From:北岡秀紀
ジャンクな食べ物って、食べている瞬間はめちゃくちゃ美味しいけれど、食べたあとに胃がもたれたり、しんどくなったりしますよね。
でも、ホントにいい食べ物を食べると、その瞬間はもちろんですが、食べ終わったあとも「こういうのを食べるために仕事を頑張ってるんだ」「なんか幸せな気分」というような余韻を感じます。
遊びもそうですよね。
その場限りの遊び(特に夜遊び)なんかすると、帰り道にむなしい感じがしたり「何をしてたんだろう…」という気分に襲われます。
でも、真剣に心の底から楽しめるような遊びをすると、気持ちを新たに仕事に取り組もう、という余韻を感じます。
また友人関係も同じ。
あまり良くない人といた帰り道は「時間の無駄だった」と後悔しますが、良い人と過ごした帰り道は「オレも頑張ろう」と余韻を感じます。
悪いものの大半はタチが悪いことに、やっているときは何かめちゃくちゃ気持ちよかったり、楽しかったり、強いプラス感があります。
そして、繰り返し悪いことをやっていると、その刺激を求めてハマってしまいます。
その意味ではドラッグなんかに似ているのかもしれません。
これ、実はマーケティングやコピーライティングでも同じです。
右に左にグワングワン煽ったり、過剰な約束をしたり、話を盛ったり…
その瞬間は売上があがるかもしれません。
でも、その後は…クレームや求めていないようなイヤなお客が入ったり、後悔すること請け合いです。
そして、何よりお客さんの立場になってみても、あまり気持ちのいいものではありません。
一方で、良いマーケティングやコピーができると、良いお客さんを集めます。
だから、お客さんといい関係を築けますし、結果、生涯価値もあがります。
また、お客さんの立場からみても、学びがあったり気持ちよかったりします。
ここでのキーワードは、そう「余韻」です。
その場その場だけの話ではなく、それを体験している瞬間・やっている瞬間ではなくて、それを体験した後・実行した後、どんな気分になるのか?ということ。
そして、ここまで挙げた例を見ればわかる通り、やり終わったあとの「余韻」がいいものは長期的に見ても良いものです。
後味が悪いものは、その場はいいけれど、長期的に見て何もない、場合よっては害悪すらあります。
長期的な視野に立って考えるのは大切だとわかっていても意外と難しいものです。
でも、「終わった後にどんな気分になるのか?」「余韻を感じられるか?」であれば近い未来ですから想像するのは難しくないはず。
何かをやる前・やっている最中に余韻に思いを馳せられるようになると、長期的に良いことを選択するのが簡単になっていきます。
これってクセですから、意識しようとし続ければ、簡単にできるようになっていきます。
ぜひ試してみてください。
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