特に最近になって頻繁に、PPCの成功事例が目につくようになったせいなのか、PPC広告を出せば成功するという伝説を信じている人よくみかけます。
PPCが最高の広告ツールであることは間違いないんだけど、PPCの設定さえ上手くやれば、どんな商品・サービスでも売れるのかというと、そんな訳はありませんし、特に競争が激しいマーケットなら、ホームページの出来栄えが勝敗を分ける大きな要因となります。
こういったランディングページを、今までたくさんみてきました。
随分と前の話になるのですが、知人から「友達がPPC広告をはじめたいそうなので、ちょっと教えてあげてくれないか?」と頼まれた時のこと。
キーワードリサーチの為にその人のホームページをみてみたところ、お客様に『こちらからお選びください』といったメニューが設置されていて、誰に何を売りたいのかはっきりしないホームページだったので、「PPCをやる前に、まずはランディングページで売れる仕組みを作ってから、広告を出した方が良いかもしれませんね。」と提案してみました。
そしたら、彼は「ホームページの改善よりも、PPCのノウハウが知りたいので、それだけ教えてください。」と言うのです。
それならしょうがないと思い「それでは、PPCをやりながらランディングページも改善していきましょう!」とお話ししたところ、ホームページは自分で作れるから、PPCのノウハウだけを教えてくれと言い張るのです。
これ以上ランディングページのことを言っても仕方がないと思い「今のランディングページでPPCをやっても、広告費が無駄になるかもしれない…」と心配しながらも、その時は一通り必要なことだけは伝えました。
その時点で、彼のことには興味がなくなってしまったので、その後どうなったかは分かりませんが、おそらくPPC広告を出してもペイしないか、すごく限定されたキーワードの中でやりくりしていくしかなかったのではないかと思います。どちらにせよ、相当苦労したことでしょう。
ここで言いたいのは、PPCとそれを出すページは、切り離して考えることは不可能だということです。
検索ユーザーが、あなたの広告をみてから顧客になるまでの一連の流れを考えた時に、PPC広告というのは、その流れの一部でしかありません。
もっと詳しく言うと、その入口に過ぎません。入口が良くても、それ以降に問題があれば、お客様を逃すことになります。いわゆる、ザルで水をすくっている状態です。
ザルで水をすくうなら程度なら、労力のムダで済みますが、これは広告費の垂れ流しをしていることになるので、お金をドブに捨てているようなものなのです。
PPC広告をはじめる前、若しくはPPC広告をやりながらでも間に合います。
お客様の立場に立って、もう一度、あなたのホームページを見直してみてください。
考えてみてください。
1ヶ月間の苦労とお金を広告に費やして、よりたくさんのビジターをホームページに集客したとしましょう。
例えば、ビジターが2倍になったら…
これで売上もそれに比例してアップするで、普通はこれで万々歳ということになると思います。
それでは今度は、広告と同じだけの1ヶ月間の苦労とお金を、コンバージョン率をアップさせることに費やしたらどうなるでしょう。
例えば、コンバージョン率が2倍になったら…
1ヶ月間の苦労とお金は、売上アップという形で報われることになるでしょう。ここまでは、広告費を2倍にしたのと同じです。
でも、2ヶ月目のことを考えてみてください。
そこには、なんの労力も発生しません。当然、余計にかかる広告費も発生しません。それなのに、アップした売上はそのまま継続していくことが出来るのです。
3ヶ月目
4ヶ月目
…
もう想像はつきますよね♪
更に、固定費や諸経費のことを差し引くと、その利益は3倍、4倍となって跳ね返ってきます。
更に更に、コンバージョン率が2倍になれば、今まで使っていた広告費を2倍にすることも可能です。
そうすることができれば、競合店はもうあなたにはついていけなくなるでしょう。それだけではなく、あなたはその業界の権威として、今まであり得ないほど優位にビジネスを展開していくことが可能になるのです。
鷲見
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします