From:小川忠洋
西宮のスタバより、、、
先日、たこ焼きを買いに行った時の話。お店には若いにぃちゃんが3人くらいいて「いらっしゃいませぇぇ」と勢いよくかけ声をかけてくれた。そのたこ焼き屋は8個入りで300円。味もそこそこうまい。300円でどうやって儲かるのかなぁ~なんて考えながら、たこ焼きを2つ、唐揚げを一つ買う。唐揚げは、揚げたてを出しているらしく、今からあげると。おぉそれはいいね、という事で、たこ焼き屋の前で待ちぼうけをすることになった。
「いらっしゃいませぇぇ」
「毎度、たぁーこ焼きいかがっっすかぁぁぁ」
たこ焼き屋の前で待っている間、2,3分に一回のペースでこんなかけ声がかけられていた。。。しかし、店の前にいるのは僕一人。この店はパチンコ屋の隣にあって、大通りに面している。そんな店に一人待ってるんだけど、店の中からはかけ声がかかってくる・・・
とても気持ちのいいかけ声なので「この兄ちゃんいい感じやな・・・」とか思いながら、唐揚げができるのを待つ。。。
「いらっしゃいませぇぇ」
「たぁーこ焼きいかがっっすかぁぁぁ」
「いらっしゃいませぇぇ」
・・・おれしかいない。。。。
「いらっしゃいませぇぇ」
・・・
誰も入ってこない。チラ見する人はいるけど、通り過ぎる。。。しかし人通りはそれなりにある。。。
「いらっしゃいませぇぇ」
・・・
・・・
って、外出ろよ!!
あっちの通りにいっぱい人いるやんか!そっち行ってチラシでも何でもまいてこいよ!たこ焼き死ぬほど鉄板に余ってるんだからサンプル配ってこいよ!誰もいねぇーところで”いらっしゃいませ”をどんだけ元気よく言っても意味ねぇーだろ!
と突っ込みを入れたくなってしまった。。。
この兄ちゃんはとても感じのいい人だったが、どれだけ感じよく”いらっしゃいませぇぇ”を連呼したところで、たこ焼きが売れるわけではない。お客が入るわけではない。感じのいい”いらっしゃいませぇぇ”は、おそらく、お客さんがお店に入ってから意味がある行為じゃないだろうか。
このような行為ってのは僕らの中でもたくさんある。とても「いい活動」だと思われている、そして昔からの慣習でやっている、、、しかしそれが成果に結びつくかどうかは、、、、「たぶん」の世界。
一生懸命やっていればお天道さまが見ててくれてたくさんお客を運んでくれるよ。。。的な発想が多い。
これがホントかどうかは分からないけど、ビジネスにはキャッシュフローという辛い現実もあって、お天道さまが気づいてくれる前に、キャッシュフローが持たないかもしれない。
気持ちのいい挨拶は何を生み出すか?
この場合、いくら威勢のいい挨拶を繰り返しても、お店に客が来ないんであれば、、違う事を試さないといけない。とっとと店から出て(会社から出て)人通りが多いところに行き(見込み客がいるところに行き)そこで活動をしなければいけない。
たいていの人にとって、人通りが多いところに行ってチラシをまくってのは、コンフォートゾーンの外にある。ちょい外だけど。一方でお店の中で、いつも見た顔どうしで雑談しながら、挨拶の声張るなんてのは、コンフォートゾーンの中にある。だから自然と自分のテリトリーの中でいつも通りの行動をしてしまいがちだ。
しかし、同じ事を繰り返して成果がでないなら、それを変えないといけない。その事を繰り返した結果、どうなるのか?因果関係を見極めなければいけない。
お客が来るのか?それとも既に来たお客が気持ちよくなるのか?なんのための活動なのか?どんな成果をもとめての行動なのか?はっきりとしなければいけない。
そして因果関係に基づいて、
という行為を増やしていかなければいけない。このようなとっても当たり前の「因果関係」の思考が日本人はとても弱い気がする。なので気をつけなければいけない。
威勢のいい挨拶をするのはとっても善なる行為だと思う。しかし、良いことをやっていれば、お客が来て、会社が儲かるという事ではない。良いことではなく、”お客が来ることにつながる活動”をしていれば、お客が来て、会社が儲かるという事になる。
ややこしいのはこの”良いこと”と”来客につながる活動”というのは、時々、同じだったりする事もある。だから勘違いして、”良いこと”してれば自然とお客は集まるんだよ、、なんて事になってしまう。
そこは見極めなければいけない。
これはたこ焼き屋の話だけではない。すべてのビジネスに通じることだ。あなたのビジネスだって、僕のビジネスだって同じだ。具体的などの活動が、どの成果につながっているか?その因果関係が見えれば、やるべき事はおのずと明確になっていき、無駄な活動は減っていくはずだ。
定期的にチェックしたほうがいい。「これやってて何につながるんだ?」ルーチン化、慣習化しているからといって、それが今やるべき活動とは限らない・・・
ーおがわ
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