From:北岡秀紀
「メルマガを1通書くのにどれくらいの時間かかりますか?」この質問、ほんとによくいただきます。
結論からいえば長くて20分くらい。通常は10分〜15分というところ。そんな風に答えると、そんな早さでとても書ききれないという反応をいただきます。でも、そんな風に反応していた人を追跡調査してみると…もともと1通書くのに60分以上掛かっていたのが2、3ヶ月後には30分近くで書けるようになってしまいます。で、もう少し経つと本当に15分くらいで書けるようになります。
何か早く書けるコツを教えたわけでも、テンプレートをお渡ししたわけでもありません。ただ、私が15分程度で書いているという事実を知っただけです。
ちなみに私が15分くらいの時間で書けるようになったのにも理由がありました。それは、小川さんが15分くらいで書いている、ということを聞いたからです。当時、私は1通30分くらいかかっていましたが、1週間後には15分くらいで書けるようになっていました。そして、その小川さんもある海外のマーケッターが15分だかそれくらいで書いているのを知って書く速度があがった、とのこと。(5年以上前の話なので正確なところは覚えていませんが)
つまり、上記の話の登場人物全員が15分という基準を持つことによって、一気に変化したわけです。だから、仕事には高い基準が重要です!と終わらせたいところですが…実はそれだと片手落ちです。高い基準に加えて、それを「達成できるという現実感」を持つことが必要です。上記のメルマガの話であれば、15分という(当時としては)高い基準がありました。それに加えて、目の前の人(クライアントにとっては私、私にとっては小川さん、小川さんにとっては海外のマーケッター)がその高い基準に到達しているという事実を突きつけられます。
結果、同じ人間なんだからいけないはずがないと15分で書ききることに現実感を持てます。結果、同じような速度でメルマガを書けるようになったわけです。「理論上は15分で書けるはず」とそれを実行できていない学者先生に言われてもきっと早く書けるようになっていません。
セミナーは懇親会が勝負、と私はアチコチで言っています。実は、その理由も「現実感」にあります。もちろん参加者同士の交流や講師からフォーマルな場では聞けない話を聞くことも懇親会の大きな価値です。しかし、「あぁ、この講師でもうまくいくなら私もうまくいく」という風に感じることがもっと重要な価値だと私は思います。セミナーではどうしても先生という目で見てしまいます。が、懇親会になると講師もかなりリラックスしますから、素の状態を見れます。そうすると講師も同じひとりの人間(!)だということがわかります。
そうなればしめたもの。自然と成果を出せるようになります。
社長という仕事をしていると自然と基準は高くなります。でも、そこに「現実感」を持てている人は意外と少ないです。
あなたの基準、そして目標には現実感はあるでしょうか??
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