From:ダン・ケネディ
From:ダン・ケネディ
前回は、顧客を獲得する目的と、“目的”を定義づけることがどのように大切であるかについてお話しました。さて、今回はあなたが関わるビジネスについてお話しましょう。
2004年の大統領選当時に民主党大統領候補だったケリーが、副大統領候補としてエドワーズ上院議員を指名した際、「副大統領候補を選ぶにはいろいろな基準がある」と言っていたのを覚えていますか?
南部出身の昔ながらの素朴な青年(エドワーズ氏)は、実際皆が優勢だろうと思っていた南部より、北部のほうで票を獲得できました。その勝因がエドワーズの演説能力だったとは、実は言えないのです。
候補者を選ぶときに投票者は、ブッシュがしたように経験不足を補うためにチェイニーとコンビを組むといったような補強策を好むかもしれませんし、候補者の経歴や学歴を重視する候補者もいるかもしれません。
または、経済に潤いをもたらしてくれる候補者を支持する人もいるでしょう。
今回の場合は、まさにそうでした。選挙でポイントとなったのは、誰がその地位に最もふさわしいかではなく、「資金力」でした。アメリカにとって大変よくないことではあるのですが、政治はビジネスだけで成り立っています。
そしてあるビジネスに携わっている人は、自分が関わるビジネスやお金のみに理解を示します。ですから、少なくとも彼らの関心を引き付けるためにはお金に関わる内容を示唆しなくてはいけないのです。
多くのビジネスマンは、自身のビジネスにおいて何をするべきか、正しく焦点を合わせることができていません。成功できるレベルに到達しているとは言えません。
私は「あなたが考えることは全てお金についてですね」とよく言われます。ええ、確かに私がビジネスを仕掛けるときに考えるのは、事実お金のことだけです。しかし、だから成功しているのです。
多くの人はお金以外に余計な物を数えたがります。ウェブサイトのヒット数だの、メディアの読者数だの、今までの総顧客数だの・・・。
そして、ビジネスにおける決定事項や作戦が多すぎます。そうして、皆遅かれ早かれダメになっていくのです。ビジネスの目的はお金を儲けることです。だから、お金に焦点を合わせることは至極当然のことであり、むしろそれが必要なのです。
次回は、今あなたが行っているビジネスについて引き続きお話したいと思います。
次回をお楽しみに。
−ダン・ケネディ
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします