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バカになっていく人類・・・(オレも込み)

2015.2.23 | ,
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From:小川忠洋

From:小川忠洋

大阪のオフィスより、、

 「オススメの本を6冊あげてください」なんでもザレスポンス・マガジンの記事にするそうで、マガジンの編集を担当している桑原からオススメのビジネス書と、それぞれ何でオススメなの?ってのを聞かれた。(ところでマガジンは1年以内にザレスポンスから何か購入している人に送られているはず・・・だが、Facebookにバックナンバーをアップしていく予定なので、Facebookの方をフォローしてくれればそっちでも見れる・・・ようになる・・・はず・・・)

 なんでも寺本と北岡さんにも聞いてるそうなので、まぁできるだけ被らないようにと、気を使いつつ、6冊あげてみた。(とは言え、本当に読むべきものとかって被ってるものの方がいいんだけどね)正直言って、マーケティング関連の本って死ぬほど読みまくったので、どれがオススメとかわけが分からん状態になっているわたくし・・・

 オススメの本を50冊あげてください。と言われれば簡単にあげれるだろうけど、6冊まで絞るとなると、なかなか難しい。あっちもオススメだし、こっちもオススメだし、、、などと考えちゃうしね。その上、「なぜそれがオススメなのか?」みたいな事を聞かれても、なかなか上手く説明できない・・・というのも、とってもオススメの本って、もう自分の中では「常識」に近くなっているので、もはやそれを意識もしていないでしょ。

10年前からの常識は世間の非常識?

 たとえばその6冊の中で1冊あげたのは、この「社長のための時間の使い方」byダンケネディ(ダイレクト出版)誓って言っておくが、決してウチから出版しているから、オススメしているわけではない!(^^ゞこの本をオススメしてあなたが買ってくれたら、1冊につき2000円のアフィリエイトコミッションが入ってくるから言っているのではない!ちなみに購入リンクはこちらだ!(笑)

 ま、冗談はさておき、ザレスポンスのブログを読んでるあなたなら、きっともう読んでるとは思うんだが、、、この本の中にある、時間の使い方って、もう自分の中では常識になっていて、この本、読んだのは、恐らく10年くらい前だと思うけど、その時から、この生活をしていると、まぁ、それがフツーになっちゃうわね。

 たとえばケータイ電話取らない。常識。あまりに常識でウチの会社ではケータイ禁止だし、メンバーの中でも常識になっているので、なんと社長のぼくが電話をしても、取らないケースが多発。寺本などに至っては休みの日にかけたら、折り返しすらない(笑)ーま、土日に仕事の電話するなって話ではあるが、、、ちなみにぼくも土日にかけてきても折り電なし。ーあ、うつったってことかな。。。

世の中、緊急なことなどそんなにない

 それに対して何の疑問もない。だって本当に重要で緊急な電話だったら、何度もかかってくるし、メールやSMSなどありとあらゆる手段で波状攻撃が来るはず。あるいは留守電も残すはず。そうじゃないって事は大した用件ではない。だいたいこの世の中で今から30分以内に解決しなきゃいけない、、、何てことは、まぁそうはない。われわれがやっている仕事もほとんどは、緊急事項ではなく重要事項であるはずだし。。。(違うなら仕事を見直した方が良い)

 この本でそういう時間の使い方をしなさいと、ダンケネディが言っていたのはまぁ10年以上も前からの話なんだが(ところで最近アップデートされましたよw)この10年間で、ケネディの言っていることは、色褪せるどころか、よりより強くなっている…

 というのも、ラインやFacebook、インスタグラム、SMS、チャットワークなど、ありとあらゆるコミュニケーションが「手軽に」なってきている。「手軽」で「小さい」コミュニケーションが増えている。「小さい」というのは、たとえば昔はコミュニケーションは「電話」で用件を伝えたりしていた。一回の電話をすると、たいてい10分や20分話してた。その音声情報をデータにすると、なかなかの容量になるはず。10メガくらいとか?ーところが今はそれをチャットでやる。2〜3行のテキストで終わる。データにすると何十バイト?の世界。

 ちなみに1000バイトは1キロバイト。1000キロバイトは1メガバイトであることを考えると、10分の音声データはだいたい10メガ以上はあるので、たとえば25文字の文字情報は、50バイトだから、10分の会話の20万分の1の情報量という事になる。

つまり「小さい」

 とても簡単な話をグダグダと言ってしまったが(^^ゞそれだけ小さなサイズのコミュニケーションがとっても増えている。こういうのを「マイクロ・コミュニケーション」という。マイクロコミュニケーションは発信側にとっては、何も考えなくていいので、手軽で便利だが、受け手にとっては最悪だ。何度も何度も詳細を聞き返したりしないと、意味を把握できない。(情報量が20万分の1になっているから当然)

 なので自然な流れとして、マイクロコミュニケーションは回数が多くなる。頻度が多くなる。頻度が多くなるということは、あなたの仕事や集中状態を何度も何度も、ブレイクさせられる事になる。イメージ的に言うと、バスケの試合をしていて、1分ごとにタイムアウトされて、タイムアウト中に監督から言われるのが、「どーでもいいアイディア浮かんだ」みたいな事で、タイムアウト自体も5秒とかで終わる感じ。

 こんな事をやっていたら試合に集中できるわけがない。そんな監督はソッコーくびになるだろう。が、ビジネスの世界ではそうでもないらしい。マイクロコミュニケーションにスグに反応するのを何度も何度もやっていると、脳は中毒になって、今度は集中ができなくなってくる。これが最悪の状態。

 集中もできないし、マイクロと言うわりには結果的にものすごく時間を奪われる。全人類がツイッターやラインにどれだけの時間が奪われているかと考えるとゾッとする。特に若い人は、こういうコミュニケーションに溺れているだろうから、「バカになっていってないか?」とオジさんは心配してしまう(笑)ー実際マイクロコミュニケーションに溺れるとIQが劇的に下がるー

 ま、若者の心配はさておき、社長がこんな事をやっていたら、ヤバい。ただでさえ、社長はやるべき事が死ぬほどたくさんあるのに、その上、マイクロコミュニケーションに邪魔されて、集中力も落ちてたら、どれだけマーケティングを学んでも、それを実行する時間が取れないだろう。

 本の話から時間の話になってしまったが、時間の使い方というのは、あなたの人生で最も重要な選択である事は間違いない。そして、社長として、何に自分の時間を投資するか?というのは、あなたの会社にとって最も重要なことじゃないだろうか。あなたの会社が大きくなるのもならないのも、利益を増やせるのも増やせないのも、競合に勝つのも負けるのも、全てはあなたの時間をどう使うか?どこに投資するか?という所からはじまる。

 そのための第一歩として、もし、まだやってないなら「マイクロ・コミュニケーションの遮断」をスグにやるべきである。会社が大きくなれば、コミュニケーションはその推進力になるので、どのようなコミュニケーションスタイルを取るか?というのはかなり重要な仕組み作りの一つでもある。

 ま、まずは自分から、という事で。電話に出ない。マイクロ遮断。返事はスグしない。と言う事をやってみたらいいんじゃないか。

ーおがわ

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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