From:西埜巧祐
@心斎橋のスタバより・・・
僕らが使っているマーケティング。実は、大統領も使っています。彼らは寄付金を、マーケティングを使って集めています。海外の選挙では、マーケティングを使って寄付金集めや、その寄付金を上げる努力をしています。そのマーケティングを、紹介したいと思います。
実は、これから紹介するマーケティングによって、なんと57億円もの寄付金を集めることができました。
これからお話しするオバマ大統領の選挙戦の話は、下記の本から。とても良い本なので、紹介します。
「”部長、その勘ズレています! ー部長、その勘はズレてます!―「A/Bテスト」最強のウェブマーケティングツールで会社の意思決定が変わる” 著者:ダン・シロカー ,ピート・クーメン 新潮社 (2014/6/18)」という本です。この本から引用・要約をします。
(引用・要約 ここから)
『2007年の大統領選挙の出馬表明の時、予備選挙で彼に勝機があると見込んでいたのは、アイオワ州の地元紙だけだったそうです。
*予備選挙とは、アメリカの政党内で大統領候補を選出するための選挙
当時、選挙に寄せられる寄付には二種類あります。オフラインでの寄付と、オンラインの寄付です。オンラインの寄付は、メールのニュースレター購読者から寄せられていました。その購読者になるには、オバマ大統領の選挙のHPに訪問し、メルアドや名前を登録をしなければいけません。
これは、私たちの世界で言う、ランディングページ(LP)ですね。きっとこの記事を読んでいるあなたも、見たことがあるのではないでしょうか。(簡単にいうと、こういう感じ:https://www.theresponse.jp/school/marketing/webner/index.php?ts=blog_side)
これが選挙の時にも使われているのです。当時の担当者は、ここで歴史に残る疑問が浮かびました。本当に素朴な疑問です。
「LPのボタンって、これでいいのか?」
と言う疑問です。LPの「登録する」と言うボタンは、本当に適切なのか?一人でも多くの支援者を集めるか?一ドルでも多くの寄付金を呼び込めるか?この担当者の選挙の知識は0。選挙キャンペーンで、改善策を提案し、上層部を説得できるだけの知識はありません。どうやって答えを見つけるか?
「テストしかない・・・」
と、彼は考え、提案をしました。彼はありとあらゆることをテストしました。その結果、見つけたボタンや背景画像の組み合わせによって、CVRが大きく改善しました。驚くべきことに、、、、
(引用はここまで)
これを読んだ時、「57億円!?桁が違うぞ。こんなに変わるものなのか・・・。」と衝撃を隠せませんでした。どんな詳しいテストをしたかは、本の方に詳しく書いてあります。
が、ここでお伝えしたかったのは、いかにテストの力が強いかと言うことです。大統領選挙でもテストが使われ、その効果が証明されたと言うことは、マーケティングの歴史でも、かなり有名な話になっています。
さて、じゃ次のマーケティング戦略を・・・。
*6/6時点:ドナルド・トランプ氏の選挙ページ(https://secure.donaldjtrump.com/we-made-history)より引用。
これは、トランプ氏との寄付を集めるページです。よく読んでみると、こういうチェックボックスがあります。
「毎月、定期的に寄付をします」
そう。彼は継続課金のモデルを使って、寄付金を集めているのです。驚くかもしれませんが、事実です(書いていて思い出しましたが、赤十字やユニセフにも、継続課金で寄付を集める仕組みがありました)。
寄付を、このように集めているのです。すごいと思いませんか?一見、継続課金というのは、ニュースレターとか、そういう定期的に出すものに使われます。でも、選挙でも使われているのです。僕らが使っているマーケティングですが、このように選挙でも使われているのです。
効果の数字については、調べられていませんが、明らかに一定数はいるでしょう。そして、その定期的な寄付によって、安定した選挙資金が手に入ったことは、想像に難くありませんよね。
ABテスト、継続課金、この2つをご紹介しましたが、どれを使うことができるでしょうか?ABテストは、どんなビジネスでも使えます。でも、実際にやっている人は本当に、本当に、本当に、、、、、少ないです(本当です。ここまで言うのですから、、、)。
昔驚いたのは、とあるPPCの運用をしている会社すら、「あまりやっていないですね」と言われた時でしょうか。「それが仕事ちゃうんか…」と思いましたが、昔の話です(もし外部の人にお願いをしているなら、聞いてみるといいかもしれませんね)。
そして継続課金。寄付でも継続課金は使われています。何を価値とするかは、ビジネスや考え方次第です。でも、導入すれば、安定した売上が出るようになります。
今日お話ししたマーケティングは、どんなビジネスでも使えますし、使えば効果が大きいものです。チャレンジしてみませんか?
ー西埜巧祐
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします