From:北岡秀紀
From:北岡秀紀
うちのチームのメンバーの1人を経由して、とあるジョイントベンチャーの案件が持ち込まれました。ある人物をプロデュースしてほしい、と。
しかし、私は「それはやめよう」と答えました。
確かに、その人物はある業界で成果も出していてパッションもある。うちが足りないものを持っていて、スキルも補完関係にありジョイントベンチャーを組む相手としては悪くない、といつもなら判断するところです。
それをよく分かっているメンバーはNOと答えた私に「なぜなのか?」と食い下がってきました。
答えた理由はシンプルで「違和感があった」から。実は、私はある会で2度ほどその人物と会ったことがありました。
その会に2度とも遅刻。それを一切悪びれることもありません。さらに、その会に参加している一番ステータスの高い人物と話すことに徹し、他のメンバーと言葉を交わすことはほとんどありませんでした。
それに加えて、その人の直後にトイレに入った時の便座の状態であったり、スリッパの脱ぎ方であったり、店員や子供に対する態度であったり・・・色々と「ん?」と思うような言動が細々とありました。
おそらく多くの人は気にしない程度の細かいところです。
しかし、私はそういう細かいところから「違う」と判断します。そして「違う」と判断すれば、10倍の成果、スキル、能力を持っていたとしても、私はこの人物と組むことはありません。
実績がある
この人と組めば儲かる
任せられる人がこの人しかいないから
そんな理由でジョイントベンチャーを組むと、はじめは良くても早い段階で崩壊します。一発儲かっても、後処理が面倒だったりします。
ですから、私がジョイントベンチャーするかどうかの基準はただひとつ
「お金が絡まなくてもその人と付き合いたいか」
です。
せっかく稼げるのだからと、ドライに契約書をガチガチに固めて付き合う、という方法もあるでしょう。それは価値観ですから、それを否定するつもりはありません。
が、私にとって仕事は、お金も大切ですが、それ以上に楽しくやれることを重視しています。楽しくないのに稼ぐために仕事をしているなら、会社に言われた仕事をしているサラリーマンと変わりませんから。
あなたはどっちを選びますか?
ちなみに・・・
エラそうに言っている私も「稼げそう」「あの憧れの人とつながれそう」というような現世利益にメガネが曇り、違和感を無視して付き合ってしまうことがあります。結果、うまくいかず後で後悔することになります。(回数としては1年に1回程度ですから、普通の人よりも相当少ないですが。)
私に限らず男性は現世利益でメガネが曇りやすい傾向にあります。
でも、女性は現世利益よりも違和感を重視する傾向があります。なので、迷ったら女性に相談する、というのもひとつの手です。
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