From:北岡秀紀
書籍を出すようになってから、過去の知り合いから連絡をもらうことが増えました。
Facebookで「久しぶりやな〜めちゃがんばってるやん」というようなメッセージとともに友達申請があります。
しかし、そのうち4分の3は誰なのかよくわかりません。
確かに、同じ学校だったり会社だったりするようなのですが、正直覚えていません。
私は高校時代の修学旅行の部屋割りで最後まで残ってしまったタイプです。
現在でも私のiPhoneが週に3回鳴ればスゴイ方ですから、そんなに申請されるほどの友達もいないはずなのですが。。。
ただ、Facebookについては、よほどおかしな人でなければ全部申請を受けています(メルマガを読んでいるというコメントをいただければ100%OKしています。)ので、つながったあと、友達と勘違いしている方々が今まで誘いもしなかった飲み会やクラス会的なものに私を誘ってくるようになりました。
昔、学校が一緒だからという理由だけで集まるのは、私には意味がわかりません。知ってるヤツだけで集まればいいんじゃないの、と。
なので、当然行くつもりもさらさらないのですが。。。
そういうことをしていると「アイツは本を出して人格が変わった」なって言われているとのこと。昔も遊びに行ったこともないのにおかしな話です。
とはいえ、そんな中にも数少ない懐かしいという友達も混ざっています。
そんな人達と個別にはご飯に行きます。
で、そこでなかなかの確率で振られる話が「どうやったらビジネスがうまくいくのか?」という話です。
何で起業すればいい?どうやればいい?どうやって売上をあげればいい?お前はどうやったの?と根掘り葉掘り聞きたがります。
そんな時に私が必ず言うのが「お友達価格として倍額払って」「オレに敬語を話せ」です。
こう言うと、相手は目を丸くします。
一緒に飲んでるんだからタダで話を聞けると思っています。
でも、それはおかしいです。
私が目に見えるモノを売っていたら??
タダで、とは言わないはずです。
私にとっての商品はノウハウです。売り物に手を付けるなら当然、お金を払え、と。
モノであれば、知り合い、友人だからお友達価格で安く提供するのが一般的ですが、ことコンサルティングやセミナーなどのノウハウは、通常よりも高くとるべきだと考えています。
なぜなら友達にもらったアドバイスだと何もやらないからです。
こうやればいいとアドバイスしても、まず間違いなく行動しません。
完全な他人をコンサルタントにつければ、コンサルタントに恥ずかしいところを見せられないと、多少でもやろうとします。
しかし、友人の場合、その強制力が働きませんから、一切やりません。
結果、成果が出ない、というわけです。
で、成果がでないのは「お前のせい」と言われるのがオチです。
やらないし、人のせいにされるしでは踏んだり蹴ったりです。
当然、友達関係も崩壊するわけです。
「倍額ね」と言ったら、その時点で友達関係は崩壊しますが、貴重な時間を浪費しないで済む分、よほどマシです。
つまり、倍額を払ってもらうのは、本音はその時点で断って欲しいから。
もし本気でやるつもりがあるなら、大きなお金を払うことでやるという覚悟を決めてもらいたいからです。
敬語も同様です。
何かを学ぶのであれば、学ぶ姿勢を見せろと。
その姿勢を表わすのが、まずは言葉だろうという考えです。
私自身も相手がクライアントに変わるわけですから、敬語で話します。
倍額払え、敬語で話せ、には色々な意見があることは承知しています。
イヤなヤツと思われることもわかります。
しかし、プロとして、自分の商品の価値を下げることは絶対にしたくありません。
あなたがコンサルティングやそれに類するような先生ビジネスであれば、私と同様にすべきです。
友達に好かれるために仕事をしているわけではなく、クライアントに成果を出してもらうためのはずです。
それができないなら、すぐに今の仕事をやめるべきです。
私はコンサルティングビジネスじゃないから今回の話は関係ない・・・では済みません。
よかれと思ってやっていることが、自分や商品の価値を下げてしまっていることは、全てのビジネスについて起こっていることです。
改めて、どれが価値を下げているか、思い出すことは難しいです。
ですから、
「この行動は自分や商品の価値を下げる行動ではないか?」
普段から考えておくクセをつけることです。
そして少しでも疑問を感じたら、その行動はどれだけ不快でもやめるべきです。
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします