「コンサルタントに向いている人とは?」
先日、このような質問をいただきました。
【自分はせっかくWebデザイナーをフリーランスで長年やっていたのだし、この際だからコンサルタントの勉強もしてスキルアップしたいなと思っています。しかしその話を主人にしたら、「話がまわりくどいのだからコンサルタントはできないんじゃない?」と一蹴されてしまいました。実際コンサルタントに適性があるとしたらどのような人だと思いますか?】
今回は、ゲストにコンサルタントとして活躍している北岡さんを招いて、お話をお聞きしました。
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コンサルタントの適性があるかどうかを知る前に、自分がどちらのタイプなのかを先に理解しておきます。
引っ張るタイプは、自分についてきてくださいといった感じのタイプです。
コンサルタントがクライアントを引っ張り上げていくようなタイプですね。
並走するタイプは、一緒に頑張っていきましょう、という感じで引っ張るのではなく、二人三脚のようなイメージです。
並走するタイプの中には、一つ一つやり方を教える人もいれば、モチベーションを上げるような人もいて、自分がどのタイプなのかを判断するようにします。
自分のタイプが合うクライアントと仕事をすることが1つの答えではあるのですが、適性という意味からすると、人の話を聞ける人がコンサルタントには求められています。
コンサルタントの武器は、人の話をしっかり聞けることです。
クライアントの話を聞いて、本当の問題を発見することに尽きるからです。
今回の質問内容に、旦那さんから話がまわりくどいという指摘があったのですが、それは旦那さんがコンサルタントの仕事を、話すことだと思ってしまっているからです。
でも本来コンサルタントの仕事は、話を聞いて処方箋を出すことですから、聞くスキルが大切なわけです。
一般的にはコンサルタントは営業マンのように、喋る仕事だと思われがちですがそうではありません。
例えばヒアリングの段階であれば、クライアントの話を聞くのが8割、残りの2割が話をするようなイメージです。
「このようにお話されていましたが、それで合っていますか?」
「もう一度ここだけお聞きしてもいいですか?」
という感じで聞きながら進めるイメージです。
ですので、適性ということで言えば、話をちゃんと聞ける人、ということになります。
話がまわりくどいのは直せば済む話です。
具体的に、どうすれば直るのかというと、先に結論を言うようにして、その理由が3つあることを続けて話します。
この話し方の癖をつけておくだけで、まわりくどい話し方が改善されます。
「結論から言いますと、○○です。その理由は3つあって、まず△△だからです」といった構成で話す癖をつけてください。
言い方の流れの話しなので、実際には理由が3つ無くても問題ありませんし、聞いている方は、理由の数そのものに注視していません。
話がまわりくどい人は、結論を最後に持っていきがちですが、結論を先に言うようにするだけで改善されます。
コンサルタントとして、クライアントの話をどう聞くのが良いのか、実はたった1つしか答えがありません。
それは「最後まで話を聞いてから、質問を考える」ということです。
これがとても大事なことで、多くの人は話を聞きながら次の質問を考えてしまっているんです。
人と話をしているとき、話を聞いていない人って気づきませんか?
話をしているときに、その話をしっかり聞かず別のことを考えていると、意外と相手にバレているんですよ。
それは信頼関係に関わるので、コンサルタントとしては良くないこと。
最後まで聞いていると、間が空いてしまうことも出てきますが、それは全く問題ありません。
むしろ、しっかり考えて聞いてもらえていると思ってくれます。
しっかり最後まで聞けているからこそ、正しい処方箋を出せるわけです。
コンサルタントに向いている人、適性がある人は「しっかり話を聞ける人」です。
コンサルタントの仕事は、話すことではなく聞くこと。
話すときに回りくどくなってしまう場合は、結論から話してそのあとに理由を話す構成にすることで改善できます。
また、話をしっかり最後まで集中して聞くようにして、質問はそれから考えるよにします。
クライアントが話している途中で、質問を考えたり別のことを意識すると、それが相手に伝わってしまいます。
話を最後までしっかり聞いたからこそ、正しい処方箋を出せるようになります。
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