From:中谷佳正
最近、僕がやっている中谷塾というグループコーチングのメンバーが集まるコミュニティーで面白い話を聞きました、、、
「最近、何かいいアイデアってある?」という質問に対してメンバーが「サーティーワンって結構参考になりますよ」と教えてくれたんですが。サーティーワンってあのアイスの?と聞くと、そうらしいです。。。そこで調べてみると確かに色々と参考になることが色々と出てきました。
話をする前に先に言っておくと、僕たちのような中小企業の経営者が取るべき戦略は、異業種の戦術をパクる、というのが基本です。。。受け入れにくい言葉かも知れませんが。使える戦術を真似するというのは、いつの時代であってもセオリーですね、、、それでも受け入れづらいと言う方は、影響を受けるとか、学んで取り入れると言う言葉に変換してください(笑)
実際、ビジネスの世界では同業種の戦術をパクるのも当たり前です。例えば携帯キャリアの料金体系とか、docomoもAUもSoftBankもお互いに真似しあっていると思いませんか?SoftBankは、一時期、競合他社のサービスを24時間以内に自社に取り入れるみたいなことを言ってました、、、今、どうかは分かりませんが。。。ダン・ケネディはそうやって同業種でパクり合うのをマーケティングの近親相姦という表現を用いてあまりオススメはできないと言っていますが・・・今から話すことは、あなたの業界で使えそうなら積極的に使って欲しいと思います。くれぐれも「自分の業界は違う」なんて言わないようにしてくださいね(笑)
ということで、参考にすべきサーティワンの戦術を見て行きたいのですが、
まず彼らはスマホアプリを導入しています。昔はメルマガでやっていたと思いますが、今はアプリでオファーのメッセージを配信するのがメインになっている。このアプリを使うことでキャンペーン情報やクーポンなどを配信しています。
アプリはプッシュ通知機能によって、積極的に顧客の目にメッセージを見せることができるので、最近は導入している企業もちょこちょこ見かけますね、、、
サーティワンはスマホアプリだけじゃなく、LINE@も導入しています。登録するとLINEスタンプが貰えたり、こちらもキャンペーン情報やクーポンの配信などが行われるみたいです。
LINE@というのは、開封率が限りなく100%に近くなる可能性がある。この開封率は今までのメールなどと比べると圧倒的。。。恐らくアプリよりも導入するハードルが低いので、小さな店舗などでも最近は使われている印象です。
実際に行っているキャンペーンを見ていきましょう。実際にやっているのは誕生日にレギュラーサイズのアイスが1個無料で貰えるというクーポンの配布です。同伴1名まで同時に使えるみたいなので、実質は2個無料で貰えます。なので、恋人同士で行って仲良くアイスをもらうなんてことができる。。。
この誕生日にキャンペーンを仕掛けるというのは、色んな業種で活用できるはずなので学ぶべきところは多いですね。
もちろん、無料オファーだけじゃなくて、割引クーポンだったり、何か特典をプレゼントするとかでもいいかも知れませんね。大事なのは、お客さんの誕生日というイベントを利用するって事。。。
1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月と年に7回ある31日と3月1日は、ダブルコーン、ダブルカップというサービスが通常価格の31%オフになります。これは、ブランド名でもあるサーティワン(31)にちなんだキャンペーンです。ちなみに、サーティワンの由来は「1ヶ月(31日間)毎日違った美味しさを楽しんでいただきたい」ということらしいですが、実際には32種類か28種類のアイスをおいてある店舗が多いらしいですね、、、
このアイデアはブランド名にちなんでいるので真似しにくいと感じるかもしれませんが、感覚的には企業側や店舗側の記念日を利用するといいですね。創業日とか開店日とか、周年イベントと組み合わせると上手くいくかも知れません。。。
5月9日の「アイスクリームの日」には、「お客様感謝デー」ということでレギュラーシングルコーンのアイスが、脅威の100円という価格で食べることができます。あまりにも圧倒的なので、行列ができて、その行列が話題になることも。。。しかも、実施時間が店によって異なったりするので、希少性なども相まって毎年お祭りと化してます。
何か関連のある◯◯の日を見つけて、強力なオファーをすると話題になるかもしれません。ちなみに、◯◯の日という記念日は日本記念日協会というところに申請すると、1件10万円で登録してくれたりします。つまり、関連のある記念日がないのであれば、作ってしまってもいいってこと(笑)審査もあるみたいなので何でもいけるわけじゃなさそうですが、思い切ってチャレンジするのもありかもしれません。。。
ダブルの値段でトリプルにすることができるキャンペーンです。要するに、2個買ったら、3個目が無料というオファーですね。
これは、buy 2 get 1 freeキャンペーンという形で有名な戦術。最近よく見るのはピザのお持ち帰りで同じ内容が使われてます。ただ、ピザの場合は2枚買うと2枚目が無料という形なので実質は1枚あたりが50%オフです。つまり貰えるお金は1枚分です。サーティワンの場合は、2個買うと3個目が無料という形なので、ピザの場合と違って貰えるお金は2個分です。似てるようでサーティワンの形式の方が利益は出そうですね。もちろん、粗利率の割合にもよるんですが。。。1回の購入金額を増やすことができる戦術なので、複数販売できる商品であれば取り入れても良いかもしれません
サーティワンのアイスには季節限定商品というものがあります。レギュラー商品に加えて毎月入れ替わる商品があるのですが、その時に食べ逃がすと次にいつ食べられるか分かりません。根強いファンは、この季節限定商品を食べたいから毎月通うことになります。
これは希少性を利用した方法になるのですが。この機会を逃すと手に入らないかもしれないという損失を恐れる心理を活用してます。しかもサーティワンが上手なのは、この季節限定商品が複数あることです。1つだけであれば食べるか食べないか、といった選択になるんですが、複数あるとどれを食べようかという選択になるので、より購買行動に結びつく可能性が高いです。さらに、来店して1回で食べたいフレーバーが食べきれなかった場合は、もう1回来ようと思わせることができるのでスゴイ。。。別の業種でわかりやすくこの戦術を取り入れているのは、マクドナルドの月見バーガーとかかなと。
こんな感じで可能なのであれば、季節限定商品といったラインナップを揃えることで、リピーターを生むことができるかもしれません。
他にも気になる要素はあるのですが、言い出したらキリがないので、この辺にしておきます。忘れないでいただきたいのは、今回の話を「自分の業界は違う」といって、何の参考にもしないというのは勿体無いって事。。。何かしら、自分の業界で使える方法があるんじゃないかと考えるようにしてもらいたい訳です。
今回の話をきっかけに、異業種の戦術が自分の業界で何か使えるかもしれないという視点で見れるようになって貰えたら嬉しい限りですが、、、
-中谷佳正
P.S.
ちなみに冒頭に出てきた、中谷塾ではデザイナーや制作会社、WEBコンサルタントなどが集まり一緒に戦術をパクり合っています、、、うっすらでも興味のある方は下記をクリックしてください。
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