることの感情的、論理的なベネフィットを実感できるように、設計する)、、

体験レッスンが終わった後のトークスクリプトをテストして最適化するとか、、、

あるいはそもそも、
無料体験レッスンは2回が最適なのか?それとも1回がいいのか?2回するとして、1回目と2回目の間隔は1週間がいいのか???最適化するとか、、、

終わった後に家族にどんな相談をするか、どんな話をするか、、、などなどのことを予測し想像し、どう先手を打つか、、、

などを考え、テストし、最適化していくのは、現場のスタッフ(彼)ではなく、ビジネスオーナーの仕事です。

レジが鳴る瞬間に執着せよ

これは、笑い話でもなければ、よその会社の話でもありません。

レジが「チン」と鳴る瞬間。
見込み客が財布を開く瞬間。

これが、ビジネスにおいて最も大事なシーンです。にも関わらず、、、
多くの社長、起業家は、部下に、

「体験レッスンやって、入会を勧めてみてくれる?」
(しばらくして)
「で、どうだった?」
という指示をしているわけです。

で、「無理でした~」という報告を受けて、
「そっか~、体験レッスンはうまくいかないねぇ」などと考えるわけです…

もちろん、社長が会社のことを全て細部まで熟知することはできないし、その必要もありません。

でも、そのビジネスにおいて最も重要な部分、つまり、セールスやマーケティング、顧客の行動については、熟知して、執着して、コントロールできるようにしておく必要があります。そうでなければ、例えばテニスのコーチなどのスタッフに、その会社の売上、自分の収入、などを依存することになります。。。(恐!)

だから、

◯◯くんは文章が得意だから、セールスライティングを学ばせよう。
◯◯さんはパソコンが得意だから、ネット集客やらせよう。
◯◯くんは元気で明るいから、営業を任せよう。

そういうアサインをするときでも、社長・起業家は、彼らの行動の良し悪しの判断ができる必要があるし、彼らの活動を具体的に改善できる必要があります。あるいは、彼らのために、売れるセールスレターを書いたり、セールストークを作ったりする必要があります。

レジが鳴る瞬間に執着せよ

絶対に、コントロールを手放してはいけません。

セールスは苦手だから…文章は得意じゃないから…勉強する時間がないから…という言い訳もナシです。病的なほど、執着してもしすぎることはありません。なぜなら、商品を売ってお金を得る。それこそがビジネスにおける「血液」だからです…

「やっといて」
「どうだった?」
・・・
「そっか、、、だめだったか・・・」

と、ならないように、、、

fasdf

寺本 隆裕

ダイレクト出版取締役。セールスライター兼マーケター。クライアントのためにセールスライティングを請け負う場合、プロジェクト1件で、一流企業のエリートサラリーマンの年収を軽く超える額をチャージ。さらにそこから売上からのロイヤリティがかかる。これほど日本で最高クラスの料金設定にもかかわらず「書いてください」という人が後を絶たない。著書には『ウェブセールスライティング習得ハンドブック』『ダン・ケネディから学ぶ「稼ぐ社長」の作り方』(集英社)がある。

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