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在宅アシスタントで社長の時間を増やす

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From:小川忠洋

From:小川忠洋

西宮のスタバより、、、

 去年からウチではある会社経由で3人ほど在宅秘書を雇っているんだが、、、これがとっても優秀。いい感じだなぁと思っていた。そして、全く関係ないが、スタンフォードの西教授と共にハワイの真珠湾ツアーに行ったとき…偶然も超偶然、そこの代表の中山さんに出会った…

 バーチャルアシスタント(中山さん曰く在宅秘書)は、小さい会社の社長にめちゃめちゃ戦力になるので、きっとザレスポンスの読者のみんなにも役立つだろうと思って、中山さんにインタビューをした。曰く、社長の時間が月に100時間(2週間以上)ほど確保できるという・・・今日は、いつものぼくの記事の代わりに、インタビューを聞いてもらおうと思う。

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在宅秘書サービスをはじめたきっかけ

小川:
今日は、在宅スタッフの活用ということで、中山さんにインタビューしたいと思いますが、中山さんのほうで在宅秘書サービスを契約していて、うちでも3人ほど採用させてもらったんですが、非常にびっくりしたのは、優秀な女性が多くて、すごく助かっているんです。

恐らく世の中にはまだ在宅スタッフとか在宅秘書というものがどういうものかわかっていなかったりとか、そのメリットがわからなかったりとか、そういった方がたくさんいると思うので、その辺をまず教えて頂けますか?あ、その前に中山さんの軽い紹介などあると…

中山:
はい、わかりました。ダイレクト出版の小川社長と一緒で、物理学出身の栃木県出身という。ルーツが一緒ということで大変私も共感を持っているわけですけど、簡単にいうと、もともとは起業コンサルタントをしていてそこから起業支援を2004年から始めたんです。2004年に始めて、最初は身1つで起業するような方を中心に個別のコーチングとか、戦略支援をやってきたんですけど、だいたい年収1000万くらいを超えてくると、身1つだと結構厳しいというんでしょうか…起業家の人がってことですね。

2004年くらいからの起業ブームというのは、小資本で、社員を持たずに、そしてマンションの1室でっていうコンセプトが主流になって、だいたい年収1000万くらいになる人がどんどん出てきたんですね。

そうですね。10年前ですね。最初は私もその状態で、身1つでどの辺まで行けのるかというチャレンジをしていたんです。セミリタイアということも自分でやってみて、3000万くらいまで行けるかな?となってきた。ただ、それで何を目指すんだろう?と思いまして、色々なセミナーに出てたんですね。そうすると、色んなところから「不幸な顔をしていますね」って言われるんですね。なんか、楽しくないんですよね。

小川:
年収があっても、仕事で時間がそんにかからないで楽なわけじゃないですか。楽といったら語弊があるけど。それでも…

中山:
週に2日くらいですね。週に2日働けば、それくらいになる状態が自分自身でも2006年頃に実現したんです。

小川:
それってもしかして、腐ってきた感じですか?

中山:
そうですね。だんだん腐ってきましたね。

小川:
まじっすか?!まさに僕も同じことをしましたよ。仕事が楽になって、あまり見なくても、本気出さなくても、回るようになって、お金も入ってきて。メチャクチャつまんなくなりましたけどね。

中山:
つまんないですよね。収入も新規顧客獲得も、まぐまぐの広告なんかに200万くらいかかるような広告を定期的に出していくと、わーっと1か月分のお客さんが集まってきて、あとはステップメールとかで自動的に…。まあ会社が持つので、有料会員制度のほうに自動的に会員さんが増えていくような。

自分としては週2回くらい働いて、会員さんに向けて執筆したり、あとは個別面談すればいいだけなので、本当に週2日でよかったんです。でもおもしろくないんですよね。何か突破口はないかな?と思って、ちょうどシンガポールでジェイ・エイブラハムのセミナーがあると聞いて、ちょっとおもしろそうだから行ってみようと思ったんです。結構お金かかったんですけど。その時に「不幸な顔をしてますね」って言われたんですよ。「ええ!?そうだったんだ!」って。

そういうセミナーに参加する人ってケタが違くて、「自分って結構いいことやっているな。いい暮らしできているな」って思っていたんですが、参加者の方のレベルがもう1個上って言うのでしょうか、「ああ、やっぱり自分って狭い世界に生きていたんだな」ってことに気づいて、これじゃいけないなと気付いたんですよね。

小川:
そこからどう在宅秘書サービスに繋がるんですか?

