From:北岡秀紀
先日、ある方に誘われて経営者が集まる会に参加しました。
エステ経営、美容室経営、システム会社経営、製造業、塾はたまたキャバクラ…なかなか幅広い業種の方が集まっていました。
彼らは共通して、同じ業界の中でも高い利益率を誇っている優秀な方ばかりです。
色々話す中で全員に共通していたことがあるよね、という話になりました。
それは・・・自分のビジネスのコアを商品・サービスではなく、コミュニケーションと考えているということ。
例えば、キャバクラ経営の方の話が典型例でした。
ナンバー1になる女性って綺麗な女性のような気がしますよね?
でも、実はそうではなく、どちらかというと普通な感じの子が多いそう。
むしろ綺麗なだけの女性は意外に成績が振るわない。
で、結局、見た目よりも一緒にいる時間の心地よさのほうが重要だということに気付いた。
そこで女性たちにあるコンサルタントを呼んでコミュニケーションの勉強をさせた「その日から」、女性の平均売上がアップしたそうです。
また、美容室。
近隣の同業者から一目置かれるほどの腕をもつ美容師…よりも腕は並のある美容師の方が人気がある、とのこと。
写真も見ましたが、見た目もぽっちゃりしていて、小ぎれいにしていますが男前とは言い難い。
でも、彼は徹底的にお客さんの希望を聞く。
それだけでなく、その希望があっているかどうか、「こんな感じ?」とスケッチブックに絵を描くということまでするそうです。
お客さんが求めているのは最高の商品・サービスではありません。
お客さんにとって「最高と思える」商品・サービスです。
あなたが最高の商品・サービスを作ったとしても…
それがお客に伝わっていなければ意味がない、ということ。
実際、お客さんに「最高」ということが伝わることはほとんどありません。
例えば、多くの人は「ウチのラーメンには化学調味料は入っていません」と書いていなければ、化学調味料が入っていないことに気づかないはず。
もちろんあなたが食の仕事をしていたり、食に対してこだわりがあるなら気付けるかもしれませんが…
それだけの勉強や関心を持っている人は数が少ないわけです。
多くの人が好きな食であってもこんな有様。
なら、あなたの商品・サービスが最高であることを理解するまで勉強してくれることなんてありえません。
だから、そこで武器になるのがコミュニケーション。
たとえあなたの商品・サービスが業界で最高のものではなくても、「お客さんにとって」最高であることは伝えられます。
また、極端な話、多少、質が落ちる商品・サービスであっても、共感してくれる人、好きな人が勧めるものであれば、自分でそれを何らかの言い訳をしてでも買います。
自分のビジネスをコミュニケーション業と捉えてみてください。
・お客さんにとってピッタリの商品・サービスと伝えるには?
・お客さんに「私にことを分かってくれる」と共感を感じてもらうには?
・お客さんに自分たちのことを好きだと思ってもらうには?
何をすればいいのでしょうか?
ぜひ考えてみてください。
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