From:北岡秀紀
FROM:北岡秀紀
最近、私たちの周りで流行している言葉があります。
それが「脊髄(せきずい)反射」という言葉。
「あの経営者、脊髄反射で生きてるよね」みたいに使います。
脊髄反射とは何らかの刺激があった時に、何も考えずに反応することです。
猫が動くものに飛びつくというのはその典型例。
電話が鳴ったらスグに取る、メールが来たらとりあえず見る・・・
あの方法が儲かると言われたらすぐに飛びつく・・・
受注できそうなお客がいれば、全て必死にとりにいく・・・
「先生」が言ったことをそのまま鵜呑みにする・・・
これらは全部、脊髄反射です。
脊髄反射で経営するのは楽です。
何も考えなくていいから。
起こったことにそのまま反応すればいいだけだから。
動物から人間になる方法
でも、それってビジネスなんでしょうか?
動物でもできる脊髄反射でビジネスするなんて人間じゃありませんよ。
ましてや、自分で道を切り開くために起業したはずなのに、何も考えないなんて意味がわかりません。
脊髄反射しないためのポイントはただひとつ。
基準を明確にすること。
電話を取る、メールを返信するのはいつか、という基準。
儲かるらしいアノ方法を試していいのかを決める基準。
受注していいお客、ダメなお客の基準。
習った事を受け入れるか受け入れないかの基準。
感情的に気持ちいい気持ち悪いではなく、ハッキリとした基準を作ることです。
電話をしていいのは○時?○時。
アノ方法を試していいのは、○○と分野に限り、しかも労働1時間あたりの粗利○万円以上見込める時。
××なお客とは仕事はしないこと。
この人が言った事なら全て信じよう。
などなど。
そのためには自分が脊髄反射をしていることに気付くことが必要です。
気付かなければ基準を作ろうなんて思いませんから。
そして、脊髄反射に気付けるかどうかが、儲かっている社長と儲かっていない社長の差だと言えます。
人間的脊髄反射の方法
ただし、脊髄反射を否定するわけではありません。
なぜなら、自分の行動から脊髄反射をゼロにすることはできないからです。
例えば、「右人差し指で「J」のボタンを押して・・・」みたいに全て考えながらタイピングなんか出来ませんよね。
不必要なところに時間をかけないために脊髄反射は有用です。
脊髄反射にやられるのではなく、利用するのです。
具体的には、一旦基準を作ったら、その基準で意思決定をするだけです。
それを繰り返すと、基準が身体に沁みてきます。
その結果、「正しく」脊髄反射できるようになります。
動物のままでビジネスしますか?
人間になりますか?
ー 北岡秀紀
追伸
基準を作る方法として、外部からの連絡を断って徹底的に考える時間を作る、というのは相当効果的です。
実は、今週の月曜日から今日まで、都内のホテルにこもり経営計画を立てています。
(なので、このメールは日曜日に書いています。)
意思決定の基準を作るのも、経営計画作成の重要なポイントです。
ちなみに・・・経営計画の作り方って興味ありますか?
(お客様の声) 川島浩さん
経営者と従業員の絶対に埋まらない溝とでも言えばいいのでしょうか。その存在に気付きながらもスタッフに笑顔で接しようとする自分にとって、深く教え諭される内容でした。 ↓ |
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