From:寺本隆裕
ダイレクト出版
大阪のスタバより
僕の知人の話。
彼には、同僚に嫌いな人がいて、その人を辞めさせようと毎日そればっかり考えています。
「その人についてこんなにもたくさんの人が不満に思ってますよ!」
というのを集めて上司に報告したり、会議でその人の仕事のミスを執拗に責めて、「できない奴」のレッテルを貼って追いだそうとしています。
「あいつさえ、いなくなれば…」
知り合いから聞いた、とある経営者の話。
彼は、特定のライバル業者の文句ばかり言っているそうです。
「あそこの動きは腹が立つ!目立ちすぎだ!」
「あれ、ウチの真似じゃないか?!」
「あいつさえ、いなくなれば…」
この二人のように、もしあなたに「敵」がいるなら要注意。
あなたは自分で自分を苦しめているかもしれません。
なぜなら、
「敵」について考えること。
「敵」をどうやったらやっつけられるかを考えること。
「この敵さえいなくなれば、もっと楽しくなるのに!!!」
「あいつさえいなければ、こんなに幸せなのに!!」
と考えることは、
最もいなくなってほしい「敵」のことで頭をいっぱいにしているということだからです。(「夢にまで出てくる」のはこのせいです。)
本当は、楽しくて幸せな毎日を過ごしたい、楽しいことで頭をいっぱいにしたい、と思っているにもかかわらず、そのことを考えてワクワクする代わりに最も考えたくない「敵」のことを考えてイライラしているということだからです。
ちなみにダン・ケネディは、自分の広告コピーが敵(=ライバル)に「盗作」されることについて、彼の集大成プログラム「レネゲイド・ミリオネア・システム」のなかでこう言っています。
「そんな奴らに対処している時間がもったいない。そんな時間があるなら、もっと儲けることに使う。」
「敵」は腹の立つ存在かもしれません。追い出したい気持ちもやっつけてしまいたい気持ちも、わからないでもありません。
でもそればかりを考えて不幸な毎日を過ごすことって、めっちゃもったいないことだと思いません?
敵を自分の頭の中から追い出す最も簡単な方法は、
「どうやって「敵」をやっつけるかを考えるのではなく、「敵」について考えないようにすること」です。
あなたの頭の中は「敵」によって「支配されている」のではありません。「あなた自身」が自ら敵で頭の中をいっぱいにしているのです。
あなたが何について考えるかは、あなたが決められるのです。
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