From:北岡秀紀
マーケティングを勉強すると、「差別化」「USP」etc他社との違いが重要である、ということを繰り返し学びます。
なので、違いを考えてみるわけですが。。結局、ありふれたものばかりで違いになるようなものが思いつかない、と悩んでいませんか?
安心してください。
そういう社長、めちゃくちゃ多いです。
私自身、「違いが重要」とクライアントに言いながら、自分の違いが見出せず悩んでいた時期もありました。
でも、10年以上コンサルティングをやってきてわかったことがあります。
こと年商数千万円とか2,3億円程度くらいまでなら、違いなんて考えなくても構わない、ということ。
もちろん違いがあれば、あるに越したことはありません。
たった一つの違いが数十億円、数百億円のビジネスに変えてくれることもありますから。
でも、ハッキリ言って、そんな違いを初めから持っている会社なんてまずありません。
では、どうやったら違いが生まれるのでしょうか?
世の中で出回る「違い」でドカン!と売上があがるストーリーを見直すとよくわかります。
お客さんからやたら褒められる。
気がついたら、ある属性のお客さんだけが偏ってやってくる。
思ってもみなかったような使い方をしているお客さんがいる。
お客さんから何気ない一言をかけられる。
それをヒントに違いが見つかるんです。
そう、違いは「生まれる」「作る」のではなく「見つける」んです。
もちろん新しい技術を使ったようなベンチャーは「作る」場合もありますが。
ありふれたビジネスをしていて、どうやってマーケティングで売上をアップするのかを考えているような我々の場合は「見つける」んです。
差別化を考えるためのフレームやツールも大半が後出しジャンケン。
役に立たないとは言いませんが、使えるシチュエーションはかなり限られています。
あなたがそのシチュエーションに立っている可能性はかなり少ないでしょう。
ここまで話せば、違いの作り方はもうわかりますね。
目の前のお客さんに対しどうやって喜んでもらえるか考えること。
そして、お客さんとのコミュニケーションをとること。
これだけです。
お客さんとの関係を築く中で違いは結果として見つかるものなんだ、と考えるくらいがちょうどいい。
もちろん見つけようとする姿勢は必要ですが。
違いに限らずマーケティングの問題は、お客さんとの関係の中にしか答えはありません。
あなたに利益をもたらしてくれるのは、お客さんなんですから。
違いではなくお客さんに必死になりましょう。
-北岡秀紀
追伸
お客さんとの強固な関係性を築くこと自体も違いになります。
ホスピタリティで有名な外資系ホテルがありますが、それは好例ですよね。
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