From:1日3時間しか働かない資産家型経営者 鈴木しゅん
以前のわたしのメルマガで理解度を加速させる方法として「シェア」の大切さを説明しました。
セミナーなどを受けたら直ぐに誰か他の人にその内容をシェアをして、その後、実際の実行に移すと理解度が増しているので、実行しやすいと…。
これを社員教育を加速させるために利用します。
私が経営する造園会社の株式会社アイビー・ガーデンは最大手のハウスメーカーとジョイントをしてエンドユーザー向けに造園系のコンテンツ提供やセミナーなどを開催しています。
先日もその住宅メーカーの住宅を購入したエンドユーザーを招いて新宿にある住宅メーカーの本社セミナールームにて「庭の手入れセミナー」を開催して来ました。
講師に抜擢して背伸びをさせる
私が司会をして会場の盛り上げと進行をコントロールしましたが、講師には若干25歳の若手社員を抜擢しました。
庭の手入れセミナーといえども80名弱の人が参加されたので、規模としては決して小さくないセミナーです。
この若手社員には、講師をやることを1ヶ月前に伝えました。
伝えた当初はとても自信が無さそうで、心配していましたが、セミナー慣れをしている私が隣で一緒にやってやるからと言ってあげると安心したのか、覚悟を決めたのか、3月29日に行われる「庭の手入れセミナー」に向けて準備をしようという顔つきにすぐになりました。
私自身も少し不安がありましたが、背伸びをさせれば少しは背も伸びるものと信じ、彼を抜擢しました。
人は誰しも恥をかきたくないもの…。
一旦覚悟を決めれば、セミナーの成功に向けて行動を始めます。
決して1人前とは言えなかった彼が最初にとった行動は自らの不足している知識の補充でした。
それと知っている知識を再整理して、体系的にまとめ上げました。
時間配分も考え、レジュメを用意し、セミナー1週間前からはロープレもやりだして、話し方自体も見違えるような変化を見せました。
そして当日出るであろう質問を予測して書き出し、それに対する答えの用意もしていました。
はじめて大勢の前でしゃべる役になったことで、相当のプレッシャーがあったとは思いますが、当日は見事に成長した姿を見せてくれました。
セミナーをやると決める前は0.8人前の彼がセミナー終了後には、セミナーで話したテーマについては1人前以上のプロになっていました。
人前で自分の知っている知識をシェアすることがこれほどの効果があることは知っていましたが、うちの会社のとても高いとはいえないレベルのスタッフでもこの効果は同じかそれ以上にあることがわかりました。
このセミナーは29日の当日で2回開催したのですが、2度目は私が横で司会をせず、全て25歳の彼が1人でこなしました。
1回めのセミナーでも途中で様々なアドバイスを与えていくと直ぐに修正をし、途中からはプロ並みの喋り方をしていました。
このスタッフは真面目で心も綺麗なスタッフなのですが、人にものを教えるレベルになることはほぼ期待していませんでした。
でも、今回のセミナーでプロの講師として十分なレベルに育ちました。
「造る」から「教える」で会社を変える
造園会社であるアイビー・ガーデンの今年以降のテーマは「造るから教えるへ」です。
他の会社がやっている庭を造るという行為は大切なことですが、今年からは次のステージとして、経営ノウハウや工事のノウハウなどを人様に教えることで自らもより一層、成長しようと計画をしています。
ライバルも「庭を造る」ことに関しては一生懸命努力しているし、それなりに成長もしています。
でもこのレベルで成長しようと思ってライバルと同じやり方で学んでいたら、成長の速度もライバルと同じ。
うちは「教える」ことにより、ライバルに比べて成長を加速させます。
もちろん現場では今でも庭造りをしています。
でも今までと同じ「造ること」に加えて「教えること」をプラスすることで新たな気付きや知識の体系化を促進し、再び現場にフィードバックする。
この循環でライバルを大きく引き離します。
チャンスを与え、スタッフを輝かせる
これまで社内での勉強会で、若手スタッフに講師役をさせ、一定以上の成長を促してきましたが、やはり外部の人様に教えることは、社内で教える以上に講師となるスタッフ本人が成長することがわかりました。
この記事を読んでいる皆さんの会社にも業界では当たり前でもエンドユーザーからすれば喜んで学びたいと思うプロの技ってありますよね。
この技を、近所の人に教えてあげてみて下さい。
もちろん講師はあなたの会社の若手社員…。
教える前は中途半端な知識でもセミナー終了後にはかなりのスピードで社員が育っていることに驚かされると思います。
先輩の幹部社員が勝手に教えるだろうと思っていてはダメです。
幹部社員はそれぞれ自分自身の仕事で手一杯で新人に教える時間は取れません。
それに人から教えられる知識よりも自らが取りに行く知識のほうがよっぽど身につきます。
だから若手社員には講師というチャンスを与えてください。
「人の成長は会社の成長である」という言葉の通り、スタッフが講師となってセミナーを開催することで会社も同時に成長します。
しかも一人のスタッフが同時に多くの人と接する機会、つまり1対nの場面をセミナーという場を利用して作ることができます。
そして何より講師役となった若手社員に自信が付きますし、成長をすること自体への喜びを感じるようになります。
講師となっている瞬間は本当に社員が輝いています。参加者から先生と呼ばれますしね…。
社員が受け取る報酬は給与だけではないはずです。給与以外の報酬・・。
今回の成長への喜びは社員にとってはかけがえのない報酬であると思います。
こういう成長する実感を味わえる機会の多い会社は、素敵な社員が育ち、離職率も低くなると思います。
会社にとって良いことばかりのこの仕組みを使って素敵な会社を作ってみてください。
本日はここまで。
-鈴木しゅん
追伸
トイレの我慢が限界の時、トイレを探していて、トイレが見つかってもそこで用をたせると思わないで下さい。
トイレが使用中や清掃中、故障中で使えないということが30%以上の確率で発生します。
ゴールをトイレの場所と思い込んで、目の前に使用できない現実を見た瞬間に漏らしてしまいます。
その原因は脳みそがトイレの場所についた瞬間に出るようにからだをコントロールしているから。
脳みそを騙すことでからだも騙せますので、トイレは2箇所あって、最初のトイレは通過点くらいの気持ちを持って焦りながらトイレ探しをして下さい。
特にニューヨークはトイレ探しに苦労します。7年間NYへは言っていませんので、データもアップデートしていませんが、多分今でもそうだと思います。
何を言っているのかよくわからない追伸ですが、マーケティングや会社の仕組み化以外でも皆さんのお役に立ちたい一心で書きました。
ある程度の都市のトイレマップが頭に入りまくっている私からの追伸文でした。
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