中山:
そのときやっぱり、ジェイ・エイブラハムのセミナーに参加された方はわかると思うんですけど、何かその場で新しい知識を教えてくれるわけじゃなくて、参加者同士で話をするって時間が8割で。そのときにやっぱり他の方と話をして、話を聞きながら自分の話をしていくうちに、なんて自分はセコイ…

セコイというか、なんて投資感覚がないんだということがわかったというのでしょうか。つまり、ここまで儲けたから良いっていうのは、新しい投資を止めてしまっているということなので、入ってきた内部留保とかをどうやってもっと大きくしていこうという考え方や、社会に対する目線というのがいかに欠けていたのかを思い知らされたんですね。有り難かったんですけど、怒って下さった方もいて…。ケタが違うっていうと、10億とか100億とかそのクラスの人とディスカッションすることになってみて、「週2日働くだけで3000万入って楽です」って言っている自分がものすごく恥ずかしく感じてきて。何の自慢にもならないっていうんですかね。

その業界でセミリタイアしましたみたいなところにずーっといると、かっこいい、むしろ憧れの姿に見えるんですけど…社会から見たら「何やってるんですか?」ってところで。(笑)

小川:
ニートですよね(笑)

中山:
本当そうですよね(笑)

その中でディスカッションしているうちに、やっぱり上の立場の方たちとディスカッションしているので、目線がやっぱり、社会に対してとか、どう投資をしていくのかとか、自分にしかできないことに焦点を当てていくとかの話になってくる。そんな話をしているうちに、週2日しか働いていないと言っても、なんだかんだ言っても、自分でやっていることって多かったということに気づいたんですね。

例えば、多分これは多くの起業家の方や社長もそうだと思うんですが、全部の商品発送などを外注している人でも、ちょっとした質問がきたら、外注先とかなかなかそこまでやってくれないので、社長がメールをちょちょっと返信したりしますよね。あとは、住所が間違って戻ってきたときに住所を確認するとか、外注先はやってくれないわけなんです。それで広告もたくさん払っていると、意外とボリュームとしては仕事量が大きいというんでしょうか。その辺は企業として今後大きくなった場合、ボリュームが大きくなって、いくら外注先を効率的に回そうとしても限界があるなと思ったんですね。そういうことを思ったときに、スタッフを採用しようと思ったんです。

ただ、スタッフを普通に採用しても、人件費の予算は40万円と考えていたので、正社員1人もしくは20万円のスタッフ2人くらいと考えていたんですけど、やっぱりそれだと何もおもしろくないですし、何の発展形もないですし、ただ自分の仕事を効率化しただけなので、何か大きなイノベーションに繋がることをしなくてはならないと。

そう考えた時に、商品市場のマトリクスを考えて、既存の商品は新規事業にいくよりは既存マーケットに対して新しい商品を投入していくような、なにか新しい投資に繋がるような考えに基づいて考えて…。そうすると今の起業家の方の中で自分が提供していなくて、けど起業家の方が困っていることは何だろうと結構考えていたんですね。

小川:
同じお客さんとしてということですね。

中山:
そうですね。そう考えると、自分自身がまさにそうじゃないかと思ったんです。今あるところまで行って、完全に止まってしまった状態でした。止まってしまった人というのは止まってしまっているので、そこからさらに上に行けるチャンスがあって、「そこ」って何なのかなということを結構考えたんですね。と考えたら、自分は「人」のところで考えて止まっているなと…

小川:
人って、ヒューマンリソースですね。

中山:
そうですね。そこに対してまったく興味もなかったですし、ずっと一生1人でいようって…

小川:
楽ですよね。

中山:
楽ですね。面倒くさいことはとにかく嫌ですし、1人でいるほうが自由度があって。だからセミリタイアみたいなことをしたんですけど。

小川:
うちのお客さんでも人を雇うとトラブルが増えるって捉えている人がすごく多いんですよね。コーチングをやっているときによくいたんですけど、能力があっても人間関係が面倒くさいのが嫌だから、いわゆるコンフォートゾーンに落ち着いていると。

