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人は決意では行動できない。

2013.7.19 | ,
  •  

From:北岡秀紀

私は「この世から抹殺すべき言葉リスト」というのを作っています。そのリストのうちのひとつが「決意」です。
これほど無意味な言葉はありません。

これまでの人生で、何回「決意」したでしょうか?
英語を勉強しよう・・・
ダイエットしよう・・・
運動しよう・・・
TVを見るのをやめよう・・・
スタッフに仕事を任せよう・・・
売れる仕組みをつくろう・・・

これを紙に書こうが、日付をいれようが、細分化をして中間目標をたくさんつくろうが、現在形でアファメーションを唱えようが、これらが実行されることはありません。
はじめの2日くらいはがんばりますが、3日経ったら「明日しよう」、4日で「今日は忙しいから」、5日目では見て見ぬフリ。
7日経てば、「決意」したことも忘れるはずです。

それは今までの自分を振り返れば分かると思います。
でも、不思議なことに、また何か新しいことに取り組もうとするときに「決意」します。

意志の力なんてない

「決意」では変わりません。
なぜなら意志の力を使うからです。
人の意志の力は弱いです。
ちょっとした誘惑で負けてしまいます。

「いや、今度こそ負けない」と決意したところで、絶対に負けます。
それが人間ですから。

私は、友人からもクライアントからも「意志が強そうで、やるべきことを着実にこなすタイプですよね?」とよく言われます。
が、そんなことはありません。
このメルマガも締め切りギリギリにならないと書けません。
新作のゲームが出ると1日2時間と決めていても結局クリアするまでやってしまい仕事を3日間一切しないなんていうこともあります。
最近は、アマゾンKindleでマンガを買い過ぎ、それを読み終わるまでやっぱり仕事が進みません(苦笑)

それでも周囲の人からやるべきことを着実にこなしている、と見えているとするなら…
それは締め切りがあるからです。

今日、メルマガを提出しないといけないから、今、このメールを書いています。
クライアントに期限内に資料を出す必要があれば、ゲームがあろうがさすがに資料を作ります。
いくらアマゾンKindleに読みかけのマンガが残っていても、明日がセミナーであれば、さすがにセミナーの準備をします。

2つの観点を意識する

ですから、もしあなたが本当に達成したいものがあるなら、「どうやって意志の力を使わないのか?」を考えることです。

この仕組みを作る場合、2つの質問を考えることです。

観点1 どうやればやらざるをえなくなるか?

例えば、期限を決めて誰かに提出することをあらかじめ宣言しておきます。
夏休みの宿題じゃないですが、それだけでやらざるを得ない状態になります。

また、私が未だにコンサルタントをつけているのは、(失礼ですが)その方の能力に期待しているのではなく、その方に「できなかった」と報告をするのがイヤだからです。

観点2 邪魔な要素は何か?

行動を阻害する邪魔な要素を考えます。

勉強しようとしても、どうしてもテレビを見てしまうなら捨てる。さすがに捨てられないならコンセントを抜く。
集中して考え事をしたいのに、メールを見てしまう、ネットサーフィンしてしまうならネットの線を切る、無線LANの電源をOFFにする。
面倒なヤツに妨害されるならば、電話番号を消す。
などです。

同じことを繰り返さない

アインシュタイン曰く「狂気とは、同じことを行い、違う結果を期待すること」です。

今まで通り、決意して何かしようとしたら、間違いなく挫折します。
というか、決意して、行動し続ける人は天才だけです。

失礼ですが、あなたは(そして、私も)天才のかけらもない超凡人です。
なので、今後は決意なんて一切しなくて構いません。
「どうやったら意志の力を使わないのか?」だけ考えてください。

それだけでガンガン行動ができ、成果が出せます。
モチベーションもクソもありません。

北岡 秀紀

マーケティングコンサルタントであり、コンサルタントを指導するコンサルタントでもある。これまで約900以上のクライアントのコンサルティングを実施し、数々の店・中小企業・オンラインショップの売上改善を果たす。その成功率は91.7%を誇る。(2011年10月現在)単に机上の空論ではなく、「自身で実証済みのノウハウだけを伝える」ことを信条としている。年商1億円を突破したい社長向けの情報サイト『オクゴエ!』を主宰。また、自身のノウハウを受け継ぐコンサルタントを育てるプログラムを主催しており、一人あたりの参加費は350万円という超高額にも関わらず、申込が殺到。参加希望者の77%以上を断っている。

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