From:北岡秀紀
これを書いている時(10月28日)、私はドバイにいます。
撮影等も兼ねて、ディナークルーズを楽しんだり、世界で最も高いビルであるブルジュ・ハリファを観光したりしています。
おそらくあなたがこの文章を読んでいるときには、私は香港に入っています。
こちらはグループコンサルに参加いただいている上位顧客に対するクローズセミナーをやる予定だからです。
久々に海外に行って強く感じたのが、パソコン一台あれば、海外でもどこでも仕事はできるようになっているということです。
スマホを持っていけば、自動的に海外で使えるモードに切り替わります。LINEの通話機能を使えば、電話代を気にしないで日本のスタッフとも話もできます。
また、あっちこっちで無線LANが飛んでいます。だから、インターネットもどこでも使えます。無線が飛んでいなくても、スマホにつないでテザリングすれば全然大丈夫です。
環境を変えると発想が変わります。
雰囲気が変わるから気分も変わるというのもありますが、外国人ばかりですから、客観的に自分を見ざるを得ないからという理由もあるでしょう。
「こんな異国情緒あふれるオープンカフェで仕事してる、自分ってステキ♪」とセルフイメージもあがること請け合いです。
今回の体験で、経営者は年に2、3回は海外に行って見聞を広めるべきだと強く思いました。
基本、私は面倒くさがりで旅行にも興味がなかったのですが、私自身も、そんな風にしていこうと考え、次回の予定も手帳にブロックしました。
間違った反論
こんな風な話をすると「北岡さんのようなビジネスならどこでも働けるから可能かもしれないが、ウチみたいなビジネスの場合はムリだ」という反論が必ず返ってきます。
でも、それは間違っています。
なぜなら私はコンサルタントです。
コンサルタントは一般的に言えば、「働く時間=収入」の労働集約型のビジネスであり、クライアントのところに行ってナンボの商売ですから、こういう働き方はできない仕事のはずです。
しかし、コンテンツ販売や集客代行などをすることにより労働集約型にならないようにしたり、不良顧客を切ったり個別コンサルをグループコンサルに変えることで時間的・場所的拘束を減らしたり、といった形でやりたいことができるというビジネスモデルを構築しています。
(グループコンサルにしたのは、個別コンサルよりクライアントが成果をあげてくれる、という事情もあるのですが)
つまり、労働集約型のビジネスから脱却するにはどうしたらいいか?時間的・場所的な拘束をなくすにはどうしたらいいか?というところから発想して、ビジネスを変えていったということです。
逆算してビジネスモデルを作る
あなたも「年に2、3回、海外で仕事」みたいなことがしたいと思うなら、そこから逆算してビジネスを改良すべきなのです。
(本音で、それを実現したいと思うならですよ。「オレは日本でガンガン働くんだっ!」という価値観を持っているのに、この話に流されて海外で働くなんてする必要はありません。あくまで自分の価値観で求めているなら、です。)
実際、私のクライアントには、それを実現した人がいます。
例えば、整体院の先生。典型的な労働集約型ビジネスです。また、患者さんがいてナンボですから、場所に完全に縛られるビジネスです。
しかし、彼は同じ治療家向けにコンサルティングしながら月15日は休みを取っています。何か急にやりたいことが発生すれば、患者さんの予約が入っていても、患者さんに予定を変えさせるくらいの力関係を構築することに成功しています。(彼の名誉のために言っておくと、だからといって一度入った患者さんの予定をコロコロ変えるわけではありません。必要なときに、日時を変えさせるという選択肢を持っている、ということです。)
また、印刷会社をやっていた経営者。自分を会社に縛ってしまう印刷機を全て別の会社の人に売ってしまい印刷物の企画会社にビジネスを変えました。
治療院、印刷業。いずれにしても本来であれば、10日ほど海外にちょっと行ってくる、と気軽に言えるようなビジネスではありません。
しかし、それを実現するにはどうしたらいいかという「あるべき姿」から逆算して、ビジネスモデルを変えることに成功しました。
あなたのビジネスがどんなものであれ、「あるべき姿」から逆算し、今までの枠を取り払って考えれば、きっと実現できるはずです。
別にあなたが海外に行きたくなければ、それはそれで構いません。でも、それ以外にもこうなりたいという姿はあるはずです。家族全員で朝晩の食事をとりたい、趣味にたくさん時間をとりたい・・・なんでも構いません。
「私にはできない」ではなく、「どうすればできるか?」
ぜひ考えてみてください。
追伸1
ちなみに、海外で仕事なんて言うと、今流行のノマドを想像する人がいるかもしれません。あんなものは元請けに縛られている下請け業者が、「場所が自由」ということだけで自分たちを慰めるための言葉でしかありません。
そういうのを推奨しているわけではありませんので、念のため。
追伸2
次に私が目指すのは、
「月に10日間、私が何にもしなくても大丈夫」という状態です。
ここから逆算して、ビジネスモデルを変えていきます。
ただし、次元の低い情報商材のセールスレターみたいに「時間やお金に縛られない自由なライフスタイル」みたいなものを目指しているわけではりません。
私は、働くことが大好きですから。
しかし、働きたいときに働き、働きたくないときに働かない、という選択肢を持っておくことは重要だと思っています。
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