それ以上伸ばそうとしないと言う人は結構いて、人間それ以上伸ばそうとしないと腐るじゃないですか。それで腐りかけている人で、金はあるけど腐りかけているみたいな。本当によくいました。

中山:
本当ですよね。まさに自分自身がそうだったんだと思います。ということは、そこはマーケットがあるなって感じたんですね。顕在化はしてないんですけど、潜在的にみんな不幸を抱えていると。成功して何かトラブルに遭って不幸になるんじゃなくて、成功したけれれど何か起業家たちってのは充実感が感じられない状態に陥っているということは、何かそこにマーケットがあるなと。自分もまさにそこに陥ったってことは、自分自身がそこで不幸だと思うというところを探っていくと、新しいマーケットが開けるんじゃないかって考えたんですね。

実はそのときに自分自身の思いを分かち合える人がいないってことに結構気づいたんです。これは何かっていうと、お客さんは確かに自分の考え方に共感してくれたり、何かサポートしてくれたりはするんですけど、いざというときに、自分以上の気持ちで自分のことを何か一緒にやってくれるかっていうと、お客さんは自分のことで忙しいので、違う境界線があるというか、「自分しかいない」っていうその寂しさというのでしょうか、孤独っていうのでしょうか。

社長の孤独というのとはまた別の孤独があると思うんです。なので、「分かち合える人がいたらいいのかな」とかそんな思いが出てきて、それが人を採用しようと思ったきっかけなんです。とはいえ、普通は人を採用するというと正社員は絶対採用しないと思ったんですね。自分自身がそうだったんで。ということは、リスクがない採用の仕方が必要だろうということを考えて、それが在宅勤務、冒頭で小川さんがおっしゃった在宅スタッフですか、そこに行きついたわけです。

今ここで聞かれている在宅勤務の方、在宅スタッフというのは、ギャップがあるように見えると思うんですけど、実は全然そんなことはなくて、この経験を1度7年前に経験しているんです。

これはちょうどネットバブルのときに、私が前に勤めていた経営コンサルティング会社で、ネットビジネスをやっていたんです。

500万とか1000万の単位で予算を稟議をとって、そして事業計画書いて回して。リリースする前にネットバブルが崩壊して、予算が下りなくなってしまったときがあったんです。結構そのネットバブルのときは私はいい気になっていましてね、会社の中でもマーケットリーダー的な時代の先端を進んでいるなみたいな感じだったですけど、バブルが崩壊して物凄く肩身が狭い立場になりました。

フリースペースで出社すると好きなところに座っていいという感じだったんですけど、会社に行くのも嫌だし、メインスペースに行くとみんなお互いにフリースペースでテーブル囲んで座るので、お互いの顔見てすごく恥ずかしい…。あれはこの間までこうだったのに、ネットバブルが崩壊してこうなるのかって(笑)

小川:
面白いですね。

中山:
会社から見たら、「自分たちが稼いだお金をお前が使ったんだろ、回収してないだろ」っていうふうに言われるような感じで、すごく肩身が狭かったです。何とかしなければならないと思いました。でも予算が下りるわけがないので、なんとか今の自分のリソースの中でできることはないかと考えたときに、結婚・出産を機に退職したようなWebデザイナーとかプログラマーの人がいるんじゃないかなと思ったんですね。

今なら当たり前の考え方だと思うんですが、当時はそこに着目して採用している人はいなかったので、私も結構半信半疑でした。求人文などを試しに書いてみたんですけど、ネットの掲示板にいろいろ書いてみて、最初は反応がなかったんです。けれどあるとき突然、ピタっとはまるような人が見つかって、10人くらいが面接に来たんですね。その中には男性もいたんですが大半は女性で、元々Web関係をやっていましたみたいなそういう方たちが来ました。

面接しましょうかとなったとき、当時は想像もつかなかたんですけど、「面接に子どもを連れて行っていいですか?」って言われたんです。「連れてこないだろ普通は!」って思いましたが。実際その人は1人で来られたんですが、本当にできるなって思ったんです。その後採用して、時給で言うと1000円です。だいたい開発費が44万円くらいかかるようなものが、その方にお願いすると2~3万円ぐらいできてしまう。それだけ当時のWeb会社って、単価が今でいうところ1ケタ上だったんですね。

