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なぜ年収目標を立てないか?

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From:小川忠洋

From:小川忠洋

ぼくは個人的には年収目標は一度も立てたことがない。「小川忠洋年収」とかで検索して来る人がいるようでサジェスチョンに出てたけどw。そういう検索止めて。でないからw(告白すれば、売上目標も立てたことはない。だってよく分からんし・・・)

なのでよく自己啓発本とかを読んでいて、年収1億円という紙を目覚まし時計に貼っておくんだ!みたいな話を聞いたときも、なんだか、あんまり共感できないでいた・・・年収1億円ってそんなにすごいのかなぁ?とか思って。

もともと子供のころから学者になるのが夢だったので、ぼくのなかでのオーソリティは賢い人、知識がある人、学問ができる人。このようなタイプを超リスペクトする。だからスタンフォードの西教授なんかは超リスペクト対象だ(かつオモロいのがいいw)

が、カネをたくさん持っている人の事は、だからといってそのままリスペクトはできなかった。もちろんその人が人格的に優れていて、それでその人の能力でもって大きなカネを稼いでいるのというであれば、リスペクトの対象であるが。。。(カネをたくさん持ってるのに人格的に微妙な人を見ると「早く神様、あいつの福沢諭吉を燃やしてください。そして苦難を与えて成長させてあげてください」と天に祈ってしまう「そして燃えかすの一部はぼくの所に飛ばしてきてください・・・」とw

そういうわけで年収目標に対してそんなに熱くはなれなかった。しかし、今ではそれで良かったと思うし、後輩たちにも、

「年収目標なんてくだらないものは立てるな」

と言っている。。。もちろんカネはたくさん稼げば良い。しかし、カネを稼ぐこと自体を目標にしたら、非常によろしくない。カネに執着してしまう。その結果、自分を磨くという事を軽視してしまう。本当に達成すべき目標は何かを忘れてしまう。(実際、ウチの従業員のなかでも年収目標に固執してる人は成長が遅い)

年収目標とは、とっても簡単な目標だ。

あの人が3000万円にしてるからオレも3000万円くらいか。サラリーマンでもいいクラスの人は2000万円くらいあるらしいから3000万円か。1億円か。こんな程度で、ちょちょいのちょいで目標を設定できる。とても簡単。いまから5分以内に年収目標を立てろと言われれば、大抵の人は立てることができる。簡単すぎる。

簡単だから便利なので、いちいちその軸で考えてしまう。ぼくもこういう記事とか話のなかで年収目標を例えに出すことは多い。とても簡単だし、とても分かりやすいからだ。

しかし簡単に立てた目標は良い目標だとは限らない。ってかむしろ、よろしくない目標である事の方が多い。ぼくも最近、経営のことをいろいろ勉強しているうちによく分かったんだけど、経営者の重要な仕事の一つとして「目標設定」がある。たしかドラッカー曰く、経営者の6つの仕事のうちの1つが、目標設定だったはず。

つまり目標設定とはとても難しい仕事なんだわ。会社の目標を設定してそれを数値化するのは、とってもとっても難しく、ダイレクト出版を経営してもうすぐ10年になるが、いまだに会社としてはろくな年間目標が立てられてない(^^ゞミッションなどは明確になったが、それを年間目標まで落とし込むことが、まだまだ上手い事できてない。

それくらい難しい。

え?それを5分でやっちゃうの?そりゃ間違うに決まってるでしょ。という話。間違うに決まってるし、途中で「これでいいのかな?」と疑問に思う事間違いない。さらに、ここから先が非常に重要なのだが、先日リッチシェフレンの「マニフェスト」を改めて読んでいて、気づかされたことがある・・・それは、、、

年収目標でチャンス追求型に陥る

つまり年収目標を立てて、自分がいくら稼ぐのか?という事にだけフォーカスすると(目標を立てて、それにフォーカスするというのはとても良い事であるにも関わらず)その結果、、、どんな方法でもいいからカネが稼げればいい。という状態になる。

なので、いろんな「金儲け情報」に手を出しては止めて。手を出しては止めて。をくり返す典型的なチャンス追求型になってしまう。実は、生み出されるお金の額よりも大切なのは、それを生み出す方法論の方。どんな事業でお金を稼ぐか?が、われわれの人生にとっては非常に重要なわけだ。

高い年収を目標にするのは、そうすればハッピーになれる。充実した人生を送ることができると信じているからだろう。しかし現実には、充実した時間をもたらすのは、稼いだカネの額ではなく、どのような方法で稼いだか?どのような事業で稼いだか?による。

分かりやすい例で言えば、オレオレ詐欺や出会いサイトを考えてみれば良い。果たしてあなたは出会いサイトを運営して年収1億円達成したら、超ハッピーになれるだろうか?あるいはオレオレ詐欺で年収1億円は?どうだろう?やり方は非常に簡単だ。どっかから電話帳をもってきて、電話して「オレだけど・・・」とやるだけ。資金ゼロ。場所選ばず。在宅ワークもできる。。。

正常な精神の持ち主ならこんな事やっていたら腐ってくること間違いなし。でしょ?

何で稼ぐか?はいくら稼ぐか?よりよっぽど重要だ!

年収目標を立てて、それだけに固執すると、自分を見失うだろう。あなたの目標はそんな簡単に立てれるもんじゃない。スグに明確にならないなら、年収目標もいいかもしれない。しかし、それは目標と言うような高いコミットメントを要求するようなものでなく、「目安」くらいにしておいた方が良い。

会社でも売上の目安とか売上予測とかくらいにしておいた方がいい。売上目標を絶対にすると、いつか品質が犠牲になる時がくる。そして会社の中身がボロボロになる。

大切なのは、あなたがどんな事業をやりたいか?どんな商品を作りたいか?売りたいか?5年後にどんな仕事をしていたいか?どんな仕事なら毎日楽しくできるか?(何があなたの強みか)どんな風になっていたいか?(尊敬する人はだれか)言語化するのがとても難しいが、そういったイメージではないだろうか。

そしてこれこそリッチが言ってる「チャンス追求型」ではなく「戦略的起業家」の思考じゃないだろうか?さぁ、あなたはどう思う?

ーおがわ

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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