From:リッチ・シェフレン
今週は、先週に続き、情報過多の時代に生き残る方法についてお話します。まずは先週の続きで、「多くの人が情報過多によって身動きがとれなくなってしまったか?」についての6つの原因のうち、残りの3つについてお伝えします(ちなみに先週お伝えしたのは「1. 私たちの処理能力を上回る情報量がやってくる2. 頼んでもいない情報が向こうから勝手にやってくる3. 情報が更新されるスピードが加速し続けている」の3つです)。
これは単なる需要と供給の問題です。これまでもそうでしたし、これからもずっとそうです。世の中の情報が増えるほど、私たちはその情報を軽視するようになるのです。ですが、例外が1つだけあります。それは、受け取る情報が自分にとってはっきりと重要なものである場合です。
ところが、私たちが自分にとって重要な情報に注意を払う際にも、問題があります。それは、自分が探している重要な情報と完全に一致するものを見つける前に、イライラして、あるいは邪魔されて、諦めてしまうという問題です。
先ほども書きましたが、現在利用できる検索ツールはたいてい、あなたが探している情報について、できる限り関連性の高いものから順に表示してくれます。しかし、それらの検索結果をもってしても完璧からは程遠いのです。
さらに問題なことは、関連性の高い情報を表示してくれるツールのせいで、私たちの集中力の限界が以前より早くきてしまうことです。あなたは、グーグルで何かを検索し、表示された情報を最初からクリックして内容を読んで行くときに、2ページ目まで集中力が続きますか?
当然のことです。というのは、誰かが何かを言うと、別の人がそれと正反対のことを言って、あなたに注目してもらおうとするからです。それに、言うまでもなく、どちらの人もあなたよりはそのことについて知識はあると思われるので、あなたはますます混乱し、イライラするわけです。この状況は現在でも変わっていません。
当時の私は、最新の技術や情報に遅れずについていくためだけでも、近い将来ますます多くの情報が必要になるだろうと考えていました。あなたが自分の人生やビジネスにどれほど素晴らしい情報を取り込もうとしているかによりますが、情報ニーズの高まりは、現在でも変わりません。ただ、1つだけ注目に値する例外があります。
それは、情報ニーズは世代によって異なることです。恐らく50歳以上の人なら、テクノロジーの進歩にそのうちついていけなくなると思いながらも、必死にがんばっているのが実情でしょう。ですから、そういう人たちにとっては「よりシンプルであること」が効果的なキャッチフレーズになっています。
50歳以下の若い世代なら、より革新的なテクノロジー、そしてその結果として、より多くの情報を歓迎し、活用する可能性が高いと言えます。また、ミレニアル世代、別名、Z世代とかi世代とか言われる、2000年以降に成人した世代は、自分専用のデジタル媒体がない世界など考えられません。彼らは、より専門的な情報を手に入れたいと思っています。
以上、私が当時、レポートの中で説明したあらゆる原因によって、あなたの見込み客の「注目」は、当時も現在も変わらず、最大の価値があるものなのです。
私にとって「マーケティングとデザインの魔術師」と言えるアランが、ベータテストをやっている、ある時間追跡製品について先日話してくれました。
私が興味を惹かれたのはそのソフトウェア自体ではありません。コンピュータに取り込める時間追跡アプリはすでにたくさんあり、真新しさはありませんからね。そうではなくて、私がユニークだと思ったのは、このソフトウェアにはブレスレットが付属品としてついてきて、アランはそれを仕事中に身につけていることです。
アランは自分が達成したいパフォーマンスのパラメーターをソフトウェアに設定します。ソフトウェアとブレスレットはワイヤレスで接続されていて、アランがやるべきことをやっていないと、ソフトウェアがそれを認識し、ブレスレットにシグナルを送り、ブレスレットがアランに小さな電気ショックを与えるのです。
仕事中にFacebookのページを開くと。。。ビビ!
さて、この製品が成功するかどうかは、私にはわかりません。私たちの中には、こういう風に監視されることが役に立つ人もいるのは確かです。ここで印象的だったのは、私たちの集中力や注意持続時間がそれほど低下してしまったということです。まるで飼い犬が逃げ出さないように首輪をつけるように、「電気ショック」を与えるブレスレッドに相当するモノが必要なほどにです。
このように、「アテンション・エイジ」は現在も堅調で、相変わらず私たちの人生を振り回しているのです。ぜひ、私のアドバイスを参考にして、できるだけ情報過多に振り回されないようにしてください。
大きな利益とその向こう側へ
リッチ・シェフレン
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