小川:
平たくいうと、ぼったくりだったんですね。

中山:
ぼったくり…(笑)。サーバー代金が月額3万円だった、そういう時代でしたので。今では考えられないですけど。それでそのときに、結果としてそれを採用して、その方が作ったプログラムを使ってある程度のところまで回収したかどうかっていうところは定義に依るんですけど、会社としては、あるアンケートの顧客満足度の調査の方法を私が開発したのですが、それを使って大手一部上場企業の顧客満足度調査をやった結果、過去失注していた先が復活して、私が作ったものをきっかけに取引きが再開したみたいなものが結構あって、私のポジションが復活したんです。(笑)だから、そのスタッフのおかげなんですね。

そういう経験をして、スタッフに対して「こんな素晴らしい女性がいるのに、社会に漏れているって本当にもったいない。私はいつかこういう女性の力になれるようなものが作れたらいいなと思っているんです」と雑談の中で軽く言ったんですね。

小川:
誰に向かってですか?

中山:
そのスタッフ、女性にです。そしたら、私の思っていた以上に感動されて「私も本当にそう思います!」って言われました。私は軽く言ったんですけどね。そういう思いに対して軽く言ったら、想像以上な反応があったので「ああ、そうなんだ!」と思って。

小川:
あれですよね。結婚とか出産で退職せざるを得なかった人って、社会復帰したがっていますよね。しかも、なんだかんだいって、今の時代ってITのインフラがかなり育ってきたというか、良くなってきたから、別に家でできる仕事ってたくさんありますもんね。

うちのケースもそうなんですけど、うちは大抵、むしろ会社に来ると仕事ができなくなるので、営業系の人間は会社に来るなと言っているんです。午前中は会社に来ないで、スタバに行って仕事しなさいって。だからあまりいなくて、ミーティングしに来たりとかはするんですけれど、本当に必ずしも9時-17時に会社にいる必要はないですものね。そんな必要はなくなってきていますよね、最近。

中山:
そうですね。本当にコミュニケーションのときだけ出社するような形ですよね。当時は言い訳にも近かったんですけれど、ネットバブルが崩壊して、会社に出社するのが嫌になってきたので、本当に引きこもりの気持ちってよくわかるんです。色んな言い訳をつけて、在宅で仕事してたんですね。

小川:
そんなにひどかったんですか?

中山:
月に2回くらいしか出社しない程度です。ずっと外で仕事してたんですけどね。出社すると会議室を借りてそこに籠るか、下に籠る場所があるんですが、そこに籠るか。それくらい肩身が狭かった。

小川:
そんなに狭かったんですね。

中山:
引きこもりの人の気持ちが本当によくわかります。その当時も結果としてパフォーマンスが上がるような仕事が在宅でできていたので、当時から在宅ってすごい可能性を秘めているなってのは思っていたんです。自分自身が働く立場としてそうなので、女性のことも考えてみてですね、やっぱり在宅って伸びるなって、このマーケットはかなり前から感じていたんです。

小川:
それを事業化しようとしたきっかけというのは?

中山:
シンガポールのセミナーに行って、スタッフを採用しようと思ったときに、ただ採用したのではおもしろくないと思い出して、この在宅というのはどうだろうと考えたんです。ただ、どういう繋がりがあったかというと、「在宅で採用」とずっと思っていたのは確かなんですね。ベンチマークしている企業の中でビースタイルさんという派遣会社が、結婚出産をきっかけに退職した女性の方を派遣という形でしていることも知っていて、「あ、このマーケットって広がってきているんだな」って。

ただそのときはイメージとしては、今は違うと思うんですけど、出社してやるようなイメージが強くて、往復の移動時間とかがもったいないなと。当時子どもがいないながらも往復の移動時間って、仮に片道1時間、合計2時間あったら、3時間仕事しても実質5時間ですから、給料って表向きにあるものの5分の3になってしまうんですね。

時給1000円だとしてもその人って600円とか700円の時給で仕事することになるので、これってもったいないなってずっと考えてはいたんです。そういうことが組み合わさって、在宅勤務というものを1つ自社でやってみようかって思ったんです。

