From:西埜巧祐
バキ!!!
「あ、、、、」
ついさっき、隣の机においてたバッグが見事に落下しました。お気に入りのパン屋のカウンター席のようなところで仕事をしていました(パン屋と言っても、ほぼカフェです)。隣の席が空いていたので、バッグを置いていました。コーヒーを飲みながら、良い感じだった時に、、、
「ガシャーーーーン」
と隣に置いていたバッグが落ちたのです…。中にはiPadPro、iPhoneが入っていました。壊れたら、どうしよう…と思っていましたが、iPadProは無事でした。でも、iPhoneを取ってみると、見事に液晶がこのように粉々になってしまいました。
これを周りに見せたら、「西埜さん強く押しすぎましたねー」と言われそうです。集中していた時に、ガシャーンだったので、気分はガタ落ちです。どうすんねん。この気分。という感じなのです。はぁ・・・。
きっとあなたも、不意に起きた出来事で、気分がガタ落ちになることもあるのではないでしょうか?でも、人間には、選択の自由があります。ある事実や刺激に対して、どう反応するかは選ぶことができます。世界ナンバーワンコーチ、アンソニーロビンズは、「あなたの意味づけが、人生の質を決める」。と言っています。
事実に対して、人がどう意味づけたか、どう捉えたかによって、その後の行動が変わる・感情が変わるというのが、彼が言っていることです(それによって、人生が変わる・・わけです)。
「iPhoneの液晶が壊れた」
これは事実です。これを変えることはできません。でも事実に対する、意味づけは変えられます。事実に対して、人間がどう考えるか、によってそのあとの行動や幸福感が変わります。
例えば今回のiPhone。捉え方によってはこう捉えることもできます。
「うわ、液晶割れた。今日1日、ずっとダメなんだろうな・・・」
という捉え方もできますよね。他にも、、、
「うわ、液晶割れた。多分スタートはダメだったけど、これから1日をかけてもっと良いことが出るだろう。こんなひどいことは起きないはず。前向きに切り替えよう」
という捉え方もできます。
今回の僕のケースでは、、、
「あー割れちゃった。まぁ、メルマガのネタが1つできたから、ラッキーかな。あ、そういえばこのiPhoneの契約更新の期限が、8月だったな。
そういえば、9月にアップルのイベントがある。そんときに、新しいの出るんじゃないかなぁ?もし出たら、そっちに乗り換えよう。良いタイミングじゃないか。液晶壊れても、動かせるんか。ラッキー。じゃ、問題ないな。どうせ連絡とかこないし」
という僕の考え方です。連絡がこないことについて、前向きに捉えられるのは特殊かもしれません。でも、僕は実際にこう考えました。現にこれで記事を書いていますからね。それも楽にパーーーーットかけています笑。物事の捉え方によって、次の行動が変わります。
ビジネスに、不意のトラブルはつきものです。トラブルが起きた時、どう捉えるかで行動が変わります。例えば、ある人のミスが出た時に、「こいつダメだな」と捉えるのか。それとも、「ミスが起こりやすいから、仕組みで解決した方がいい(人がダメでなく、システム・仕組みに問題があると捉える)」と捉えるのか。それによって行動が変わり、結果が変わります。
物事、予期せぬことばかりが起きます。出来事に対して、どんな捉え方をするか。それによって得られる結果が変わります。ある1つの事例を失敗と捉えないことで成功する人もいます。ある一つの事実に対して、違う捉え方をすることで、大成功したビジネスが立ち上がった事例もあります。捉え方次第で、売り方が大きく変わり、販売数が伸びることもあります。例を紹介しましょう。
ある研究者が、粘着力の強い接着剤の開発要求を受け、実験を繰り返していました。そうして、一つの試作品ができました。それを使ってみたら、、、なんと思惑で全然違うものができたのです。
「よくつくけど、簡単に剥がれてしまう」接着剤ができてしまったのです。接着剤としては、明らかに失敗作です。目的と全く違う接着剤ができてしまったのですから。でも、この研究者は、「失敗」と捉えませんでした。彼は、「何かに使えるに違いない!」と捉えたのです。
詳細のストーリーは割愛しますが、彼は周りの協力者がいろいろと試行錯誤して、完成したものがあります。それがみなさんも知っている「ポストイット®️」です(この接着剤のストーリーは、3Mの公式サイトより引用・要約しています)。
1849年、アメリカはゴールドラッシュで沸き立つ時期がありました。
「カリフォルニア州のサクラメントという地域で、金が採掘できる。これでみんな、大金持ちになれるぜ!!。そこに行こう!」と言って、夢を見た人が、大勢移住をしました。朝から晩まで、金を掘る人。だれもが億万長者の夢を見て、金を探していたわけです。
その時、同じゴールドラッシュの情報を聞いた人は、全く違うことをしました。金を掘る人たちを見て「彼らが使う作業着を売れば、ビジネスになるんじゃないか?」と捉えたわけです。彼は金を掘らず、別のビジネスを始めました。作業着を売ったのです。金を掘る人のために、頑丈なパンツを開発し、販売したのです。
ジーンズ、Gパンと呼ばれるパンツです。あなたもご存知かもしれませんが、このパンツを開発した会社は世界的に有名な会社になりました。その会社の名前はリーバイスです。
あなたもご存知かもしれませんが、僕はお客さんとよく会っています。それは、僕自身が楽しいのと、いろいろな発見があるからです。インタビューに応えてくれる方も、とても良い方ばかりで、本当に嬉しく思っています。
昔、僕がお客さんと話していた時に、よく聞かれることがありました。それは何かというと、「事例ないですか?」という質問です。どこに行っても、聞かれる。会話自体では、あまり意識はしていなかったのですが、どうも頭に残っていました。
あるセミナーで、事例の話が始まりました。その時、お客さんの食いつきが異様に違ったのです。だれもが前のめりになって、必死にメモを取っていました。
「もしかして、これを出せばヒットするんじゃないか?」
こう思って作ったのが、これです。
僕たちのお客さんで実践した人に、インタビューをしていました。その事例をまとめて、出したのです。その結果どうなったかというと、今までに比べて販売数が2倍になったのです。
一般的に、起こっている事実は、何も変わりはありません。でも、その事実をどう捉えるかによって、僕たちが取る行動が変わります。捉え方によって、何も行動が出ない場合もあります。捉え方によって、大きなビジネスが立ち上がったり、販売が2倍になったりするかもしれません。
きっとあなたは今、たくさんの出来事の真っ只中だと思います。それに対して、どう捉えるかで、行動が変わります。あなたは、今目の前で起こっていることに対して、どう捉えますか?答えは、どこかで教えてください。
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