From:小川忠洋
何故、僕らは犬のような振る舞いをするのか?
From:小川忠洋
大阪の家より、、、
今朝、とても面白い光景を見た。
僕の家にはかわいい犬が6匹いる。毎朝、犬たちの鳴き声で目が覚める。
時々、妻のランより先に起きたときは、家の中にある犬小屋の掃除をするのが僕の日課。
今日も、朝、キャンキャン騒いでいる声が聞こえる・・・
うるさい・・・
うんちだらけの犬小屋の掃除をしていると、その間、子犬たちは
「出せ!」「出せ!」
ときゃんきゃん騒いでいる。
「うるさい!うんちを取るまで待て!」と思いながら扉をあけると6匹の犬が一斉に飛び出してくる。ウワァーーって感じだ。
ところが今朝はちょっと違っていた。いつもと同じように犬小屋の掃除をしてから扉をあける時、ちょっとした意地悪をした。ウチの犬小屋は6匹が入るので普通の市販の犬小屋よりもちょっとでかい。だから、扉が2つついているのだ。
そして、いつもは、左側の扉を明けるんだけど、今朝は自分でも何を思ったか右側の扉を開けてあげた。いつもと逆の方だ。
すると、、、
すると、面白い事に犬たちはなかなかそっち側の扉が開いている事に気づかない。左右といっても、観音開きみたいになってるから、めちゃめちゃ近くの扉であるにもかかわらず。
なかなかそっちの扉が開いている事に気づかず、「出せー、出せー」と騒いでいる。
その内、2、3匹が気づいて右側の扉から駆け出て来る。あれ?と思ったのか、4匹目、5匹目と続いて出てくる。これでみんな出てくるかなぁーと思ったら、プードルのマカロンだけは、まだ隣の扉が開いている事に気づいていない・・・
最後に残ったマカロンだけは、一匹取り残されて、クゥーンクゥーンと鳴いている。右の扉が開いているのには全く気づかず、他のみんなが外に出てるのを見て、なんでみんな出てるのにぃー的な感じ。
しばらくしてもマカロンは出してアピールを止める事がなかった。気づきそうにないから、右側の扉から手を入れて「こっちが開いてるよ」といってあげると、猛ダッシュで飛び出して来た。ヨッシャー!
バカ犬である・・・
しかしこのマカロンの事を笑う事はできない。何故なら、時に、僕らもマカロンのように振る舞う事があるからだ・・・
いつもの扉が開いてないからと言って全部の扉が閉まっているように振る舞う事が・・・いつもの扉が閉まっているからここからはもう出れないとあきらめてしまう事が・・・
毎回、毎回、同じ方法で商品を売ったり、集客をしたりしていて、ある日それがダメになったら、何故ダメんだろう?と途方にくれてしまう事がある。他にもっと簡単な出口があるにも関わらず、他の方法を模索しないで、同じ扉に何度も何度もアタックして玉砕することがある。
考えていた可能性がダメになったからと言って、全ての方法がダメになったように振る舞うことがある・・・
こんな商品を売ろう!と自分が考えたアイディアが計画通りにすすまず、何かの障害にあった時、そのアイディアそのものがダメになったかのようにがっかりしてしまう事がある。
今やっている、いつもの方法を使わずに別の方法を探ってみれば、もっと簡単にゴールにたどりつく事ができるかもしれないのに・・・
他の可能性を探りもせずに、同じパターンで行動しようとする
まるで今朝のマカロンのように。
自分が考えていた方法や自分が考えていた可能性がダメになったからと言って、全ての道が塞がれたわけではない。落ち着いて、周りを見渡してみれば、スグ横に扉がある事に気づく事ができるだろう・・・
スグ横の扉は簡単に開いて、そこから出ても同じゴールにたどり着ける
と言う事が分かるだろう・・・
目標を達成する事ばかりに焦ってしまうと、冷静に自分の周りや状況を把握することができなくなる。ビジネスで大切なのは、まず事実を把握する事。それから、問題や障害があれば、それに対する解決策を考える事だ。
何かがダメになった時(例:グーグルスラップにあった時、セールスレターの反応が落ちた時、)慌てては行けない。気持ちを落ち着ければ、別の方法は常に存在する。
そして、その別の方法は、もしかしたら今、自分が考えている方法よりももっと簡単でもっと現実的なものかもしれない。
いつもの方法が上手くいかなくなった時。もうダメだ・・・と思った時。
そう思った時は、今朝のマカロンの話を思い出そう。
もしかしたら、あなたの真横に別の可能性の扉が開いてあなたを待ってるかもしれない。それは、もっと大きな可能性への扉かもしれない。
ー小川忠洋
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします