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経営者のコスト

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From:小川忠洋

From:小川忠洋

西宮のオフィスから、、、

カーン!カーン!カーン!ふぅ~。何年かぶりにトンカチ持ったぜぇ~トンカチってなかなか強力だな…などと思いつつ、新しく家の近くに借りたオフィスで本棚を作る。。。

引越ししてからと言うものの、通勤時間が長くなり、家に帰っても子供が寝ている…朝も寝てる間に出勤…みたいな事が繰り返された。子供と遊べるのは週末しかない。この状況は良くないと思い、家の近くにオフィスを借りる事にした。

子供は来月2歳と3歳の娘。最高に可愛い時期だ。この時期は一生戻ってこない。仕事に夢中になるのも楽しいが、それは、この子らがもっと大きくなってからでも十分できる。今はできるだけ時間を作ってあげたい。そんな事を思って借りた新オフィスで、カーン!カーン!と本棚を作っていた。

作り終わる頃には、そこそこ疲れて(どんだけ運動してねぇーんだという事を再認識)ふぅ~と一息つく。そして、彼の言葉が蘇った…そう。前回のResponse Podcastに登場してもらった鈴木さんの言葉である。(前回のPodcastは聞いてもらったかな?50分くらいで長いんだけど、経営者という事に関して、非常にためになる話を鈴木さんがしてくれたよ)その鈴木さんがラジオで言ってた言葉、、、

「社長がね。直接、手を動かしてたら、ダメなんですよ。
それじゃ、めちゃめちゃコストの高い仕事になっちゃうじゃないですか!」

・・・

・・・

ぬぉぉぉぉぉぉぉぉごもっとも!ごもっともでござる!それなのに、オレは、オレは、、、、本棚作ってたでぇぇぇぇ、、、しかもIKEAの。。。

たったっ高い。この本棚高い。恐らく、本棚の料金よりも、それの制作に費やした、おれのコストの方が高いんじゃねぇーか!!?と言う事に、作った後、疲れ果てた状態で、気づく。そして、体が疲れただけでなく、精神的にも若干、自己嫌悪。

「ダメだよ。社長。手を動かしてたら。社長の仕事は頭使うことでしょ。」

と鈴木さんの声が聞こえてきそうである…

***

 とまぁバカな話はこれくらいにして。経営者は自分の仕事をできるだけ、部下に委任していって、できるだけ仕事を減らさなければいけない…しかし、唯一、委任してはいけない、自分の手を動かし続けなければいけない仕事がある…

それがマーケティング。

マーケティングだけは決して委任してはいけない。よく、会社がそれなりに成長したら、マーケティングを部下に全部委任して、自分は会計とかコネ作りにはしる人もいるが、、、手放してはいけない。

マーケティングができなかったら、会社に価値がなくなってしまうのだ。ドラッカーが言うように「マーケティングとイノベーション」しかないわけなのに、それを手放してはいけない。ドラッカーは決して、コネだとも会計だとも言っていない。

でも部下ができればいいだろ。と思うかもしれない。しかし、自分が手を動かすのを止めて第一線から離れてたいら、必ず鈍ってくるものだ。それに、もし、その部下があなたの会社を辞めて独立したらどうなる?ダイレクトマーケティングができる「マーケッター」なんてごく少数だし、その人たちは、自分が独立しても稼げることくらい分かっている。

鈴木さんの話も、聞いてもらえばわかるが、「集客・マーケティング」だけは自分でやっていると。いい業績を上げている会社の経営者はみんなマーケティングを自分でやっている。外部から専門家を呼んでやらせたり、、、自分の部下に本を与えたり、セミナーに行かせてやらせようとしている人は、ほぼ間違いなく、業績がいつまでたっても上がらない。(そういう経営者はたいてい自分の仕事はコネを作ることだと思っている。が、コネで事業は成り立たない)

では、あなたの事を考えてみよう…

  • 今週、どんな事に時間を費やしただろうか?(それは全てあなたがやるべき仕事だっただろうか?他の誰かでもできる仕事だったろうか?経営者である自分がやるべき仕事だったか?)
  • 自分の時給を知っているだろうか?コストとしての自分の時給を知っているだろうか?それはその仕事に投資すべきコストだったろうか?(ダン・ケネディの社長のための時間の使い方を読めば、正しい時給を計算することができる。)
  • 社長の時間の使い道の中で、最高の時間は何か、常々、考えているだろうか?

結論:
社長は本棚作りをやってはいけない。しかし、広告・マーケティングは自らやらなければいけない。一生。

小川忠洋

PS:
前回のラジオを聞き逃したなら、こちら

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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