From:寺本隆裕
・あなたはこんな「読書」の間違いしていませんか?
・警告!間違いだらけの勉強法
大阪のスタバより、、、
先週の金曜日、
コピーライティング虎の穴の第1回のMTがありました。
参加者は全部で23名。
真剣にコピーライティングを身に着けたいという方が、はるばる大阪まで来てくれました(やっぱり、どこで開催しても関東圏の方の参加は多いですね)。
レスポンスでこういったセミナーやNWMTなどのイベントを開催すると、いつも大体2割が女性。通常のビジネスやマーケティング系のものだと40~50代、コピーライティング系だと大体30~40代の方が中心です。今回もそんな感じでした。
自己紹介&小川忠洋による講義、課題の説明が終わったあと、参加できる方たちだけで懇親会を行ったのですが、、、
イケメン起業家の女性問題の話。
巨大なマヨネーズを落とした話。
普段僕らが食べているシシャモは実はシシャモじゃないという話。
お金に毒された起業家が右腕に裏切られて倒産した話。
おじいちゃんの形見のロレックスの話。
一流の経営者やコピーライターは、タバコを吸わないという話。
など、ビジネスとは関係のない話で大いに盛り上がりました。
僕は結構人見知りでお酒もほとんど飲めないので、こういう会合は実は苦手。にも関わらず、共通言語の多いレスポンスのお客さんたちのお陰で、楽しいひとときを過ごさせてもらいました。
で、
9割型はこういった馬鹿話だったのですが、少しだけ、真面目な話もありました。
それは参加者の方とのとある会話がきっかけでした。
参加者 | 「寺本さん。さっき小川さんが前でしゃべっていた時、何か書いていましたけど、何ですか?」 |
寺本 | 「え?ノートとってたんですよ?」 |
参加者 | 「小川さんが話していた内容ですか?」 |
寺本 | 「?そうですけど?」 |
参加者 | 「へー、寺本さんでもまだメモったり勉強したりするんですね。」 |
寺本 | 「そりゃそうじゃないですか?」 |
参加者 | 「私でも知ってることが多かったんで、寺本さんなら全部知ってるんじゃないかと思ってました。」 |
・・・なるほど。
そしてこの話をきっかけに、他の参加者から「寺本さんって1ヶ月に何冊くらい本を読んでるんですか?」とか、「いつ本読んでるんですか」といった話にも発展していったのですが、、、さてあなたはここまでの話から、「読書」や「勉強」に関する多くの人の間違いがあることに気がついたでしょうか?
実際、この間違いをしている人は、恐らく人生において、ビジネスにおいて、人間関係において、収入レベルにおいて、、、望むような状態にはなかなかなれないのですが…
まず、「知ってる」という部分について。
これは超ありがちな反応だけど、超危険な考え方です。
なぜなら僕らは「何を知っているか」ではなく、「何ができるのか?」「どんな成果が出せるのか?」で評価を受け、そして食べているわけ、ですよね。であるなら、人の話を聞いたり本を読んだときに「それを知っているのか、知らないのか」というのはどうでもいい。大事なのは、その「知っている」ことを「しているのか?」「できるのか?」「できているのか?」というところ。ですよね。
そしてもうひとつ、どれくらいの本を読んでいるのか?ということについて。
実際、何かを「書く」ためには「読んで」知識を増やさなければいけません。「知っていること」しか書けない以上、書くためには「知っていること」を増やさないといけないからです。
『Writer = Reader』
と言われるくらいです。だから、コピーを書くためのリサーチの目的や、それでなくても読まないといけないものはたくさんありますから、実際僕自身、たくさん読んでいます。本にすると10冊くらいは余裕で読んでいるでしょうし、教材などを入れるともっともっと読んでいるでしょう。
しかしこれらの間違いの根本の原因となっているのは、多くの人が持っている、勉強に対する間違いにあります。多くの人は、
「勉強=新しい知識を得ること」
だと思っているのですが、こと、ビジネスにおいてこの考え方は間違っています。勉強=知識を得ること。だと思っているから、本を読んだり講義を聞いたりしたとき、
聞いたことある。
その話、知ってる。
新しい話はないのか?
そういう反応になってしまうのです。
これは知識を得れば得るほど起こりやすくなります。ビジネス書を読んでもセミナーに行っても、「知っている」内容が多くなってきます。そして結果として、自分自身に「驕り」が生まれて成長が止まり、新しいものだけしか受け入れない、単なる知識マニアになってしまうのです。
では勉強とは、いったい何なのか?
勉強が知識を得ることでないなら、何なのか?
勘のいいあなたなら、もしかすると気がついているかもしれませんね。
勉強とは、、、
「何かができるようになる、ということ」。
できなかったこと。
できるようになりたいこと。
できるようになる必要があること。
が、
できるようになること。です。
例えば、本を読む場合。
多くの人にとって本を読む目的は、本を読むことそのものです。
分厚い本を読破して、「やったぜ!とうとうあの7つの習慣を読んだぜ!」という疲労感を味わうこと。山積みになっている「読みたい」本を制覇すること。それが目的になっているため、速読を学んで「数」ばかりを増やそうとするのです。
しかし勉強の目的が「できるようになること」であるなら、まずは、
何のためにその本を読むのか?
何のためにその勉強をするのか?
何をできるようにならなければならないのか?
を決める。そしてそれが出来るようになるまで繰り返し学び、実践しなければいけません。
むしろ、何か出来るようにならなければいけないことがあって、その本の1ページ目にそのやり方が書いてあったなら、、、そこだけ読んであとは読まない、というのが正解です。目的もなくその後のページを読む時間があるなら、1ページ目の内容を確実にやって結果を得ることのほうが、よっぽどビジネスや人生にプラスの成果をもたらすのです。
勉強の目的は、
「出来なかったことが出来るようになることである。」
新しい知識を得ることが勉強の目的ではない。
だから、何冊本を読むとか、読んだ本や教わったことを「知っている」か、は関係がない。
であるなら、、、
今あなたに必要なのはどんな勉強でしょうか。
あなたは今、どんなことができるようにならなければいけないのですか?
今読んでいる本は、それで本当にいいですか?
新聞は、読むべきですか?
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