From:北岡秀紀
From:北岡秀紀
儲かっていて役員報酬も満足するほど取れている。
仕組みもできて自分がいなくても会社が回る。
・・・で、私は何をしたらいいんでしょうか?何のためにビジネスをしているのでしょうか?
という何とも贅沢な質問を最近受けることが非常に多いです。
もちろんはじめからそうなのではなく、当初は「もっと稼ぎたい」「働く時間を減らしたい」という明らかに解決したい問題、目的をもって私の元に来られます。
で、私のセミナーの内容やアドバイスを実行するうちに、その問題が解決してしまいビジネスの目的を見失う、というパターンです。
で、私は
「知りません。自分のことですから自分で考えてください」
と突き放します(笑)
会社をどの方向にもっていきたい、ビジネスの目的、というのはコンサルタントが考える領域ではないからです。
あくまで社長自身の「内側」から発見するものだからです。
もちろん答えを見つけるためのセッションやワークもありますし、それも提供します。しかし、そのセッションやワークをすれば途端に答えが見つかる、なんてことはありません。(その程度で簡単に見つかる答えなら、それは偽物です。)
大抵は、セッションやワークでとりあえず仮決めの答えが出てくる程度。
で、仮決めのまま、さらに数ヶ月、下手をすると1年、2年して、「これだっ!」という答えに出会います。
ここで注意すべきなのは、外から与えられる「答えらしきもの」です。
答えを見つけた、という人にその「答え」とやらを聞くと、
「会社を永続させたい」
「もっと会社を大きくしたい」
「社会に貢献できる会社にしていきたい」
「社員の幸せを」
「この日本をナンタラカンタラ」
とどこかで聞いたようなことを言い始めます。
その答え自体がダメだとは言いません。
しかし、問題は、それは本当に自分の内側から出てきた言葉なのか?ということです。
多くの場合、
「会社は永続させるべきものである」
「会社は右肩上がりで成長させるものである」
「会社は社会の公器であり・・・」
「会社は従業員を幸せにするために・・・」
「生まれた国に恩返し・・・」
という、いつの間にか誰かに植え付けられた大前提や道徳論に乗っかって発言しているに過ぎません。
全ての人間は何らかの大前提や道徳に支配される生き物です。
でも、もっと自由になりたいと思って起業という道を選択したはずです。
そこで、自分の答えを出さず安易に大前提や道徳に乗っかるのはダサ過ぎます。
お分かりかと思いますが大前提や道徳を否定しろ、という天の邪鬼のススメではありません。
せっかく多くの社長が悩めないことに悩めているわけですから、安易にそれっぽい答えに飛びつくんじゃなく、悩んだり、答えを探すというプロセスをもっと楽しんだらいいんじゃないんでしょうか。
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