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スタッフを叱れない社長

2014.9.5 | ,
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From:北岡秀紀

From:北岡秀紀

スタッフを叱れない、と悩む社長はかなり多いです。理由を掘り下げると色々な言い訳をしますが、結局はスタッフに嫌われることを心配しているのです。

しかし、叱ったためにスタッフに嫌われる、ということは絶対にあり得ません。むしろ何とか叱らないようにしようとして、媚びた接し方をして「キモい」という評価をされたり、嫌われる結果になるということは少なくありません。

なので、むしろ叱るところはバシっと叱る方が、スタッフとの信頼関係は深まりますし、スタッフは前向きに動いてくれます。ただし、叱る時には、ポイントがあります。

叱る時、叱らない時、たったひとつのポイントとは?

それは。。。「できない」と「やっていない」を区別する、ということです。多くの社長は、スタッフが成果を出せなかった時に叱ります。「なんでできないんだ!?」と。

でも、よく考えてください。本当に、彼(彼女)は成果を出せるだけのスキル、能力を持っているでしょうか?持っていないのに叱るのは理不尽です。

例えば、犬に「なんで話せないんだ!?」と怒らないはずです。犬は話せないからです。

でも、それを人間相手にはやってしまうのです。

いや、それは彼(彼女)に期待しているからこそだ、と言うかもしれません。そんな精神論は昭和の発想です。それで動いてくれる人がいれば、自分の頭で考えない単細胞ちゃんくらい。長い目で見れば使えない人材です。

できるのにやらない、だけ叱る

ですから、成果が出なかった時、叱りたい気持ちはわかりますが、一度、グッとこらえてください。

で、冷静に考え直して、本来はできるスキルを持っているのにやっていないなら、バンバン叱ってください。一般に叱る時に人格否定はダメとされますが、私は全然やります。お金をもらっていて(できないではなく)やらないわけですから、ただの報酬泥棒ですから。泥棒に人格を認めるほど、私は優しくありません。

しかし、できるスキルを持っていないなら叱ってはいけません。そして、既にやり方を教えていたとしても、まだ上手にできないのであれば、それは叱ってはいけません。それは、まだできないわけですから、どうやればうまくできるのか、を教えます。

以前、あるチェーン店の新人スタッフに調査をしたところ、やめたい、もしくは、やめる原因の上位は、「習ってないことを叱られたとき」ということがわかりました。「聞いてないことなんてできるかっ!」というわけです。

逆の立場になれば、それは当然、ですね。

北岡は怖い?

弊社と付き合いのある経営者によると、弊社のスタッフは私のことを「怒るとめちゃくちゃ怖い」と思っているそうです。

しかし、スタッフは私がキレるポイントをハッキリ理解しています。ですから、弊社のスタッフが日常でピリピリして、私に接してくることはありません。というよりも、むしろ、なめられているんじゃないか?と思うくらい。高いメシはたかってきますし、私の発言にバシバシつっこんできます。

出ない成果をいくら叱っても成果は変わりません。プロセスを変えてこそ、成果は変わります。

ビジネスは成果が全てです。しかし、その成果は正しいプロセスが生みます。

北岡 秀紀

マーケティングコンサルタントであり、コンサルタントを指導するコンサルタントでもある。これまで約900以上のクライアントのコンサルティングを実施し、数々の店・中小企業・オンラインショップの売上改善を果たす。その成功率は91.7%を誇る。(2011年10月現在)単に机上の空論ではなく、「自身で実証済みのノウハウだけを伝える」ことを信条としている。年商1億円を突破したい社長向けの情報サイト『オクゴエ!』を主宰。また、自身のノウハウを受け継ぐコンサルタントを育てるプログラムを主催しており、一人あたりの参加費は350万円という超高額にも関わらず、申込が殺到。参加希望者の77%以上を断っている。

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