From:北岡秀紀
From:北岡秀紀
儲かっている社長というと、バリバリ仕事をしていて、話も上手で社交的で「切れ者」というような人を思い浮かべます。いかにもできる感じがして、端から見るとうらやましいタイプです。
でも、実際には儲かっているのはそういうタイプだけではありません。全く真逆で普通っぽい感じで、話もめちゃくちゃ上手、というわけではない。外からみれば普通の人。でも、会社の利益を見ると。。。ン千万円も残っている。「能ある鷹は爪を隠す」を体現しているようです。
面白い事に、傍から見ると前者の方が派手に稼ぎ、めちゃくちゃ儲かっているように見える。実際、ある単年で見ると、大きな利益を残しています。でも、5年、10年単位で見てみると。。。
後者の方が、淡々とそしてじわじわと利益を伸ばし続けています。そして、盤石な体制を作っていることが非常に多いです。それはなぜか?
歓迎、アホのひとつ覚え
後者の方が、ひたすら成功パターンを繰り返しているから、です。前者の社長の場合は、器用で何をやってもソツなくできてしまいます。一方で後者の社長は、その器用さがありません。
その結果・・・前者の社長はいろいろ新しいことに取り組みます。もちろんそれもある程度うまくいくし、バカあたりする事もあります。だから、単年度で見れば、ドカンと儲かることも少なくありません。でも、飽きてしまえば、プイと見向きもしなくなります。
一方、後者の社長は一度うまくいけば、新しいことに浮気せずそれをひたすら繰り返します。だから、どんどん精度があがっていきます。そして、いつのまにか人が追いつけない領域にまで自分の力が増してしまっています。外から見れば「アホの一つ覚え」に見えるくらい、何度も何度も飽きずに成功パターンを繰り返します。
笑われてもやる
例えば、私のクライアントの、とある業界専門のコンサルタント。彼は、セミナーを開催すると、自分のメルマガからコンスタントに20〜40人程度が参加してくれます。ひたすら毎日メルマガを書き続け関係性を築いているからです。
そして、さらにこのセミナーで、彼は必ず高額の商品を売り込みます。そうすると、25〜60%くらいの高確率で、必ず成約があります。メルマガでセミナーを募集する。セミナーで高額商品を売り込む。ただ、それだけで普通のコンサルタントではあり得ない利益を、週数回という労働時間で獲得しています。
ちなみに。。。何度も彼のセミナーに来ているお客さんも当然、いるわけです。そして、彼が売込みを始めるとクスクスと笑いが起こるそうです。「また、始まった」という感じですね。それでも、彼は淡々と売込みをします。そして、売ります。クスクスと笑っている人も買うのです。
お客が飽きてる?
同じことをやり続けていると、「お客さんは飽きるんじゃないか?」と考えがちです。確かに、飽きられてしまえば商品は売れなくなります。しかし、多くの場合、お客さんが飽きるより前に、自分が飽きてしまっています。「お客さんは飽きている」というのは、自分が飽きた事に対する言い訳にしていることが大半なのです。
自分なりの成功パターンを見つけたら、ひたすら繰り返しやり続ける。自分が飽きてもやり続ける。チラシやウェブサイトも同様です。反応があるうちはひたすら繰り返します。反応が悪くなって、そこではじめて別の事に取り組みます。
あなたの成功パターンは?
もちろん、それは何も新しい事に取り組まない、という意味ではありません。成功パターンを繰り返していくと、スキルもあがり、必要な時間が短くなります。つまり、時間が浮くわけですから、ダメになった時に備えて、新たな成功パターンを作っておく、ということも実はできるわけです。
でも、ひたすら新しい事に取り組むと、自分や自社にノウハウが溜りません。どこかでうまくいかなくなると、そこで詰まってしまうことが非常に多いです。あなたの成功パターンはなんでしょうか? 「そんなものはない・・・」と思うかもしれません。
でも、何年もビジネスをやっていれば、ひとつやふたつ、そのような成功パターンを持っているものです。いつの間にか飽きて、やらなくなっているだけ、ということは少なくありません。
過去を振り返ってみて、うまくいったけど、やらなくなったこと、探してみてください。そして、ひたすらそれを繰り返してみてください。びっくりするほど、利益が残ることがわかるはずです。
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