From:北岡秀紀
私は「この世から抹殺すべき言葉リスト」というのを作っています。そのリストのうちのひとつが「決意」です。
これほど無意味な言葉はありません。
これまでの人生で、何回「決意」したでしょうか?
英語を勉強しよう・・・
ダイエットしよう・・・
運動しよう・・・
TVを見るのをやめよう・・・
スタッフに仕事を任せよう・・・
売れる仕組みをつくろう・・・
これを紙に書こうが、日付をいれようが、細分化をして中間目標をたくさんつくろうが、現在形でアファメーションを唱えようが、これらが実行されることはありません。
はじめの2日くらいはがんばりますが、3日経ったら「明日しよう」、4日で「今日は忙しいから」、5日目では見て見ぬフリ。
7日経てば、「決意」したことも忘れるはずです。
それは今までの自分を振り返れば分かると思います。
でも、不思議なことに、また何か新しいことに取り組もうとするときに「決意」します。
「決意」では変わりません。
なぜなら意志の力を使うからです。
人の意志の力は弱いです。
ちょっとした誘惑で負けてしまいます。
「いや、今度こそ負けない」と決意したところで、絶対に負けます。
それが人間ですから。
私は、友人からもクライアントからも「意志が強そうで、やるべきことを着実にこなすタイプですよね?」とよく言われます。
が、そんなことはありません。
このメルマガも締め切りギリギリにならないと書けません。
新作のゲームが出ると1日2時間と決めていても結局クリアするまでやってしまい仕事を3日間一切しないなんていうこともあります。
最近は、アマゾンKindleでマンガを買い過ぎ、それを読み終わるまでやっぱり仕事が進みません(苦笑)
それでも周囲の人からやるべきことを着実にこなしている、と見えているとするなら…
それは締め切りがあるからです。
今日、メルマガを提出しないといけないから、今、このメールを書いています。
クライアントに期限内に資料を出す必要があれば、ゲームがあろうがさすがに資料を作ります。
いくらアマゾンKindleに読みかけのマンガが残っていても、明日がセミナーであれば、さすがにセミナーの準備をします。
ですから、もしあなたが本当に達成したいものがあるなら、「どうやって意志の力を使わないのか?」を考えることです。
この仕組みを作る場合、2つの質問を考えることです。
例えば、期限を決めて誰かに提出することをあらかじめ宣言しておきます。
夏休みの宿題じゃないですが、それだけでやらざるを得ない状態になります。
また、私が未だにコンサルタントをつけているのは、(失礼ですが)その方の能力に期待しているのではなく、その方に「できなかった」と報告をするのがイヤだからです。
行動を阻害する邪魔な要素を考えます。
勉強しようとしても、どうしてもテレビを見てしまうなら捨てる。さすがに捨てられないならコンセントを抜く。
集中して考え事をしたいのに、メールを見てしまう、ネットサーフィンしてしまうならネットの線を切る、無線LANの電源をOFFにする。
面倒なヤツに妨害されるならば、電話番号を消す。
などです。
アインシュタイン曰く「狂気とは、同じことを行い、違う結果を期待すること」です。
今まで通り、決意して何かしようとしたら、間違いなく挫折します。
というか、決意して、行動し続ける人は天才だけです。
失礼ですが、あなたは(そして、私も)天才のかけらもない超凡人です。
なので、今後は決意なんて一切しなくて構いません。
「どうやったら意志の力を使わないのか?」だけ考えてください。
それだけでガンガン行動ができ、成果が出せます。
モチベーションもクソもありません。
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