From:北岡秀紀
ノウハウとか方法論以上に「売るための時間を取っていない(取れていない)」というのが、儲かっていない本当の原因であるということは少なくありません。
特に年商1億円までは1日3時間は社長自身が売るための時間を取る必要があります。
逆にテクニックやスキルがなくても、時間をとって行動さえすれば、確実に成果があがります。
そうはいっても、毎日の業務が忙しくて「売る時間」を取ることができないというのが現実でしょう。
では、売るための時間を取るために、何をすればいいのでしょうか。
一番簡単なのは時間泥棒を排除することです。
毎日の仕事で成果につながらないにも関わらず時間を取られているものは何でしょうか?
これを発見し排除する、ただそれだけです。
そして、それで浮いた時間を「売る時間」を入れるのです。
あなたの時間泥棒はなんでしょうか?
ご自身なりに考えていただきたいのですが、ここでは全ての経営者に共通する3つの時間泥棒とその対策をお話ししましょう。
メールが来たら、スグに読まないと、スグに返信しないと、と思ってしまいませんか?
すぐに返信しないと…、すぐに返信してくれないと…、なんて思っているなら、メールの使い方を間違っています。
いつでも見られることにメールの意義があるわけですから。
メールが来ましたと知らせてくれるアラートは全て解除。
そして、メールを見る時間は決めてしまい、その時間内でしか処理しないというルールにします。
私の場合、昼食後に見ます。
なぜ昼食後かというと、昼食は効率が落ちるからです。メールというのはただ返信するだけですから、効率が落ちる時間にやっても成果に差がほとんど出ません。
あなたの仕事のタイプによっては2回見る必要があるかもしれません。
それはご自身の状況に合わせてください。
(逆に言えば、2回見ても処理しきれないメールがあるのであれば、仕事の仕方に問題があります。)
余談ですが、(クレームなど)ネガティブな内容のメールに一日引きずられないように、朝一番に見るのは避けた方がいい、と思います。
よく考えれば電話ほど失礼なものはありません。
こちらの都合とは関係なく鳴り、何事よりも緊急性があがってしまいます。
しかし電話に出ないといけないという法律はありません。
電話もメールの返信と同じく、時間を決めてこちらから掛け直します。
弊社の場合、カスタマーサポート以外への電話は全て秘書サービスに転送されます。
秘書サービスからこんな電話があったというメールが届きますので、それを確認して電話を折り返します。
電話代がもったいない?
「売る時間」を削がれて本来得られる利益を逃す方がよほどもったいないです。
そう思えないなら、経営者なんてやめたほうがいいです。
スタッフから話しかけられるというのも相当邪魔です。
話しかけられた瞬間、集中力が削がれてしまいますから。
緊急以外の報告は時間を決めて、その時に相談するように指導します。
ただし、何が緊急で、何が緊急でないか?という判断基準は、あなたと部下スタッフでは大きく異なります。
ですから、明確な基準を設定することが大前提。
そのうえで、緊急ではない相談をされた時には【絶対に】受け付けないようにして繰り返し基準を理解させましょう。
弊社の場合、「今スグ対応しないとクライアントに迷惑がかかるもの」だけしか受け付けないというルールを決めています。
ここであげた時間泥棒3つは、いずれも、こちらの状況に構わず入ってくる邪魔ばかりです。
これらは全て「時間を決めて対応する」のが正解です。
これだけで2時間程度浮くなんて、ザラです。
あなたもきっとかなりの時間を浮かせることもできるはずです。
そして、もうひとつ重要なことがあります。
それは「その浮いた時間は売るために使う」ということです。
ここで【意図して】売るための時間を入れないと。。。
売上に直結しない、どうでもいい仕事がいつのまにか入ってしまいます。
全て今日、初めてお伝えした事ではなく、繰り返しお伝えしていることです。
しかし、ほとんどの人がやっていません。
やれば必ず成果が出るのに。
会社で最も時給が高いのは社長でないとおかしいです。
そんな貴重な時間は、本当に大事なことだけに使わなければなりません。
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