From:西原　智

たくさんエピソードを頂き、ありがとうございます。先週から始まった「こんなマーケティング賞」。やはりどなたも面白い体験をされているなーと感じました。

さー、それでは「こんなマーケティング賞」受賞者の発表！

と行きたいところですが、せっかく頂いたエピソードなのでいくつかご紹介しましょう。

車のスピードを落とさせるための看板の話

私の見た看板にはなんと！「死ぬぞ！」とでっかく書かれていたのです。さすがにビックリしました。―――

どんなとこ通ったのですか！？（笑）箱根峠みたいなクネクネした道路ですか？それとも農村の奥地にある誰も通らないようなトンネルとか。。。

家族でバリ旅行に行った時のことです。

レストランで接客係の男性(現地の人)がツマミを持ってきたとき「コノ豆ハ小サイデスガ、オイシクナイデス」と一言。思わず笑ってしまいました。マイナスワードでも使いようだなと思いました。―――

似た体験が僕にもあります。海水浴に行った時に食べるスイカは甘くなくても、なぜか美味しく感じる。雰囲気がいいと不味さなんか一蹴してしまいますね。

先日旅行先でタクシーに乗ったときのことです。

後ろの席に座り、何気なく前を見たときに、ちょうど助手席の裏側にチラシを入れるボックスがあり、はがき大ほどの３つ折りパンフレットが頭半分ぐらい出ていました。思わず見てしまった私の目に飛び込んできたのは「痩せたくない人は見ないでください。永久保存版」。読み進めると、そのクリニックの院長の経歴と、３ケ月前にこのパンフレットを手にとり、見事ダイエットに成功した人の結果発表が！ビフォー・アフターの写真もたっぷりと６人分載っていました。もっとも笑えたのが、このパンフレットの写真の横に、「祝！１００万部突破！！大ベストセラー」の表記！ほんとかよ！と突っ込みました。―――

ダイエットを考えているなら思わず手に取ってしまうようなキャッチコピーですね。僕の父もキャッチコピーで思わず購入したモノがあります。僕の父は厳格で、絵に描いたような職人気質でしたが、お金が欲しかったのか「あなたもこの○○ストーンの入った神秘の財布で大金持ちに」なんていう怪しいキャッチコピーが目に入り、次の日にはその神秘の財布を購入していました。お、おやじ…

みなさんとてもユニークな体験をされているようです。ご紹介した方以外にも、たくさんエピソードを頂きました。本当はお寄せ頂いたエピソードを全て紹介したいところです。なぜなら、あなたのビジネスに応用できるアイデアがあるかもしれないからです。それはさておいて、では「こんなマーケティング賞」の発表と行きましょう。

今回の受賞者は……

tadashi さんです。

tadashi さんおめでとうございます。tadashi さんには、「インターネットマーケティング最強の戦略（本）」をお送りします。楽しみにお待ちくださいね。

それではtadashi さんが体験した「こんなマーケティング」とは…

「そば屋の看板とトイレ」

家族で出かけることになったある日の話です。東京の山手通りを車で走っていたら、路面沿いにある立ち食いそば屋の看板が目に入りました。お店の屋根に付けられていたその看板は、畳三枚分の看板で、その看板の3分の1がある標識でうめられていました、その標識とは…『トイレ有りますよ』気になったので、そば屋にいるお客を観察してみるとタクシーの運ちゃんが多い。私は「なるほど！」と思いました。実はこの看板「トイレがある場所はおさえておきたい」というタクシーの運ちゃんが求めている欲求を理解して、『トイレ有りますよ』というのを看板にデカデカとのせていたんです。

見栄え的には決してカッコ良くはないですが。タクシーの運ちゃんとしては、「小腹も空いているから、せっかくだしソバでも食べていくか」と思ってしまうんでしょうね。トイレついでに、そばを食べる。しかも、山手通り沿いだからすぐに寄れる。毎日通るからリピーターにもなってくれますね。―――

都会のそば屋さんはさすがですね。ほんと関心しました。マーケットにおけるターゲットを絞り、適切なメッセージを発信しているいい例ですね。実際にその場所の状況を知っていないとなかなか出てこないアイデアですね。そばの味ではなく、トイレで勝負する。とてもユニークなそば屋さんです。

それにしてもたくさんのエピソードを頂き僕は本当に感激しています。実際にあったエピソードなのであなたにとっても、参考になったエピソードもあったのではないでしょうか。ぜひともあなたもシェアしてみてくださいね。

あなたの参考になったエピソードは？

―西原　智

PS　そうそう。次回のテーマですが、毎週毎週エピソードを探すのも大変かと思うので、隔週で募集することにします。なので、次回のテーマ発表＆エピソード募集は来週の土曜日、このブログで発表することにします。どんなテーマになるかはまだ分かりませんが、その間にたくさんエピソードを蓄えておいてくださいね。