そして、もう１つ理解しておくべきことがあります。
それは100％の自信なんて一生持つことはできない、ということです。
なぜなら人は未来を予知することはできないからです。
100％成功する、うまくいくなんてことはあり得ません。

実際、「これはいけるっ！」と踏んだプロモーションが大コケした経験は一度や二度ではありません。
しかも、私だけじゃなく、複数の優秀なマーケッターが雁首揃えて取り組んだプロモーションでです。

にも関わらず、「100％自信がある」なんて豪語するヤツは、ただの嘘つきか、自分の能力を過信しているどうしようもないヤツかのいずれかです。

いくら経験を積んだとしても、100％自信が持てるようになることはないのです。

しかも、自信とは自然発生する感情です。
それを変えることは出来ません。
生理的にキライな人を好きになれと言っても、好きになれないのと同じです。

それを踏まえれば、エラい人が「自信を持て」というのは、「地球の自転を止めろ」と同じく不可能なことを言っていることがわかります。

私だって、周りから自信満々に見られがちですが、自分がやることなすこと、一点の曇りもなくうまくいくと言いきれるかと言うと、そんなわけありません。
もちろん自分の専門分野については一定以上の自信はあるわけですが・・・それはあなた自身の専門分野について、あなたが自信を持っているのと同じ程度に過ぎません。
やっぱり100％ではありません。

つまり、自信を持つには、それを裏付けるだけの行動をする、という以外はありえないことがわかります。
でも、自信がないからなかなか行動できない、というはじめの話しに戻ります。

では、どうすればいいのでしょうか？
答えはひとつしかありません。

それは、自信がある人を演じることです。
根拠なく自分が自信を持つことはできません。しかし、自信を持っている人がどんな人なのかは想像がつくはずです。
ならば、その人になりきってみるのです。

なりきってみて、その人ならどう行動するか？どう発言するか？どう反応するか？を考え、それに従うのです。

そうすれば、あなたの心の中では全然自信がなかったとしても、外から見れば、自信のある人に見えます。
その結果、自信のある人と同じような成果が得られる、というわけです。

似たような考え方で自信があるフリをしよう、という人もいます。
そうすれば、後から自信がついてくる、というわけです。

これは自信がある人を演じるというのと、非常に似通っていますが、フリをしているということは「ウソをついている」という感覚になります。
なので、うまくやれません。

自信のあるフリと自信がある人のフリでは、ちょっとした差ですが、大きな結果の違いをもたらします。
もしあなたが自信が持てないと思うなら。。。ぜひ、自信がある人のフリをしてみてください。