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経営者の消去法

2012.10.5 | ,
  •  

From:北岡秀紀

FROM:北岡秀紀

「人生とは選択の連続である」

誰が言ったかは知りませんが、特に自分でビジネスをしていると、この言葉は重く響きます。
自分の選択が会社の行く末を決め、自分自身や社員やその家族の人生も決める・・・
と言っても過言ではないからです。

どのビジネスをするのか?
どのお客さんと付き合うのか?
どのスタッフと仕事するのか?

これらは全て選択です。

そして、今の会社の業績を作っているのも、これまでの選択の連続です。
これに異論はないと思います。

どうしても選べない・・・

実際のビジネスの現場においては、どれも選択しきれないということが結構起こります。
例えば、多くの経営者が決めきれていないのが、どの事業をやるのか?という点。

経営者をしていれば、「美味しそうな話」は結構あります。
その結果、こっちで儲かりそうな話があれば、それに飛びつき。
あっちに面白そうな話があれば首を突っ込み。

あちらこちら取り組んで全部儲かればいいのですが、ただ単にものすごく忙しくなるだけ。
その結果、全部完了せず中途半端なまま。
完了してないですから、生み出す収益はゼロ・・・
こういう状態に陥っています。

じゃあ、どれかを選択して集中すればいいのですが、どれを選ぶのかはなかなか迷います。
もし何らかの意思決定の基準を持っていれば、それを使えばすぐに決められるかもしれません。
ちなみに、私の場合、何か新規事業に取り組む場合、基準としてこの事業から得られる時給と粗利が決まった金額を超えなければ、その仕事は受けないとしています。

とはいえ、そのような基準を持っている方は非常に珍しい。
そして、その基準を作るにしても、相当な労力が必要です。

基準がなくても選択できる方法

そういうときにオススメする方法が、「コレはいらない」「コレもいらない」と必要のないものを排除していく方法をとること。
その結果、残ったものを選択するという方法です。

つまり
「ウチはこのビジネスに集中する」と決めるのではなく、
「このビジネスはやらない」「このビジネスも切る」と決めていって、
最後に残った物を選択するのです。

デパートのレストラン街にいることを想像してください。

「う〜ん、今日はそばの気分じゃないな。麺類はイヤだな」
→ ということはご飯?

「寿司もいらないかな。和食は違うし、魚も違う」
→ 洋食?肉?

「肉って感じでもない」
→ じゃ、洋食だな

「洋食も肉っけが多いからなぁ。それなりに野菜も食べたい」
→ でも、味付けはしっかりの方がいい

「なら中華かなぁ。。。」

みたいな感じです。

ただ、これだけのことなんですが、これをやると選択が相当うまくなります。

なぜなら選択する回数が増えるからです。
つまり、はじめから「洋食にする!」だと選択の回数は1回。
当たればいいですが、はずれたらそれで終わります。

しかし、「麺類はいらない」「肉は入らない」とやれば、
選択の回数はいらないものの数だけ存在することになります。

その結果、選択をしていく中で、自分なりの選択基準がだんだんと固まってくることになります。

また、選択に少しずつ慣れるのも利点です。
切るところからはじめると、初めは簡単に切れるものから切っていきます。
そして、次は、その次に切り易いもの。
そして、その次は、その次に切り易いもの。

こんなふうに徐々に切り易い物からはじめていくことで、
切るということに心理的なハードルを下げていく結果を生むことになります。

消極的な選択 という方法

実際のビジネスの現場においてあなたが取り組んでいることは、全部よかれと思ってのことです。
ですから、エイヤっ!でひとつに絞るのは、現実的に難しい事が多いです。

ですから、何かを決める場合、消去法で決めるという手は現実的、と言えます。
もしあなたがどれを選択するのか迷っている事があれば・・・
積極的に選択するのではなく、消去法で選択する、ということに慣れてください。

消去法で「やめることを決める」ことに慣れてくると、意思決定の基準ができて、いつの間にか一発で決断できるようになってきます。

ー 北岡秀紀

 

(お客様の声) 浅倉様 ★★★★★

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北岡 秀紀

マーケティングコンサルタントであり、コンサルタントを指導するコンサルタントでもある。これまで約900以上のクライアントのコンサルティングを実施し、数々の店・中小企業・オンラインショップの売上改善を果たす。その成功率は91.7%を誇る。(2011年10月現在)単に机上の空論ではなく、「自身で実証済みのノウハウだけを伝える」ことを信条としている。年商1億円を突破したい社長向けの情報サイト『オクゴエ!』を主宰。また、自身のノウハウを受け継ぐコンサルタントを育てるプログラムを主催しており、一人あたりの参加費は350万円という超高額にも関わらず、申込が殺到。参加希望者の77%以上を断っている。

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