From:北岡秀紀
FROM:北岡秀紀
セミナーや教材で勉強して、成果を出せない人に明確な特徴があります。
そのひとつが「事例を知りたがる」人です。
特に、自分の分野でうまくいった事例をやたらと聞きたがります。
競合がどんなことをやってうまくいったのか、知りたい気持ちはわかります。
同業がうまくやっているのだから、ウチも同じようにやればうまくいく、という発想なんでしょう。
でも、面白いことに競合と同じことをやっても、うまくいかないことが大半です。
もちろん、そのままマネをすれば、瞬間風速的にある程度、儲かるということはあり得ます。
しかし、それはあくまで瞬間風速的に、です。
継続的ではありませんから、また何か仕掛けないとということになります。
また瞬間風速的にでも儲かるのは、2番目まで、です。
3番目、4番目になれば、お客さんも「またコレか。。。」となり、うまくいかなくなります。
また、マネをしている頃には、先行している会社はもっとブラッシュアップして、さらに先に行ってしまっています。
いつまでも追いつけない。そして、劣化コピーがたくさんうまれ、陳腐化してしまう。
だから、また事例を探すジプシーに。。。
という悪循環に陥ります。
だから、私のセミナーでは、事例というのはあまり話しません。
満足度があがるのは分かっているのですが、来てくれた人をジプシーにしたくありませんから。
事例ジプシーにならない方法1
では、そんな「事例ジプシー」から脱出するための処方箋は?
ひとつは学んだ内容の本質やフレームを理解するように努めること、です。
例えば、「税金を払えないから、セールをします」という方法が良く売れる、ということを聞いたとします。(実際、コレはよく売れます。)
そこで、じゃあウチも「税金払えないから・・・」というセールスレターを書こうと考えるのではなく、
「セールに明確な理由をつけることで、いつも安売りしているという印象を消すことができるな」
「お客と同じ敵(=ここでは税務署)に悩まされているということを伝えれば強い共感が得られるな」
「税金を支払うみたいな、年に1回起こるイベントを活用するということだな」
など、一段抽象度をあげて考えてみるのです。
それが本当に本質なのか、フレームなのかは関係ありません。
自分なりに法則を考えてみることが重要です。
とはいえ、これは慣れるまではかなり難しいです。
私のように教え業をしているなら考えざるを得ませんが、そうでない人だと相当意識しないとマスターできないと思います。
マネをする
そこで私がお勧めしたいのがもうひとつの方法。
それが、異業種のマネをするという方法です。
私はクライアントから、「北岡さんってもの凄い発想力、アイデアマンですね!」とよく言われます。
しかし、実はそうではなく、ある業種でうまくいったことを、異業種に持っていっているに過ぎません。
例えば、ウェブでメールアドレスを取って、ステップメールでフォローして。。。なんて、ネットで集客をしていれば普通のことです。
しかし、ちょっと違う業界に持って行くと。。。「うわ!フォローが自動化できるとか、凄過ぎます!」と神扱いです。
それを簡単にマスターする方法が、
自分が受けた全てのサービス、マーケティング、セールスを、自分のビジネスに当てはめてみる、
ということです。
サンドイッチから学ぶ目標設定法
私たちは売り手であると同時に買い手でもあります。
その買い手の時の思考を活用するのです。
例えば、私の友人のコンサルタントは、サブウェイのサンドイッチから(!)自分のビジネスの着想を得たそうです。
めちゃくちゃ大きいサンドイッチを、切ってくれるサービスがとてもうれしかった
↓
自分もクライアントに大きいものを小さく切ってあげられないか?
↓
お客さんとの目標は1ヶ月分ではなく、1週間分ずつ細切れにしてあげよう
サンドイッチから目標設定にまでつなげられるというのは、相当の神業としか言いようがありませんが。。。
「自分が受けた全てのサービス、マーケティング、セールスを、自分のビジネスに当てはめてみると・・・?」
という意識があったからこそ。
あなたは経営者です。
買い手であるときも、売り手の視点を忘れないようにしましょう。
100回買い物をして、1回でもいいアイデアが思い浮かべば、残り99回分の買い物の金額も取り返せるはずです。
それが自分でビジネスをやっている醍醐味、ですよね。
ぜひあなたも「タダ」で買い物してください。
ー 北岡秀紀
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