From:北岡秀紀
From:北岡秀紀
思ってみなかったようなことでビジネスが突然崩壊する・・・
こんな話は少なくありません。
例えば、東日本大震災まで地震のリスク、原発のリスクをビジネスに結びつけて考えている人はいませんでした。
しかし、実際、それをきっかけに倒産した会社が相当あります。
しかも、東北とは直接関係ないけれど震災後2、3ヶ月ほど続いた消費を控えようという雰囲気にやられてしまったような会社も少なくありません。
ビジネスをする上でリスクを想定し、それに備えておくことは非常に重要です。
実際、震災そのものを予期していたわけではありませんが、何らかの理由で売上が突然止まるリスクに、しばしば私は触れていました。
それに備えるために私が推奨していた継続課金の仕組みを導入していたクライアントはほとんど売上を落とすことなく震災後の買い控えを乗り切りました。
あなたのビジネスには、どんなリスクがあるでしょうか?
あなたのビジネスを脅かす予期しない、でも、よくあるリスクを4つご紹介します。
よくあるリスク1
無料/圧倒的安価にしてくる競合
あなたが有料で販売しているものを無料であったり、あり得ないくらい安価に販売されるというリスクです。
ただの安売りバカなら自滅しますから放っておけばいいですが、大手が体力に任せて戦ってくる場合、その後の利益回収までビジネスモデルを作っている場合、かなり危険です。
よくあるリスク2
ルール変更
法的な規制であれば、通常、半年くらいの猶予期間があります。
しかし、ネットの神Google様がお怒りになられると、突然、今日からネットから村八分、という場合もあります。
検索エンジンに出なくなって、潰れた会社を私はたくさん知っています。
また、アドワーズなどの検索型広告で突然掲載されなくなるグーグルスラップなる事件(?)もありました。
これらに限らずネットモール、サーバー、ドメイン…
あなたが使っているプラットフォームが突然ルール変更をしてくる可能性はゼロではありません。
よくあるリスク3
予期しない間接競合
TVがネットに時間を奪われたと言われるように、ウォークマンがMP3に、MP3がスマホに取って代わったように、突然予期しない競合が現れることがあります。
よくあるリスク4
大きい取引先から入金されない
小さな会社でよくあるのが、取引先が偏っていること。
上位2、3社で売上の7割を占めている、なんていう会社も。
取引先というわけではありませんが、決済会社が飛んだせいで、自分が飛んだというヒルズの方もいらっしゃいましたが、これもある意味同じ話です。
さて、4つのリスクはいかがでしょうか?
小さな会社であれば、よくあるリスクばかりだと思います。
では、そのリスクにどう対処すればいいのか?が気になるところだと思います。
ですが、今回はあえて対処法には触れていません。
なぜから対処法はかなり個別的なもので、会社によって相当違ってくるからです。
ただ、以下の2つの原則を取り入れていただければ、
相当リスクを下げられるはずです。
リスクを下げる原則1
「1」をやめる
ダン・ケネディ曰く
「ビジネスにおける最悪の数字は1である。」
ひとつしかない集客手段
ひとつしかない決済方法
ひとつしかない取引先
ひとりしかいないスタッフ
ひとつしかない・・・
つまり、ひとつしかなければ、それが潰れたら、ビジネスも潰れます。
絶えず、複数持つことが重要です。
リスクを下げる原則2
人のフリ見て我がフリ直せ
さすが昔から言い伝えられることわざです。
恐ろしいまでの真理です。
ネオヒルズ族がキャッシュアウトしたのを見て「やっぱり」だとかしょうもない評論をしてる場合じゃありません。
決済会社が潰れるリスク。
税金の取り立て。
学べることはいくらでもあります。
例えば、先日あったAKBの暴漢事件もそうです。
ニュースを見て評論しているヒマがあったら、「ウチのビジネスに当てはめると。。。」と考えてください。
もちろん
ここであげた以外のリスクもありますし、対処法もあります。
しかし、リスクばかり考えていてもビジネスが進まないこともまた事実です。
人間は未来を正確に予測することはできません。
ですから、リスクを想定しその対処法を考える時間を取って、それ以外は、「現在」に集中する。
この姿勢でいきましょう。
会社が潰れても死ぬわけじゃない、という割り切りもリスクとの付き合い方です。
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