小川:
自分が雇主としてということですね。

中山:
ええ。当然そのときは、面接したスタッフにも言っていたんですけど、この形がもしうまくいったら、お客さんにも勧めていくような形にしたいですし、それを新規事業として立ち上げていくので、「働いたとしたら、やがてはずっと私のもとでこの仕事をするのではなくて、新規事業の仕事もできると思いますよ」ということは最初からずっと言っていたんですね。

私も前職で女性のアシスタントとか派遣社員の方をたくさん採用して仕事をしていたので、女性の方が目の前の単純作業で満足するかというとそうではなくて、先が見えていたほうがモチベーションを上げてやってくれるということは経験的にわかっていました。ただ今の仕事をやるために来てくださいというのではなくて、最初の採用コンセプトは「役員になりたい方へ」というコンセプトだったんです。私がただ仕事を手放したかったからじゃなくて、一緒に価値観を分かち合えるようなパートナーが欲しかったんですね。

だから最初、正社員と思ったんですが、在宅にしてしまうとなにか軽作業をするような気持ちで来ちゃうんじゃないかと心配していました。そうではなく、優秀な人に来てほしかったんです。

小川:
変な話、雑用係みたいな人が来ちゃうような。

中山:
そうです。そうするとただ、「これの入力終わりました。今日の仕事終わりです」みたいなそんなやり取りをしてもおもしろくもなんともないので、色んな意見を考えてくれるような人が欲しかったんです。

なので、「将来子会社で役員、もしくは子会社の代表になりたい方へ」という形で募集したら、次々と応募が来てびっくりしました。まさに在宅秘書サービスの代表をお願いしているホウダユカというスタッフなども、今はまさに1個の会社を、銀行口座をまるまる、全決裁権限も含めて任せているわけです。そのときに来てくれたのもホウダだったんですね。それから7年間一緒にやれているということは、私のそのときの目標は無事達成されているという感じがします。スタッフに対しても嘘はつかなかったことになりますね。

小川:
ちなみに、いま現在、お客さんはどんなお客さんが多くて、どんな使い方をしているんですか?

中山:
これは2パターンに分かれるんですけど、私と同じように企画とかそういうことも含めて本当の正社員でやるようなことをお願いする社長さんもいるんですが、一方で最初はどちらかというと、カスタマーサポートの代行を、自分が元々やっていたメールや電話の対応を代わりにやってもらうところから始める人が多いですね。お客様を知ってもらう仕事というんでしょうか。

小川:
結構リストを見ていると、僕のセミナーとかにもよく来てくれていたようなお客さんがたくさん使われているみたいなんですよね。

中山:
そうですね。ここは本当にまさにダイレクト出版のお客さまが対象ということで、裏話というというか、戦略的な面もお話させて頂くと、キャズム理論というぐっと上がっても失速してしまうものと、ぐっと上がってガッと行くようなものの違いをベンチマークしていまして、「落ちないように上がっていくには?」というそういう戦略を最初から取っているんですね。

小川:
どういうことですか?

中山:
これはその理論に基づくと、最初から大きなマーケットを狙うというのは芸がないので、小さいマーケットを絞り込んで、そこのナンバー1になるということです。そこで絞りこんだ先はどこかというと、経営コンサルタントでした。私が経営コンサルタントでありコーチなので、自分のためのサービスとして最初始めたものということで、一番目は経営コンサルタントでした。

小川:
悩みもよくわかりますものね。

中山:
そうですね。みんな自社でやっていることと同じ業務を最初に任せることになるので、業務フローもシンプルですし、そこでまずは一通りのマーケットリーダーになるというのでしょうか…

小川:
結構個人でやっている経営コンサルの人もたくさんいますよね。その人たちが日常業務を手放せて、本当に大事なことに頭を使えるようにということですよね。

中山:
そうですね。大抵そこをやるだけで、ちゃんとやった人は時間が月に100時間くらい浮くので…

小川:
100時間!100時間ってすごいですね!一般的に言うと、週の労働時間って40時間じゃないですか。まあこれは一般のですが。これは2.5週間分くらいの時間が浮くってことですね。マジっすか、それ?!

