From:北岡秀紀
From:北岡秀紀
「四の五の言わずに、とりあえず月収200万円を超えてください」せめて150万円〜200万円は取れないとヤバいよね、というのが最も大きな理由です。
(ちなみにこの金額にも、もちろん根拠はあるのですが、かなり長くなるので割愛します。興味がある方は、不定期で弊社で開催している『残酷なお金のルール』セミナーにご参加ください。)
そして、社長の月収が150〜200万円を超えることはさらに2つの意味で重要です。
社長としての才能を知る
ひとつめの意味は「社長としての才能を知る」ということです。
「10年やっても準決勝にも出れないヤツは才能がない。その才能がないヤツらがお笑いをやめるきっかけを与えたい」というのが、島田紳助さんがM-1を開催した理由のひとつだったそうです。
お笑いほどではないですが、社長という仕事にもある程度の才能は必要です。
社長は起業して24時間仕事のことを考え、1日14時間は働くはずです。
それだけやって、3年以内に月収200万円を超えられないなら社長としての才能はありません。
リスクをとってビジネスをしていて、このくらいの成果も得られないなら…
きっぱりと社長という仕事をあきらめるべきです。
以前、拙著『96%の人がやってないない常識破りの仕事術』にも書きましたが、仕事なんて人生の一部に過ぎません。他に好きなこと、向いていることがあれば、そこにもっと時間を割くべきですから。
自分の本当の欲求を知る
月収150〜200万円を超えると、夜な夜なキャバクラに行くとか六本木の人みたいに豪遊しない限り、お金で買えないものはほとんどなくなります。
そこではじめてその人の本性が出ます。というより、お金が増幅装置となって、もともと持っていた本性を大きくするという言い方のほうが正しいでしょうか。
例えば、もともとは腰が低い人が、お金を持った途端、態度がデカくなるという話は少なくありません。それはもともと腰が低いように見えただけで、単にお金がないから媚びへつらっていただけに過ぎません。それがお金を持つことで気が大きくなり、人に対するあたりがキツくなるわけです。
また、よくこれから起業したいという人やまだそんなに儲かっていない人が、会社が儲かったら「途上国に学校を建てたい」とか「日本の教育を変えたい」とか「貧困の人を救いたい」なんていうキレイゴトを言います。
しかし、その大半はウソです。
なぜならお金は増幅装置であるということを考えれば、それらのキレイゴトを実現するために既に何か行動を起こしているはずです。お金はなくてもできることはあるはずですから。
実際、こういうキレイゴトをのたまっていた方が、実際にお金を持つようになって、それらを実現するために動いた話はほとんど聞きません。「まだお金が足りない」と言い続けて、死ぬまで先延ばしするつもりなのでしょう。
ちなみに、それが本人の価値観であり「悪い」とは全く思わないことは付け加えておきます。
重要なのは、早く「お金で買えないものがない」というステージに達してしまい自分の本当の欲求に気付くことです。
ほとんどの人は、稼いでしまうと、タワーマンションや外車なんて興味がなくなります。
実際、私も起業直後は稼いで世界中を旅したいなんて夢を語っていました。今、金銭的にも時間的にも行こうと思えば行けます。しかし、そうはしません。
先日10日ほどドバイと香港に行ったという報告をしましたが、確かに楽しいし見聞を広げるのには素晴らしいから海外には行くべきと思いました。一方で、もっと仕事がしたい、オフィスに溜っている本を読みたいというフラストレーションもたまりました。
だから、海外は年3回がマックスだなと感じたのも事実です。
金だけじゃない。でも金がなければ・・・
つまり、今まで夢だと思っていたものが、選択できるとなった途端、本当に欲しいものなのかにようやく気付けるということです。
今まで「金、金」だった経営者が、社会貢献と言い出すのも大体150〜200万円を超え出したくらいからです。
お金以外の本当の自分の欲に気付くからです。
早く月収200万円を超えろと言うと「金だけじゃない!」と怒る社長もいます。
しかし、ビジネスをしている限りお金は最低条件です。お金が稼げないビジネスは存続できません。「力のない正義は無力」なのです。
あなたが欲しいもの、家族や趣味の時間かもしれませんし、世界平和かもしれませんし、ビジネスを通じて社会を変えることかもしれません。
それが何かを本音で知るためにも、それを実現するためにも、お金が重要なポイントとなります。
その第一歩が月収200万円だ、ということです。
サッサとそのくらいは達成してしまいましょう。
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