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売上を*簡単に*上げるには?

2011.4.14 | ,
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From:小川忠洋

From:小川忠洋

大阪のスタバより、、、

たくさんの社長・起業家・マーケッターがやってしまう間違いがある。僕もよくやってしまう。2週間ほど前、僕の部下も同じ間違いをやってしまった。電話で止めたにも関わらず・・・

恐らく、きっとあなたもこの間違いを繰り返しているだろう。何故なら、この間違いは、やるのがとってもーなんて言うかー快感というか、自然というか、身に染み付いているというか、、、そんな感じだからだ。

しかし、この間違いを止める事で、もっと簡単に売上げを上げる事ができる・・・もっと楽に新規顧客を獲得することができる・・・もっと楽にマーケティング・キャンペーンの成果を上げることができる・・・でも、誰もがなかなかやろうとしない・・・簡単に売上げが上がるのに?そう。何故なら、つまらないから。

つまらん。

その方法で売上げを上げるのは、はっきり言ってつまらない。退屈である。だから、あんまりその方向に思考がいかない。特にマーケティングを担当するような人間は、アイディアとかクリエイティブな能力が高い人間である。(そういうのが好きな人間)だから、つまらない事はやりたくない。

ちょっと前置きが長くなったかな。本題に入ろう。2週間前の事、僕の部下が新しいマーケティングのキャンペーンを企画していた。そして、そのキャンペーンは、ちょっと前に失敗したキャンペーンの改良版だった。

小川『このキャンペーンやるの?』

彼 『はい。』

小川『でも、これ前に上手く行かなかったやつじゃないの?』

彼 『はい。でも、アップセルを変えたので、今回は上手く行くと思います』

小川『いやいやアップセル変えたって、上手く行かなかったやつでしょ?ベースになってるのが?』

彼 『そうですけど、前回は、最初に売ってた商品とアップセルのテーマが全然、違ったので、成約率が悪かったんだと思います。今回の商品は違いますから・・・それに、、』

この後、彼はいかに今回のキャンペーンは前回のものと違うかを説明してくれた。僕にとってはどれも取って付けたような感じだなと感じた。しかし、最終的には、上手く行かないだろうな・・・と思いつつもやらせる事にした。

理由は2つ。
1)彼の自主性を尊重して、失敗させてあげる事も学びである事 
2)マーケターとして自分の直感を絶対視してはいけない事。
もしかしたら上手くいくかもしれない。答えを知っているのは誰でもないマーケットだけだ。

結果は?

予想通り、上手くいかなかった。『だから言ったろ、バーカ!』とでも言ったら気持ちいいところだったが、それは、大人の社会人として控える事にした。では、彼はどんな間違いをしたのだろう?たくさんの人がやってしまう間違いとは何だろう?

答えは簡単だ。『上手くいってないものを、上手くいかせようとした』という事。僕が引っかかった最大のポイントは、このキャンペーンのスタート地点が上手く行ってない施策だという事。

上手く行ってない施策をベースに、いろいろ手を加えても、それがいきなりホームランになる事はないだろう。上手くいったとしても、ヒット止まり、、つまり収支トントンくらい。上手くいかなかったら、赤字のキャンペーンという事になる。

ウチの会社ではいろいろなキャンペーンをやっているので、上手く行ったやつもたくさんある。発想のベースはそこからスタートすべきなのだ。上手くいったものをベースに物事を改善していけば、ホームランの確率は高いし、最低でも、2ベースヒットくらいにはなるんじゃないか。

ほとんどの人がやらないマーケティングの秘訣

”上手くいったものをマネせよ”これが最大の秘訣だ。ほとんどのマーケティング担当者は、クリエイティブなので、新しい物を作ろうとする。しかし、それでは、毎回ばくちみたいなもの。最も簡単で最も効果が高い方法は、”上手く行った方法をマネする”これだ。

上手くいった方法をもっと良くする。これが簡単で効果が出るにも関わらず、人は何故か、上手くいってないもの、失敗しているものに時間をかけて、それを良くしようとしている。しかし、それには途方もない時間がかかる。

そんな時は、投資用語で言うところの、”損切り”をすべし。上手くいってないキャンペーン、売れてない商品、売れない広告、セールスレターは、損切りして、捨てるべし。そして、別な事に取り組んだ方がいい。

人間心理が成功を邪魔する

何故、人がそんな行動をするかというのは、心理学的にも説明がついている。人は、何かに投資したら(それがエネルギーであっても、お金であっても、時間であっても)投資した分が惜しいと思って損切りできなくなる。こんな心理がある。

めちゃめちゃがんばって作ったキャンペーン・広告・セールスレターが失敗したら、なかなかそれをサクッと捨てることはできない。しかし、捨てよう。それがベストだ。

一方、上手くいっているものは、上手く行き続ける。だから、上手く行っている間は、それを使い続けよう。ほとんどのマーケティング担当者は、上手くいってる広告、キャンペーンに飽きてしまう。自分が毎日見てるもんだから、同じように見込み客も毎日見てるだろうと考えて、、「そろそろ新しいのが必要では?」などと思ってしまう。

しかし現実は逆で、ほとんどの見込み客は、その広告、キャンペーンを初めて見る。あなたの見込み客リストには常に新しい人が入ってくるので、その人たちはあなたのキャンペーン、広告を初めて見る事になる。

そんな中で、売上げを上げたいと思ったら、あなたはどっちを使う?
①今まで何度も何度も上手くいっている方法か
②新しい方法で冒険するか?

答えは聞くまでもないだろう。

もし、あなたが簡単に手っ取り早く売上げを上げたいと思ったら、やるべき事は一つ。過去に上手く行った方法、過去に売れていた広告を探そう。そして、それをそのまま使うか、それを今の環境にマッチした形に改良して使うか。いずれにせよ、マインドセットとして、上手くいったものから思考をスタートさせる事だ。

何か気づきがあったら、ブログにコメントを入れてあなたの意見を聞かせてほしい・・・

小川忠洋 

小川 忠洋

読者累計30万2163人を誇るマーケティングメルマガ『ザ・レスポンス』発行人、ダイレクト出版株式会社代表取締役社長。『ザ・レスポンス』の他にも、読者累計14万5000人の『デイリーインスピレーション』などを毎日発行。年間1億通以上メールマガジンを配信。日本ナンバーワン・マーケッターにも選ばれた神田昌典氏など、一流の経営者とも提携を結びビジネスを展開。著書に『自分を不幸にしない13の習慣』『フリーで利益を生み出す45の鉄則』『インターネットマーケティング最強の戦略』がある。

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