中山:
結構やっている人はいますね。時間分析を。

小川:
それは1人でやっている人がバーチャルアシスタントを雇うと、うまくいくと100時間…。それは相当すごいですよね。逆にいうと、2週間くらい休みができるってことでしょ?ほー。それは何でですか?

中山:
それくらいやはり、意味のない仕事をやっているということでしょうか。コンサルタントは最初、大抵セミナーとかをやって、そこで集めて、クロージングするということをよくやると思うんですけど、セミナーのリストを整理したり、入金がなかったら入金のない人にメールを送るとか、入金があったらソースをログインして、入金をチェックして…。それだけじゃなくて、「また入金してんな~」みたいなのでもイライラしてると思うんですけど、手を変え品を変え連絡したりして…。

そういう人がセミナーに来ると「今度こいつは…」みたいなことになる。こういう細かい業務をやっているんですね。

小川:
ということは、感情的にもラクになるということですね。

中山:
そうですね、このあたり相当ストレスがフリーになって、時間が減る上にストレスも減って、そこでだいたい新しい事業を立ち上げている人が多いです。

小川:
なるほどね。浮いた時間とエネルギーで、新しい事業に向かうんですね。素晴らしいじゃないですか。

中山:
そうですね。新しい事業、もしくは今までだったらやらなかったようなプロモーションができるようになったりします。前だったらFacebookとブログだけで集客していたような方が、きちんとプロダクトローンチのような形を自分で企画をして、アフィリエイターを組織してやっているような方なども、手放した後に初めてできるようになっているんですよね。

小川:
手放す前はもうぐちゃぐちゃでなかなかできなかったと。すごいですね。本当に時間が浮くんですね。

中山:
そうですね。そうすると時間が浮いたことによって新しいことができて、その新しいことって、過去にやってきたものよりケタが、規模が大きいので、ただ浮いた時間で売上げがちょっと上がるんじゃなくて、売上が3倍くらいになる人は珍しくないです。一番大きい方で、8~9倍になっている方もいます。

小川:
まじですか?!

中山:
始めるまでは1000万なかったのが、1億近くまで行って。

小川:
めっちゃいいですね。ほー。ちなみにね、具体的にバーチャルな人、在宅の人というのは、どういう人が多いですか?人物像が見えないじゃないですか。どんな人が多くて、どんなふうに集めてて…。今1000人くらいいるんですかね?

中山:
そうですね。リスト化されているものだけで1300いて、潜在的にその周辺に2000名とか3000名くらい集まっています。3パターンいらっしゃるんですけど、総合職、一般職、専門職ってカテゴリーなんです。専門職が1番わかりやすいと思うんですけど、前職でWebやってましたとか、プログラミングできますとか、法律に詳しい人とかですね。

小川:
そんな人もいるんですね。

中山:
社会保険労務士の資格持っていますとか。

小川:
メチャクチャいいじゃないですか、それ。

中山:
そういう人を採用したというケースもありますし、Web関係は専門職では結構いらっしゃいますね。

小川:
だいだいあれなんですよ。お客さんもそうなんですけど、Webまわりで躓く人はすごく多いんですよね。うちはマーケティングのノウハウを教えてるんですけど、マーケティングのノウハウはわかったけれどもそれを実行に落とすときにWebの知識がまったくないとなります。HTMLもCSSも何のことかわからないと。

それで、それを実行できないと、デザイン会社に委託するじゃないですか。でも会社によっては全然ダメじゃないですか。こっちの意図もわかってくれないし、デザイン会社がいいと考えるサイトを作ろうとしてしまう。なんだかんだいって、社内にWebデザイナーがいない人って、きついなーと思っていたんです。逆にバーチャルでやってくれたら、メチャクチャいいですよね。

中山:
そうですね。この辺結構難しい面もあって、能力がある人って独立できたりするんですね。そうすると能力がある人を採用できるかというと、元々自立しているので、採用できない。ただ、ギリギリの路線の方というのは、自分でお金を稼ぐ仕事を取ろうと思うと取れない。

