From:中谷佳正
最近、毎月1度、WEB関係のコミュニティをやっているんですが、結構メンバーが面白いので僕の中での楽しみの1つとなっています。そこの参加者に再現性のあるSEOを実行できる人がいて、その方から情報をもらったのですが、彼が曰く、今、地域ビジネスが危ないらしいという興味深い話を聞いたので少しシェアしたいと思います。
地域ビジネスが危ないというその理由は・・・
ニッチという言葉は聞いたことがあると思いますが、僕がナビゲーターをしているリッチ・シェフレンが得意とするビジネス戦略の方法でよく使われているキーワードです。ご存知だと思いますが、ニッチというのは、隙間という意味で、マーケティング的に言うなら、大企業がターゲットにしないような市場のことを言うことが多い。要するに、大企業にとっては大したお金にならないだろうからって言う理由で、見過ごされている市場であったりするんですが。そのニッチを見つけて、僕たちのような中小零細の企業はビジネスを展開すれば、小さい市場だけれども1番になることができるよねっていうのが主旨。。。なんですが、、、今そのニッチにも大企業が攻め込んできているという話。
というのも、最初はニッチな市場であったとしても、そこでブイブイいわせてると、大企業の目にも入ってくるわけです。
「お、あいつら何か羽振り良さそうやな、ちょい見てみるか・・・」
って感じ。本当にそんな感じかは知りませんが、大企業は無秩序に資本に物を言わせて市場に乗り込んできます(笑)
今のSEOというのはコンテンツSEOというのが主流。つまり、良い質の記事を書いて、それを投稿することでアクセス数を稼ぐという方法なんですが、、、結局のところ人手がかかります。だから、コツコツとやっていくのが基本なんですが、大企業というのはそれをお金で解決してしまいます。資本力でもって、大量に人を雇って、大量に記事を投稿して、検索順位を上げていく。そうやって、ニッチな市場で活躍していた人達から、市場を奪っていってるんだそうです。
すると、どういうことが起きるかというと、今までニッチで活躍していた先駆者達は、サブニッチを作るという手段に出るわけで。これは別に、SEOの世界にだけ存在する話ではなくて、一般市場でも同じこと。ニッチ市場が飽和してくるに連れて、段々と競争も激しくなり旨味がなくなっていく。。。すると、ニッチの中のニッチを攻めるようになっていくわけですね。
なぜなら、その時点で新規参入してくる強者に対抗できるだけの力を付けていれば良いですが、もしそうじゃなかったら完全に強者に市場を奪われてしまうから。。。だから、そうなる前に、サブニッチを作って、そこへ避難するわけです。
で、今回のSEOの話も同じ感じで、ニッチに大企業が攻め込んで来てるから、太刀打ちできないってことで、多くの「有能な」先駆者達が地域というサブニッチに移動してるんだそうです。
これが意味するところは、、、要するにスライド現象が起きるってこと。分かりやすく言えば、今まで地域に関する検索結果で1位を取っていた地域ビジネスのオーナーが、その地位を奪われるってことです。
ニッチに攻め込んできた大企業がSEOの有能な先駆者達から市場を奪ってしまったように、今度は有能な先駆者達が地域ビジネスのオーナーから、検索順位の1位というポジションを奪っていく現象が起きていくって話。。。
ちなみに、僕の友人でその昔SEOを駆使してネット通販をやっていた人が居るのですが、その友人はGoogleによる検索順位の結果が変更になったせいで、1位だった検索結果が10位とか20位とかになってしまった。結果、月商1000万円あった事業が200万円になった。。。年間で売り上げ1億円の損失です。僕は煽りとか脅しとか好きじゃないですけど、これが現実。より危機感を持ってもらいたいので例として出させてもらった訳です。
つまり、もし検索エンジンの検索結果で1位になっているからという理由で今の売上が立っているという地域ビジネスをあなたがしているのだとしたら、、、結構危ないかもしれません。
彼らは大企業に勝つことはできないとはいえ、全国レベルで戦っていた有能な人たちです。スポーツで言うなら、全国大会で入賞するようなチームが、地方大会に続々と参戦してくるイメージですね。。。
正直な話、SEOで対抗するというのは、かなり厳しいんじゃないかと。大企業が資本を投下して攻め込んできたというのと同じように、有能な彼らもまた大企業ほどではないにしても、資本を投下してSEOは実施しています。もはや、SEOは無料でできる施策というレベルでは無くなっている。そんな状況で彼らに対抗して地域ビジネスのオーナーが、ノウハウも経験も知識もないままにがむしゃらにやったとしても。。。というのが、僕の見解です。
こうなってくると、考えられる対応策は簡単に考えて3つほどに絞られると思います。
有能な彼らを味方にする
有料広告に力を入れる
顧客の維持率を高める
1はそのままですが、自分たちの陣地に攻めてきた敵と同盟を組むってことですね。指をくわえて市場を奪われていくよりは良いかもしれませんね。
2は先ほど例に出したネット通販をしていた友人が言った言葉で印象的だった「あの時に、もっと有料広告で集客する方法を知っていれば・・・。」と。
地域でSEOを無料で行える戦術だと重宝しているのであれば、今のうちに有料広告を積極的に使えるようになっておいた方が良いということ。
3は少ない新規顧客でもリピートしてもらって利益が出せるようにすると言うこと。検索順位が1位から下がっていくにつれ、新規顧客が来てくれる数は目に見えて減っていきます。もし、現状で維持率が低いのであれば、常に新規顧客が来てくれないとキツい。。。顧客フォローをしっかりやることで、改善していくということですね。
いかがでしたか?
もしあなたが地域ビジネスをやっていて、検索エンジンによる検索結果が1位だからという理由であぐらをかいているなら気をつけた方が良い。全国大会で入賞するような連中が、あなたのポジションを虎視眈々と狙っているかもしれません。余裕のある今のうちに、対応策を進めておきましょうね。
– 中谷佳正
P.S.
ほとんどの人がピンチになった時に動き出すので、リソースは小さく苦しい展開を強いられてしまいます。今、良い状態だと思うのなら動くには最適ですね。
P.P.S.
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