From:小川忠洋
大阪のスタバより
先週、ザ・ボディショップとスタバでCEOを務めた岩田さんの新刊本で「部下の心を1分で動かすマネジメントレター」という本を読んだんだけど、とてもいい言葉があったのでシェアしたいと思う・・・
実は、岩田さんにいろいろ話しを聞いて、彼が昔からやっている習慣が、このマネジメントレターだったという事で、ウチの会社でも何ヶ月か前からマネさせてもらっている。
そういえば、ドラッカーの本を読んでいても、マネジメントレターを出すのがとても良い的な事が書いてあった・・・
さて、この本は、岩田さんがボディショップ社長時代に送ったマネジメントレターの特集みたいな感じなんだが、その中にとても素晴らしい言葉があったのでシェアしたいと思う。
「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」って言葉を、聞いたことはあると思う。
僕も昔から聞いた事はあって、その言葉だけは知っていたが、詳しい意味は知らなかった。
この言葉は天台宗を開いた最澄って人の言葉だそうだが、本当は、この上に別の言葉があった。
「怪寸十枚これ国宝にあらず、一隅を照らす、これすなわち国宝なり」というのが全文だそうだ。
そして、怪寸とは金銀財宝の事を示している。
つまり、金銀財宝は国家の宝ではない。一隅を照らす、つまり自分自身が与えられた場所で努力し、その場を照らす人たち、、、それが国家の宝だと言う・・・
これ、個人的には超響いた。
今の社会、「カネ儲けたやつがエライ」みたいな空気があるが、これはとてもくだらないと思う。
この話しをすると長いので省略するが、カネ儲けが悪いわけではなく、優先順位の問題で、金儲けが優先順位No,1になってるのがくだらないと言う意味だ。
それ以外の価値を見いだせてないのか?と思うと、とても残念な感じがする。
ま、そんな話しはおいといて、そんなんだからこそ、この言葉は非常に響いたね。個人的に。
特に自分が前から知ってる言葉だったのが、大きかったのかもしれない。さて、あなたはどうだろう?
以下、岩田さんの言葉を引用する
※岩田さんがボディショップに入った時はひどい状況で、会社を改革していかなければならなかった。これは、その後会社がだいぶ良くなった時に書かれたものである。
「ひとりずつが持ち場で全力を尽くせば、社会全体が明るく照らされます。会社組織も同じ事です。会社は社長の交代とか、組織改革、戦略の変更だけで変わるものではありません。
遠回りに見えても、自分の持ち場でコツコツと“一隅を照らす” 努力を積み重ねていく事が最も大切なのです。
もし力量があれば2つの隅、3つの隅を照らすことができる。もう少し力量があれば、さらに多くの人を照らすことができるようになる。
“私なんかが一人でがんばっても会社は変わらない”“個人のがんばりでは社会は変えられない”
多くの人は自分の限界や無力感に突き当たり、努力を投げ出してしまいます。
けれど、一隅を照らそう、と覚悟を決めた人が戦わなければならないのはまず、自分の中の弱さです。
ひとりひとりがそれぞれの責任分担で自分の持ち場を照らそうとするとき、初めて改革が広がるのです。
どうか立場を問わず、全ての人が自らの持ち場で、一隅を照らしていただくようにお願いします。」
‐小川忠洋
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