誰かの下に戻ってやってみたいっていう人はいて、そういう人を狙って採用して、外注ではない形でやってる人もいます。あとはまあ、これは一部ではあるんですけど、保守ですか?良くするというより、メンテナンスしていくというのが結構費用がかかったりします。「それ、何やっているんですか?」というと、その費用に見合うくらいなことをやっていないことがあって…

小川:
会社ですよね。外注のデザイン会社ですよね。

中山:
そうですね。そういう会社を引っかけていたら申し訳ないところもあるですけれど(笑)、ただ、お客さんの気持ちに立つと、保守を実際やった分だけお金を払えたら、経営者としてはやっぱりありがたい。そういう活用の仕方をされている方もいます。うちでも実際そういう形でお願いしていたりします。

小川:
例えばね、もっと具体的に言うと、具体的にどんな人がいて、その人たちをどういう契約で…。時給ですか?

中山:
時給ですね。

小川:
ぶっちゃけだいたいどれくらいなんですか?

中山:
さっき途中で話が終わってしまったのでそれを戻すと、今の専門職の方でいうと、時給1500~2000円くらですね。もう1つ総合職というのもお伝えしましたけど、総合職も1500~2000円。私は本当に最初から2000円くらいで採用しようと考えていて、結構高めに設定していました。いい人が欲しかったんです。普通は2000円で募集するところはないですから。結果いい人が来たんですけど、ケチるよりは高い金額を払ったほうが、いい人材が来るなという実感はあります。

小川:
そこね、話逸れてもいいですか?すごいなと思ったのは、在宅の仕組みだと時給が合っているかどうかは置いておいて、時給でやるじゃないですか。変な話、働いている時間しかカウントされないじゃないですか。それって当たり前だろって思うかもしれないですが、よくよく考えるとすごいんですよね。だって普通に例えば9-17時の人、9-18時の人だったら、会社にいればカウントされますから、残っていれば残業代もカウントされるじゃないですか。

そういうのと、本当に働いている時間だけチャージするとでは、全然違いますよね。変な話、僕も3人やらせてもらっているんですけど、基本みんなフルではやらないわけですよね。でも、きっちりと抑えるところは抑えてくれるというか、出したものはきちっとあげてくれるし、結果的にものすごく安く感じるんですよね。

中山:
そうですよね。

完全に必要な時間まで拘束しているわけじゃないってことですよね。この考え方、最初私もわからなかったんですけど、段々とこれは社会的に見たらすごいことになるかもしれないなと思ってきました。継続するためには女性の満足度ということも重要になってきます。合計すると1日1時間くらいにしかならない程に仕事のボリュームが少なかったりすると、給料が意外と少ないと感じるようになります。

子どもも落ち着いてきたし、フルタイムで働くか、となってしまう。実際あったりするんですね。私の下でそれで辞めていったスタッフもいます。なので考えると、最初はいいんですけど、優秀だった人がだんだんボリュームが増えてきて、ほとんどフルタイムに近くなるということが多くなっています。最初はお互いに相性を見ていく期間というのは、会社として、フルにコミットする時代じゃなくなってきているのかなという感じもするんです。

そのほうがフルで拘束せずに、お互い合間で仕事してもらって、その中でいいなと思ったスタッフにはどんどん新しい仕事を提供していったりすると、ほんとうに少しでビジネスを始める感じで、少しで採用をしていくシステムになるんでしょうね。いきなり広告費をばーっとかける、いきなり人件費をかけるのではなく、最初は少額で、広告費を増やしていくのと同じで少額の人件費から始めて、大きくしていくという感じですよね。このやり方って、採用のリスクを感じたていたり、追加で社員を雇うまでではないんだよなという人にとって、非常に良いやり方だと思うんです。

小川:
あれですよね、気のせいかもしれないですけど、なんだろ、元々大企業にいた人などが多くないですか?

中山:
多いですね。多いです。

小川:
僕やってて思ったのは、うちに来てくれてる人でも元々大企業にいてという人がいて、ソニーアメリカかどっかでプロジェクトマネージャーやってましたみたいな人がいます。そういう人はやっぱり、大企業から来る人って、なんだろう、しっかりしてるんですよ。

中山:
そうですね。ちょっと次元が違いますね。

小川:
しっかりしているし、頭がいいなというのは話をしていてものすごくよくわかるし、ぶっちゃけ、中小企業ってあんまりいい人こないじゃないですか。ストレートに言うと、この競争社会の中でいい人はみんな大企業に行ってしまって、残りが来るという感じじゃないですか。なので、この大企業で働いた経験がある人って、考え方もシステマチックというか整理されていると言うか、発言の視点も高いし、今本当に在宅でちょっとしたことをやってもらっているんですけど、この仕事やってもらってるのは勿体ないなみたいな感じの人が本当に多いんです。ちなみに今いる人って、そういう人ばっかりなんですか?

