From:北岡秀紀
From:北岡秀紀
一度、自分でビジネスをはじめてしまうと、事実上、一生、自分でビジネスをする必要があります。少なくとも30歳を超えて、一度、自分でビジネスをした人間が再就職というのは、事実上ありえません。
・・・ということは、数十年は自分のビジネスを経営していく必要がある、ということです。もちろん今のビジネスをそのまま何十年も続けている、なんてことはありえないでしょう。特にこれだけ変化の大きい時代ですから、形を変えつつ生き残るということになるはずです。ビジネスの形態はなんであれ、自分は経営者であり続けないといけないわけです。
言われてしまえば当たり前のことですが、自分の引退時まで念頭においてビジネスをしているかというと・・・「YES」と胸を張って言える人は、ほとんどいないでしょう。
というより、現実的に自分が引退するころまで想いを馳せてビジネスができるほど、長期的視野を持てる人はごくごく少数派です。やるのは大事だと思えても、現実的にできている人はいません。
つまり、我々経営者というのは、超長期的な視野を持つのは難しい。でも、長期的な視野を持たなければダメというジレンマにある、ということです。
では、どうすればいいのでしょうか?
3年後の自分に利己的に
私が推奨するのは「3年後の自分に利己的になる」ということです。
一般的に利己的になる、というとどうしても近視眼的になります。とりあえず目の前のキャッシュさえ手に入ればいい、というような発想です。
しかし、3年後の自分に利己的になると・・・つまり3年後の自分が儲かるように考えると、近視眼的な行動は取れなくなります。
なぜなら、今週の小川さんや寺本さんが書いていたように価値以上の価格の商品を売ったり、心理的なテクニックや勢いだけで商品を売ったりすると、3年後にはお客は去ってしまい、いなくなってしまうわけですから。
また、3年後とはいえ自分のためですから、誰かのために、というよりもその行動をとるモチベーションもあがりやすくなります。
何十年後の自分は想像しづらいです。しかし、3年後であれば、なんとなく今の延長戦上の近い将来ですから、当事者意識を持てるギリギリだと思います。
超長期の大切さがなんとなくわかった。でも、何かできることが思いつかないなら、もしくはそれに向かって実際に行動できないなら、まずはここから始めてみてください。
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