From:北岡秀紀
先日、寺本隆裕さんの紹介でファッションコンサルを受けてきました。
自分のクローゼットの中身やファッションの好みをヒアリングしてもらったあと、一緒に買い物に行ってもらうというものです。
普段の自分なら、確実に手に取らないであろう服をシレっと薦めてくれ、おそるおそる着てみたら、「意外といいやんっ!」みたいな服がたくさんみつかりました。
新境地が開けたというと大げさですが、ちょっと違う自分になれた感じがして大満足な時間でした。
個人的には、過去にイメージコンサルティングを受けて、自分に似合う色や服装がどんなものか、わかっているつもりでした。
でも、このコンサルティングを受けて、いつの間にか自分好みの服装に偏っていることに改めて気付きました。
この「わかっているつもり」というのはビジネスでも往々にして起こります。
お客さんのことをわかっているつもり、自分のビジネスのことをわかっているつもり・・・
人というのは、どうしても自分の思い込みを持つ生き物ですから、誰にも防ぐ事はできません。
そして、タチが悪いことに、起業家だとか経営者だとかいう立場の人間ほど「つもり」であることに自分ではなかなか気付けないのです。
「分かってなかった」ことを知って、「分かっているつもり」だったことに気付くのです。
「つもり」に気付くには?
では、「分かっているつもり」をどうやって打破すれば良いのでしょうか?
手っ取り早いのは、冒頭のファッションコンサルの例のように他人から指摘してもらうことでしょう。
実際ビジネスで成功している起業家や経営者というのは、みな、先生を付けています。
いつでも、相談に乗ってもらえるような人を抱えています。
自分が詳しいと思っている分野であってもです。
例えば、私は世間的にはマーケティングコンサルタントを標榜していますが、マーケティングを相談できる方が何人かいます。
多分、彼らより私の方がダイレクトマーケティングやインターネットマーケティングには詳しいはずです。
でも、アテにしているのは、その知識ではなく、「分かっているつもり」のところ、気付いていないところ、痛いところを、指摘してもらうためですから、それでいいのです。
お金の問題?
自分にはそんな先生をつけるお金がない・・・みたいなことを言う人がいます。
でも、そうでしょうか?
面白いことに、上記のうまくいっている人たちは、お金がないときから先生をつけている、という方が非常に多いです。
もちろん全ての分野ではなく、マーケティングや自分のビジネスに詳しい人のようなお金に近い部分から先生をつけます。
そして、ある程度、余裕が出てきたら、マネジメントの先生、財務の先生、ファッションの先生・・・ありとあらゆる分野に、すぐに相談できる先生を付けていくという感じです。
また、過去1年間に使った本や教材やセミナーの合計額を考えてみてください。
この『ザ・レスポンス』を読んでいるような方ですから、結構、セミナー等にお金を使っているかもしれません。
実際、約30名の勉強会で質問をしていたら一番使ってない人でも年間50万円を使っていました。
少しずつ使っていますから、「合計するとこんなに使っていた」なんていうことは、本人達も気付かずに、です。
しかも、そこに費やした時間、やろうやろうと思って先延ばしにしてきた期間を含めれば、相当な機会損失も含みます。
であれば、下手にお勉強するより、よく分かっている人に、一言「ココを直せ」と言ってもらった方がよほど早いです。
自分でもがく、あがくという経験も重要です。
でも、そういうステージからは早く卒業したほうが、早く成果が出ることは間違いありません。
もしあなたが勉強しているのに成果が出ない・・・どれから手をつけていいのかわからない・・・自分に合うのはどれかわからない・・・
そんな状態に陥っているなら、一度、(素人ではない)誰かにお金を払ってでも見てもらう事をオススメします。
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