中山:
先ほどお話したホウダというスタッフ、まあ今、在宅秘書サービスの代表を任せているスタッフは、全日空のエアラインでビジネスクラスとかそういう上のクラスでやってきたスタッフです。私の本業の企業支援のカスタマーサポートはオザワというスタッフがやってるんですけど、そのスタッフは東芝の役員の秘書をやっていた人なんですね。東証一部上場の役員秘書が実際に来るのか?と普通は思わないですよね。

小川:
めっちゃ気が利くんじゃないですか?

中山:
そうですね。きめ細やかですね。本当に私が考えてもいないようなことを想像を働かせてやってくれたりするんで、私の他愛ないところは相当補ってくれているかなと。

小川:
ちなみに僕の質問は、今在宅で登録されている人って、本当にそういう人が多いんですか。

中山:
多いですね。何割いるとかそういうことじゃなくて、採用されたり履歴書を見て光る人を見ていると、結構大手に属している、例えばリクルートですね、そういう名前が出てきたりするんですよね。そういうクラスですね。私も今履歴書ってほとんど見ないんですけど、たまに見るものがあると、あ、やっぱり光っている人はそうなんだなって感じたりしますね。

小川:
大抵の仕事はできるんですか。できる人はいますか?

中山:
そうですね。その辺の大抵の人は揃っているので、そうですね、軽作業的になってしまいますけど時給1000円以下で一般職ですか、データ入力とかできる人もいれば、あとは総合職と専門職の間になりますけど、英語を使う仕事。

小川:
今僕、ガンガンやってもらっていますよ。

中山:そういうスタッフも私が4年前くらいに関わっていたときでも、1日求人流すとTOEIC900点クラスの人が数十名はきますね。びっくりしますよ。日本人って英語ができないって言われているのに、英語ができる人がこんなにいるんだって。働く場所は在宅であって、やっている仕事は正社員と一緒というスタンスでやるとすごく有効活用ができるんじゃないかと思うんです。

小川:
しかも在宅って不安になることも多いと思うんですけど、みんなマジメですよね。

中山:
マジメですね。実際不安になっている人って多かったりするんですけど、うちのサービスを使ってくれる人ですと、うちのスタッフが定期的にフォローしてくれて、「大丈夫ですか?」って声をかけて、意見を聞いているんですね。これ結構ポイントでした。結構優秀な人がいて、正社員と同じように一緒に仕事をお願いできて、基本的に何でもお願いできると。今私がなにをやっているかと言うと、新規プロジェクトをお願いしたりしています。ビジネスの成功モデルを1個作って、だいたい1000万から3000万くらい売上が立つものを作ったら、それを在宅スタッフがすべて経営を、舵取りをしてというのを今やってるんですね。

普通、その辺のマネジメントするスタッフ、マネージャーに相当するスタッフって、採用するのが難しいと思うんですけど、これも在宅勤務でずっと頑張ってきたようなスタッフにそういうものをお願いすると、社長以上に社長のことを考えてやってくれているなと感じます。経営もお願いできてしまうんです。

小川:
最後に、在宅のバーチャルアシスタントを中山さんのとこで探したいというときは、どこに連絡すればいいんですか?

中山:
これはですね、HPのにアクセス頂いて、資料請求ページがありますので、そこで問合せ頂ければうちの担当のスタッフから連絡が行くと思います。

小川:
なるほどね、わかりました。サイト行って、資料請求してくれればいいという話ですね。

中山:そうですね。

小川:
それから担当の人とやりとりするんですよね。わかりました。では、ちょっと短い時間でもっと多分聞きたいことは沢山あったんですけど、一端終わりにしたいと思います。ありがとうございました。

中山:
ありがとうございました。

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ーおがわ

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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