From:小川忠洋
From:小川忠洋
大阪のスタバより、、、
「アンパンマンは嘘つきである」
国民的大スター、正義の味方でちびっ子のヒーローであるアンパンマンをこれからこき下ろしたら、あなたはどう思うだろうか…
ウチの娘はもうすぐ3歳。いわゆるアンパンマン適齢期である。なので我が家にはアンパンマンのDVDがたくさんある。そして、車の移動中など極めて騒がしいが、アンパンマンDVDを使うと一撃で黙らせる事ができるので、ありがたく思っている。アンパンマンは大人にとってもヒーローだった…
しかし最近ありがたく思えなくなってきた。と言うか、それに気づいてしまった。というのも子供が何度も何度も同じDVDを見るもんだから、必然的に、僕も何度も何度も見てストーリーを覚えてしまう事になる…
大抵、アンパンマンのストーリーは同じパターンである。この辺は「神話の法則」とかストーリーの勉強をしたことがある人には典型的に見えるのかもしれない。大抵、最初のシーンでバイキンマンとごちゃごちゃ。新しいキャラクターが登場。新しいキャラクターがクリームパンダちゃんをバカにするくだり。そして、バイキンマンが操っていた機械か何かが暴走。アンパンマン、死ぬほど苦戦、、、絶体絶命まで追い込まれる、、、、ところが、何かのキッカケでお友達パワーか何か魔法のようなものがかかって一気に大逆転する…と言うようなストーリーだ。
これはとても危険な考えだと思う…
アンパンマンはどんなに酷い状況になっても、最後は逆転勝利してしまう。どれだけ絶対絶命な状態になっても、、、何かの魔法で一気に一発逆転してしまう…
…こんな事はビジネスでは起こり得ない。こんな事は人生では起こり得ない。新規顧客獲得が全くできなくて、毎日キャッシュフローの事ばかり考えて、銀行には金返せと突っつかれ、、社員はどんどん辞めていって、、、自分の給料なんか半年も出ていない、、、なんて状況から、、、、「魔法のノウハウ」を手に入れて、一気に大逆転!なんて事は絶対に起こり得ない。
そんな一発逆転の「魔法」を探して、”本当に大切な事”をしなければ、状況は時間と共にひどくなっていくだけである…魔法なんて存在しないんだから、どれだけ追いかけても時間のムダだ…
「そんなのは嘘だ!
現に一発逆転した人がいるじゃないか!」
と思うかもしれない。ハッキリ言えば、あれはエンターテイメントだ。人生どん底から一気に逆転した、、、なんて話はたくさんあるが、全てエンターテイメントだと思っていい。読者を楽しませるためのものだ。疑うんだったら調べてみれば、、その人が一発逆転する前の5年間、どれだけ苦労して、どれだけ地道な事をやっていたかを…一発逆転ストーリーは本当の話かもしれないが、その前の時代や、退屈な話を全部はしょって、みんなが楽しめるようにしたエンターテイメントなのである…
”モメンタム”という現象は存在する。あらゆる事が上手くいって一気に成長するという現象は起きる。しかしそれはモメンタムが発生するのは、それまでに大量の行動をしてきて、それが噛み合わさって相乗効果が出た時、一気に成長するのだ。いきなり”モメンタム”が発生することはない。止まってる車を想像してみてほしい。これを人力で動かすとしたらとてつもない労力が必要だ。でもいつかは動く。
「うーん、う~~ん」と気合を入れて、車を押していれば、いつか少し動き出す。そして、さらに押せば、その動きはもう少し早くなる、もっと押せば、勢いがつく。そして、車を押し出すことができる。考えてみて欲しい。車が動き出すまでにどれだけのエネルギーをかけたか…
ビジネスを成功させるためには、ありとあらゆる事をやらなければいけない。絶体絶命のピンチに陥るまでに、ありとあらゆる施策を実行する必要がある。1つ1つの施策は退屈だ。魔法ではない。1個1個やるしかない。
あなたにやってほしい事は是非、偉大な会社を作った起業家の伝記などを読んでみると言うこと。(例えば、ヤマト運輸の小倉さんの本など)そこに一発逆転はない。そこには徹底的な思考と行動しかない。そこにエンターテイメントはない。退屈で地味な事の繰り返ししかない。そこに魔法のノウハウはない。
アンパンマンは子供のヒーローだが、その話は子供だけにとどめておこう。我々のような大人は、夢だけ見てちゃいけない。現実を直視して、現実に即して行動するべきだ。
-小川忠洋
ダン・ケネディから長期的に安定したビジネスを学べる【ザ・レスポンス】ゴールド会員(お客様の声)喜平さん
今年の2月に起業したのですが、何をやっても空回りで上手くいかない日々が繰り返されていました。 しかし、ダン・ケネディの話を聞いて以来何かつかめた気がしています。まだ、確固たるものはありませんが、ビジネスの方向が決まりました。正直にいって安い投資でした。 ↓ |
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします