From:北岡秀紀
FROM:北岡秀紀
最近、コンサル講座の受講生の方の実践報告をよく頂きます。
セミナーを開催して、初受注できた・・・
業績があがってお客さんが喜んでくれた・・・
独立準備に入ることができた・・・
などなど。
がんばっている、成果が出た、という話は何度聞いても気持ちいいものです。
私自身、人前で話すというのはとても大事で天職だと感じています。
でも、飽き性な人間ですから、それだけだときっと続いていません。
喜んでもらえる声を聞けるからこそ、楽しく仕事できているのだと思います。
話はそれましたが、コンサル講座の受講生の方から
どこか対象顧客を絞った方がいいのでしょうか?
専門領域みたいなものを作らなくていいのでしょうか?
みたいな質問をいただきます。
確かに、最近はエリアビジネスのコンサルタント、PPCのコンサルタントだとかスマホのコンサルみたいに様々な専門のコンサルがいます。
なので、どこかに絞ることで強みを明確にするのはいいこと・・・と思うかもしれません。
果たしてそうでしょうか。
「強み」は必要なのか?
確かにダイレクトマーケティングの教科書では自分の強みを明確にして、お客さんを絞る、USPを作ることが重要、と言われます。
でも、そうとは限らない場合があります。
それが。。。ビジネスを始めた当初です。
起業したて、ビジネスを始めた当初というのは、強みを見つけることはできません。
なぜなら、そもそも強みが何かなんて、実際にやらないとわからないからです。
対象顧客やUSPというのは通常は、「作る」とはいわず「見つける」と言いますよね。
つまり、ビジネスをしている中で、付き合うお客さんに偏りが出てきたり、お客さんによく褒められるところが出てきます。
それを発見することで、対象顧客を絞り込めたり、USPなどの強みになったりするのです。
だからこそ、「見つける」なのです。
動けない。。。
勉強家の人は優秀、に見えます。
でも、ノリと勢いで起業する人に比べて成果が出ないことが多いです。
実はコレが理由です。
勉強家の起業家は「さあ、起業しよう。対象顧客とUSPを作ろう」と考えます。
しかし、当然ですが、ビジネス経験がないですから、そんなものは見つかりません。
その結果・・・起業できない、起業したとしても迷っているばかりで何も行動できない、ということが起こります。
一方で何も勉強してない人は、とりあえずやってみることで何らかの突破口を見つけます。
ですから、起業当初というのは、ダイレクトマーケティングなんか勉強するより、働くほうがよほど重要です。
実際は、マーケティングの知識はあった方が有利です。
しかし、そのステージに合わせて使う必要があることを気付くことはなかなかできません。
であれば、マーケティングに時間を使うより、ガンガン働くことのほうが大事です。
とりあえず14時間は働いてください。
そうすれば、いずれは強み、USPが見つかってきます。
(そのまま「働いて稼ぐ」クセを付けるのはやめましょう。どこかで頭を使う、にシフトしないといけないことは付け加えておきます。)
ゼロからは作れない
この例に限らず、マーケティングというのは、全くのゼロから作ることはできません。
なぜならお客さんの反応ありきだからです。
つまり、実際にお客さんと接する中で見つけたこと、思わず出てきたトークなんかがマーケティングの仕組みやメッセージに変わっていくのです。
何もないところから想像だけでマーケティングができるほど甘くはありません。
マーケティングは経営者の働く時間を減らすために存在します。
減らすというのは、減らせる余地があるからこそできることです。
働かない言い訳にマーケティングという言葉を使ってないでしょうか?
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