From:北岡秀紀
From:北岡秀紀
※あらかじめお断りしておくと、今日の内容は全ての人に当てはまる話ではありません。が、ここに当てはまる人にとっては、大きなブレイクスルーとなるはずです。
真面目にコツコツやること。
それはビジネスを成功させるのに重要な要素と言われます。
しかし、真面目過ぎてうまくいかない、という例も少なくありません。
例えば、「成功者は朝早く起きて仕事をしている」というのを聞いて、「私も朝早く起きよう」と決心したとします。1日目は起きることができました。が、2日目・・・起きることができませんでした。真面目な人は「だから、私は成功できないんだ」と自分を責め、セルフイメージを下げることになります。
起きられないのは、今までは朝早く起きる習慣でなかったからに過ぎません。今日からやろうと思って、すぐにその習慣を身につけることはできません。
自分を責める必要は一切なく、「では、どうやればその習慣を身につければうまくいくのか?」と考えれば済むだけです。「だから、私は成功できないんだ」と自分を責めると、何かやってうまくいかなくても「やっぱり」となり、成功が遠ざかることになります。
他の例をあげると、真面目な人はタスクをパンパンに詰め込みがちです。
1日でできる仕事の限界ギリギリまでタスクを入れようとします。
でも、それを毎日全部こなすことは不可能です。なぜなら仕事をしていると不測の事態が発生することは避けられないからです。「なんで、それが起こるの?」と考えてもムダです。
起こるものは起こります。
もちろん本当に重要な仕事に取り組めば、不測の事態が起こる頻度は減ります。が、やっぱり全くゼロにすることなんてできません。
また、タスクにかかる時間の見積もりが外れ、思った以上の時間がかかることもあります。これも大量のタスクをこなすことで、ほぼズレなしに時間の見積もりを出せるようになりますが、それでも全くズレないようになることはできません。
それよりも不測の事態や時間見積もりのズレが起こることはあらかじめ想定しておき、1日に1時間程度、1週間に半日程度の予定無しの時間を持っておけば、こなすべき仕事が確実にこなせることになります。もし何も起こらず、ズレもなければ、別の仕事を入れればいいだけです。もしくは全部うまくできたご褒美に思い切り遊ぶ、というのも手です。
習慣を変えるのは大変だ、想定外のことが起こることがある、なんて聞いてしまえば「当たり前」と思うかもしれません。でも、やっている本人はなかなか気付きません。
成功にはコツコツとやる真面目さも重要です。
でも、それだけではうまくいきません。
ある部分で緩さも必要です。
自動車のハンドルにも「遊び」がなければダメなのと同じです。
この話を聞いて「いや、私は真面目じゃないから」と思ったとすれば、ヤバいです。大抵、そう思う人ほど真面目だからです。真面目過ぎて「できていないこと」「サボったこと」に意識を向けてしまっているのです。
それを聞いてもまだ「それでも真面目じゃないから」と思ったとすれば、もう末期症状です。
余裕をもつ、緩める、バッファを取る・・・
なんでも構いません。
「真面目」をちょっとだけ捨ててみてください。
途端に心がすっと軽くなり、うまくいくのが実感できるはずです。
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