From:ダン・ケネディ
世界最強の投資家と呼ばれるウォーレン・バフェットは、彼と一緒にランチをする権利をチャリティオークションにかけていることで有名です。
前回のオークションの時にCNNのテロップで告知を目にしたのでオンラインで値段を確認してみたところ、なんと25万ドル(約2500万円)以上の値段で落札されていました。もし8人でお金を出し合ったとしても、ひとり3万1250ドル(約312万5000円)というすごい金額になります。
もし私がこのランチに参加できるとしたら、またとない機会に大金をつぎ込むのですから、たくさんの質問を彼に浴びせることでしょう。
ところが私たちが行っている電話セミナー「Gold+」では、せいぜい2人のメンバーが質問した後は質問が続かなくなることが良くあります。とんでもない話だといつも思います。
もし私がティム・ポールソンやロバート・リンガー、ロリー・ファットやビル・グレイザーといったセミナー講師の面々と話をする機会があれば、競って最初の質問をし、その後さらに質問できるよう列に並び直すでしょう。
私は、頭が良く成功している人に質問をするのがとても好きなのです。
私が「SUCCESSツアー」にて講師として参加した時には、控え室でダラス・カウボーイズの元監督であるトム・ランドリーやジョー・モンタナ、ゲリー・スペンス、デビー・フィールズといった人々に直接質問をできるという素晴らしい機会に恵まれました。
私はこういう機会に恵まれたときには、必ず質問を1つ、うまくいけば2つ投げかけることにしています。
おかげで、湾岸戦争時にアメリカ中央軍司令官だったシュワルツコフ大将にした質問の回答は、今では私の講演の一部となっています。
元国務長官のヘンリー・キッシンジャーにした質問の回答は、私のビジネスを革命的に変化させました。
アメリカンフットボールの監督ジミー・ジョンソンからの回答は、私のクライアントが抱えていた雇用の問題を解決しました。
ところで、私は旅行の時に空港で誰かに迎えに来てもらうことがあまり好きではありません。というのも、誰かに送迎してもらうと飛行機が必ず遅れるというジンクスがあるのです。プライバシーを重視したいという面もあるのですが、空港の送迎を誰かにしてもらうことは私の中ではとても縁起が悪いのです。
ところが結構な頻度で、なんとかして私の空港の送迎をしようとする人が現れます。厄介にも泣き落としや懇願などあの手この手を使って、私に質問する機会を伺っているのです。
数年前のことです。私が講演を終えて外に出ようとすると、ある人がリムジンを用意して待ち構えていました。ここまでしてもらうと、さすがに送迎を断るわけにもいきません。よく考えたものです。
あえてここで断言します。昨今のアメリカでお金を持てないということは、誰のせいでもなく自分自身のせいなのです。(育った環境がとても悪く、機会を与えられることもなかったという人を除いて)。
人生の目標に向かって前進できない人には、2つの大きな原因があるのです。
1つは、自分に必要な情報を自分から探し求めたり、他人に教えを請うたり、という努力をしないこと。
もう1つは、手に入れた素晴らしいアイディアを実行に移さないこと。
大成功を収めている人たちは、情報というものを重んじ、大切に取り扱い、価値を見出し、常に探し続けています。彼らは情報に対して尋常ではない好奇心を常に持っているのです。
子供はいろいろなことに興味を持ち、たくさんの質問を大人たちに投げかけてきます。しかし、成長していくうちに、慢心や怠け心、忙しさにかまけて質問することをやめてしまいます。とても残念なことです。
もしあなたが質問をしたい相手に出会ったのに、特に質問が浮かばなかった時のために、今回は一般的に使える質問をいくつかお教えしておきましょう。
これから挙げるものは、特に私が気に入ってるものです。
ー 自分自身のモチベーションをどのように上げていますか?またはどのようにモチベーションを持続させていますか?
ー もしあなたが今の知識を持ったまま最初から始めるとしたら、どこをやり直したいですか?
ー 去年1年間でビジネスもしくは経済の分野でした一番の発見は何でしたか?
ー 私は「X」をビジネスにしています。もしあなたが同じビジネスの分野にいたら、どうやって他社と競争しマーケットを独占しますか?
ー あなたがビジネスをする上で最も恐れている3つのこと、そしてあなたの成功を脅かすかもしれない3つのことを教えてください。また、それが起こった時はどのように対処していますか?
ー 人生で一番がっかりしたことは何ですか?また同じことが起きないように気をつけていることは何ですか?
ー あなたと同じビジネスの分野であなたが他の人よりも抜きん出ていると思うことは何ですか?
「Gold+」のメンバーの中でも、ティムとジョーはずば抜けていると思います。その秘密は何だと思いますか?
私は、彼らからのディナーへのお誘いにはできるだけ乗らないことにしています。なぜなら、どんなにカジュアルな場でもどんなに短い時間でも、彼らから質問攻めに合わなかったことは今までに一度としてないからです。
【ザ・レスポンス】の最新記事をお届けします