From:北岡秀紀
私のコンサルティングはよく変わっていると言われます。
その理由のひとつに業績アップ以外の相談がやたらと多いことが挙げられます。
例えば、彼女のことであったり、夫婦仲を改善することであったり…
今、最上位クラスでは希望者にダイエットの指導をしています。
このダイエットは、●●ザップ的なキツいのではなく、ちょっとした習慣を変えることで無理なく痩せるということをコンセプトにしています。
まだ始めて3週間程度ですが、体重、体脂肪率、腹回り全て順調に痩せていっているようです。
で、このダイエットをしている一人がこう言いました。
「結果が数字に表れるとうれしいです。」
実践上の質問もふまえ、あきらかにモチベーションがあがっているのが文面からだけでもよくわかります。
コンサルタントとしては、嬉しい瞬間のひとつです。
数字の計測をすることはマーケティングの基本。
「わかってるわい!」と思いつつやっていない人が多いのが、この数字の計測。
数字を計測する理由は、ビジネスを改善するため。
まぁ、これがもっとも重要だし、それが目的と言ってもいいでしょう。
しかし、数字にはもうひとつ重要な役割があります。
それが、モチベーションを継続することです。
多くのことで我々は3日坊主になります。
日常のビジネスの改善も同様。
大切なのはわかっているけれど、後回しにされることのひとつです。
大切なはずの改善が続かない理由はシンプル。
その行動がゴールにつながっていることを感じられないからです。
欲しいゴールに向かって順調にすすんでいるということがわかれば、モチベーションは一気に下がりにくくなります。
仕事は長期戦です。
今日、とった行動が明日すぐに結果に現れるということはまずありません。
でも、確実にゴールにつながっていることは間違いありません。
(それがあさっての方向の行動であっても「そのやり方は違う」ということを知ればゴールに近づいているわけですから。)
ただ、ゴールにつながっている、向かっていることを体感できていないだけです。
冒頭のダイエットの例を考えてみると…
食事を変えた、運動してみた。でも、体重が落ちていないように見えるかもしれません。
それは勘違い。
正しく食事を変えて、運動をして体重が落ちない、痩せないなんてことはありえないです。
それは単に見た目が単に変わっていないだけ。
少なくとも体重計では測定できないレベルの0.01gとかは必ず痩せているわけです。
つまり、行動を継続していれば小さいですがゴールには着実に向かっているわけです。
だから、数字を計測するなら、なるべく細かい目盛りで計測すべきです。
そうすると小さな変化に気付きやすくなります。
例えば、今まで1%だった反応率が1.05%に変わったとすれば、5%の売上がアップしたことになります。
でも、数字を見なければ、体感としてはドバっとお客が来るわけではありません。
なので、何も変わっているように感じません。
結果、5%の売上をアップした施策をいつのまにかやらないようになってしまうわけです。
特に小さな会社の場合、社長ひとりがマーケティングをしている、ということも多いでしょう。
社長の立場上、無理矢理やらされる環境にありません。モチベーションも下がりがち。
だからこそ、この数字を計測することで「続けられる体質」をつくっていく。
その意味でも数字の計測は重要だってことです。
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