トップ > ブログ >  > これでは成果はでない…

これでは成果はでない…

  •  

From:小川忠洋

From:小川忠洋

大阪のスタバより、、、

どんなに知識が豊富でも、これがなければビジネスで偉大な成果を出す事はできない。そんな事を痛感させられた出来事だった。1,2年前の話、僕はあるビジネスをスタートさせた。実際に、プロジェクトを開始するまえにリサーチをする。

特定のキーワードで検索してみたり、いろいろ探してみた。しかし、このマーケットに大きな競合はいなさそうだ。ただ1つ、1社だけ、このマーケットに参入している会社があった。

その会社のサイトをチェックしてみると、どう考えても、売れてそうにない。「この会社、どうやってやっていってんだろ?」と思うくらい、ダメ・ダメなサイトだった。

「なるほど、この程度か」 
そう思った僕らは、プロジェクトをスタートする事にした。似たような環境でテストマーケティングもしてた。テスト結果は驚くほど、上々だった。なので、万全の思いでスタートした。きっと、このマーケットでナンバー1になる、しかも圧倒的なナンバー1になる事を信じて・・・

しかし、現実はそんなに甘くない。 
「簡単に行けるだろ。」と思っていたビジネスモデルがなかなか機能しない。本当に、コンバージョン(成約率)が、0コンマ何%違うだけで、ビジネスとして、急成長するか、終わってしまうかの境目を見ることになった。

実際のプロジェクトでは、テスト結果でのコンバージョンより、0.何%か低かった。そのほんの少し低いコンバージョンで、赤字か黒字かがわかれた。ほんの少し、コンバージョンが高ければ、初回の取引でトントンになるので、どんどん広告を露出すればいいだけだが、、、

初回取引で、そこそこの赤字なので、広げれば、広げるほど赤字が広がるという体質になった。簡単に行けるはずだったビジネスモデルは、かなり難しいビジネスだったのだ。しかし、このまま終わるわけがない。もの凄いアイディアを思いついたのだ・・・

このアイディアは他業界のちょっとした方法から盗んだアイディアで、これが上手く機能すれば、イケイケモードに突入することができる。パチンコで言うところの確変状態である。※僕はパチンコ屋でバイトしたことはあるが、パチンコはやらない。

残念な発見だった・・・ 
この素晴らしいアイディアを実行しようと思いながら、ふと、ネットサーフィンをしていると、、、

「まじで!?」

なんと、既にこのアイディアを実践しているところがあったのだ。もちろん、何も極秘なアイディアでもないので、僕が見ていた他業界の様子を知っている人なら、誰でも実行可能なアイディアだった。驚いたのはそこじゃない。

驚いたのは、それを実践している会社だった。一体、どんな会社が実践していたのか?それを知った時に、僕は自分のバカさ加減に腹立たしくなった。ビジネスを成功させる秘訣、プロジェクトを上手く立ち上げる秘訣、競合他社を出し抜いて、業界1位になる秘訣は、これだった。

一体、どんな会社がやっていたのか? 
答えは簡単。そう。あの会社だ。冒頭に言った、どう考えても売れてそうにない、どうやってやっていってるのか?というレベルのサイトを運営している会社だった。

昔、チェックした時は、まぁ、どーしょーもないサイトだった。もちろん、今もめちゃめちゃ売れそうなサイトにはなっていない。しかし、この「素晴らしいアイディア」はすでに実行していた。

フォーカスしている所には負ける。

この会社は、恐らく、WEBマーケティングの事なんか、ほとんど何も知らないんじゃないか?ダイレクト・レスポンスのことも、アフィリエイトもPPCも何にも知らないんじゃないか?と思った。これらの知識や運用経験などでは、自分で言うのも何だが、ウチの方が圧倒的に強い。

しかし、彼らはこのマーケットにフォーカスしている。僕らはこのマーケットにフォーカスできていない。フォーカスしている彼らは、様々な方法を試すし、様々な試行錯誤をして、たくさん失敗するだろう。しかし、失敗から学びを得て、どんどん、どんどん改善されていく。後は、ブレイクするまで金が持つかどうかの話だ。

一方、フォーカスしていない僕らは、ちょっとダメだったら、違うビジネスの方にいってしまう。(その方がスグに儲かるから)そして、しばらくして、たまたま、アイディアが思いた時に、やってみようか、程度の話。

負けて当然である。

ビジネスでも個人のキャリアでも何でもそうだ。フォーカスしている人には勝てない。今、優位に立っていても、いずれ抜かれる。フォーカスしている人は、ある分野で、ありとあらゆる失敗をして、知恵を吸収していく。結局、人間の時間は24時間で有限なんだから、そのうち、何時間をその分野に費やしたかで、勝負は決まる。

フォーカスだ。あなたがビジネスでより偉大な成果を出したいのであれば、フォーカスすること。あらゆる事をやるのではなく、あらゆる事をやらない事。これが、パワーの源泉である。

小川忠洋 

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

小川忠洋の記事一覧

ブログ一覧へ戻る

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします

ページトップへ
Loading