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起業家が死ぬ時

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From:小川忠洋

From:小川忠洋

大阪のスタバより、、、

昨日、7つの習慣の著者スティーヴン・コヴィー博士が亡くなった。そして、そのニュースが世界中を駆け巡った。ちょうど先週、フランクリン・コヴィー社の副社長竹村さんとインタビューを撮ったところだった。「もっともっと7つの習慣を広めていかなくてはならない…」と竹村さんが言っていた直後だっただけにショックは大きかった。

コヴィー博士の業績に関しては、今さら僕がどうこう言うまでもない。それは、他の人に任せておいて、今日は、僕なりに感じた事をシェアしたいと思う…マーケティングの話にはならないと思うので興味がなければ飛ばしてくれていい。

コヴィー博士の訃報を受けて、最初に感じたこと。それは、「こんなに影響力の大きい人だったんだなぁ」という漠然とした感情であった。僕の元には、複数の人から彼の訃報を知らせるメールが届いた。ウチ(ダイレクト出版)では7つの習慣のDVDを販売はしているが、何もコヴィー博士と個人的な知り合いであるというわけではない。コヴィー博士はアメリカに住んでいて、僕らは遠い遠い、日本に住んでいるわけで、距離は大きい。

そんな遠い遠い、東洋の国の一人の起業家にまで、このようなメールが届く事は、普通はない。コヴィー博士がどれだけ多くの人に影響を与えたのか?を知ることができる。

 単純に思った。

自分が死んだ時、どうなるだろうか?

 こんなにもたくさんの人に自分の訃報が届くだろうか。こんなにもたくさんの人に影響を与える事ができているだろうか。コヴィー博士は「レガシー」を残せというメッセージを第八の習慣で残していた。レガシーとは、自分の生きた足跡、証とでも言うのだろうか。彼は確実に、レガシーを残した。オレはどうだろうか?あなたはどうだろうか?

ビジネスをやっている人のほとんどは、成功を目指す。しかし、成功とはなんだろうか?売上や収入だろうか?コヴィー博士が亡くなった時、彼はいくら稼いだ…なんて話をするだろうか?フランクリン・コヴィーは売上いくらまで行ったなんて話をするだろうか?

どーしょーもないバカ野郎でも無い限りはそんな話はしない。

では、何を話すんだろうか?目に見える成功の尺度(売上・収入)なんてものはどーでもよく、本当に議題にあがるのは、その人が「どんな人間であったか」ではないだろうか。「どんな人格の人だったか」ではないか。

結局のところ、人生に「成功」も「失敗」も存在しない。あるのは、経験だけだ。そして、その経験を通して、どれだけの人にどんな影響を与えたのか?それだけじゃないだろうか。

マーケティングを学べば、セールスライティングの技術を身につければ、ある程度、ビジネスはうまくいくしお金も稼げる。しかし、いくらお金を稼いだところで、死んだ時に、自分の足跡「レガシー」が残っていなければ、、、とても寂しい人生にならないだろうか。今の時代、拝金主義、個人主義が横行しているように感じるが、それでいいんだろうか。

 コヴィー博士の残したレガシーは大きい。

 もちろん、彼と同じだけ大きなレガシーを残す事は不可能に近い。しかし、比べる必要なんてない。大切なのは、自分が、自分自身が、どういった足跡を残すべきなのか?考えて、それに従って生きていく事ではないか。

この1年、僕は自分に何ができるのか?をいろいろ考えてきた。ビジネス・スクールをやったのもそれが理由だ。もっとできる事があるかもしれない。コヴィー博士の事で、もう一度、自分が残すべきレガシーは何か?という事を振り返ってみようかと思う。

あなたも一度、考えてみてはどうだろう?

自分が死んだ時に、どんな反応が起きるか?自分が残せる足跡はなにか?自分が残せるレガシーはなにか?自分はどんな影響を世界に与えるのか?

安らかに
スティーヴン・コヴィー博士、

小川忠洋

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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